【15】痛みと温度が同居した日 ~違いに気づけず葛藤した日々~

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地の底へ落ちるトキ  こわい
それは まるで広い青空に真っ逆さまに 放り出されるような感覚だった。

暗ければ 何も見えない。
でも 明るいと丸裸にされるような恥ずかしさがあるモノ。


何がいけなかったのだろう。
どこで間違ったのだろう。
君と私の違いはどこにあったのだろう。




これは 身近な仲間たちが
明らかに別の扉を開き 歩み始めたと感じ始めた頃のお話。


毎日のように遊んで 転げるほど笑って
真剣な話だってして トキには一緒に旅にも出たでしょう。
同じように仕事もちゃんとしたし
同じストーリーを共有し合っていたと信じていたのに
同じドアノブに手をかけていたと信じていたのに

だから この物語には続きがあるに違いない、そう疑わなかった

けれど 気づけばわたしのソレだけは 
過去の延長にあるような気がしてならなかった。

少しずつ 生きている時間が違うことになっていたから。

ステージを変える仲間の姿に距離を感じるようになり
悲しみは寂しさに変わり
嫉妬は怒りに変わって そして 絶望したのは
君が言ったひとこと。
「エンドレスな話をしても仕方ない」
そんな君はエンドレスストーリーを語る名人のくせに・・・・・。

その違いを教えてほしかった。


孤独って 一人だから孤独なわけじゃない。
寂しいから孤独なワケでもない。

答え何てどこにもないって気づいたときに
意味を見出すことができなくなるくらい 落ちた。
自分にしか世界を創ることはできないって知ったトキ
自分の創り上げた世界に 今 生きているのだと気づいたトキ

言い訳のカラクリがぜんぶ 見えてしまった。

わたしの孤独は ソレだった。


わたしの目の前にある扉と 君の開いた扉。
同じ場所に 通じているよね?

確認してほしい・・・・・・。


大切な君を失うなんてこと、考えたこともなかった。




わたしにとって、当時の仲間はかけがえのない存在でした。

わたしたちは同じように歩みを進めてはいなかったのです。
お互いに願いは100%叶えていました。
その叶え方が 違うというコトにその時は気づけなかった。
歩幅が違うのだというコトに気づけなかった。
そして 自分はたくさんの言い訳をもっていたことに気づくのが怖かった。


わたしのストーリーが次の章の幕を開けるその前夜
未だかつてないほどの 体験をすることとなりました。


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