細菌性髄膜炎になった娘に気付かされたこと③

前話: 細菌性髄膜炎になった娘に気付かされたこと②

細菌性髄膜炎になった娘に気付かされたこと③

生まれてすぐ大病にかかった娘の話

娘が生死をさまようこと


この写真は、命が助かると聞かされてやっと撮れた写真だ。

生まれた時よりも体重が少なくなっていた。


みーちゃんが死ぬかもしれないという状況は僕に大切なことを気付かせてくれた。
その一つが障害についてだ。

障害は幸せの障害にならない

みーちゃんが生きてくれたという幸せの前に、障害があるかなんて小さな問題に思えた。
例え
「耳が聞こえなくても」
「足が動かなくても」
「意思疎通がうまくいかなくても」
そんなことは関係ない。

みーちゃんも家族も幸せなんだ。



別の病室の母親と子供

偶然見かけた母親と子供。僕は未来のみーちゃんと重ね合わせ、不安になっていた。
それは、
「不自由」、「不幸」、「かわいそう」等という感情があったからだ。

けれど、今思い返すと暗い病室で子供の足を拭く母親は幸せに満ちた顔をしていたのではないかと思う。
きっと同じ立場でも僕は笑って、幸せな顔をして足を拭いている。

不自由で不幸な気持ち

皆さんは障害に対してどのような印象があるだろうか。
教育では、差別はいけません、困っている人がいたら助けてあげましょう。といって、目が見えない人や車いすに乗った人が出てくる。
確かに体が不自由であり、必要なら手を貸すべきであろう。またそのような状況をなくす努力も必要だ。
けれど
「かわいそう」「不幸」などの感情は決して正しくはない。

このような感情を持っていた僕が、一方向の感情しか理解できない不自由で不幸な考えを持っていたのだ。
みーちゃんは大切なことを気付かせてくれた。

最後に

とても個人的な話を読んでいただいてありがとうございます。
みーちゃんは病気の後はすくすくと成長し、今では家の中で暴れまわるモンスターとなっています。
障害も今のところ出てきていません。
この経験は僕の人生に大きな影響を与えました。自分のストーリーを考えたときこの出来事を書く決心が出来ました。
また、この出来事は今の仕事にも大きな影響を与えています。その話はまたの機会に書こうと思います。
ありがとうございました。花井直哉

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