出場停止、借金。ふり返ると、どん底はチャンスだった話

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今、高校生のみんなに伝えたいこと

高校生って、文理選択や進路面談、大学受験とか、将来の“選択”に関係するイベントが盛りだくさん。そんな時、みんなは悩んだりしないかな?自分は、誰に相談したらよいか分からず、結構悩みました・・・

だって、弁護士になりたいって時に知り合いに弁護士なんていないじゃんかっ!

26歳になった今振り返っても、学校のコミュニティとは違う大人ってなかなか出合えないだろうし、自分一人で考えるよりも実体験を積んでいる先輩のリアルなエピソードに触れることでワクワクしながら納得の将来を選択することが大切なんじゃないかって思っています。

今日は、自分の今までのストーリーを振り返って、高校生のみんなに少しでも将来を選択するためのヒントを伝えていきたいです。

出場停止で失った信頼

僕の生まれ故郷は、米どころ新潟。小中高とサッカーをやっていて、どちらかというと勉強より部活が大事、そんな高校生活を送ってました。サッカー部は、テレビとかで特集されるほど強くないけど体育会系で、新入生の時は朝4時に起きて練習に行ってもフリーキックの壁扱い。だけど、仲間に恵まれて毎日楽しかった。
でも、高2の夏・・・

あるルールを破って出場停止。

「なんだー、それくらい良くあることだよ」って思った人はつわもの!

出場停止になったことで、メンバー登録を外れていた先輩からは殴られ、なぜか、自分じゃなくて親が教師に怒られた。毎日、反省文も書いた。

当時、一緒に勝ち進みたいと誓った先輩達と一緒に戦えないことが決まった瞬間は、ものすごく落ち込んだし、「どんな教育をしてるんですか?」って、親が先生に問い詰められた時は自分に腹が立った。

その後、高3の夏は大会に出れたけども、高2の時がサッカー部の全盛期だったので、チーム力低下はいなめず、敗退。後悔が残った。

当時、東京への漠然とした憧れがあった自分は、東京の大学に進学しようとしていた。けど、何がしたいのか分からなかった。

「あーもう絶対にこれ以上後悔を増やすのは嫌だ!」。

今考えると後ろ向きな理由だったかもしれない。でも、初めて本気で将来のことを考えた。ルールを破って後悔をしたから、社会全体のルールをもっと知りたい!そして世の中を良い方向に変えたい!という動機で法学部を希望。TV局で報道をしていた人の話を聞くうちに、みんなが社会で生活をする上での基本を知ることで、今存在しない変化を求める気持ちもあった。

一部の人による一部の盛り上がり


京都の立命館大学に進学した。

立命館大学は、そんなにインテリじゃないからひらめき電球社会活動や起業家精神が強い学生が多い。ラウンジやカフェでは毎日そんな人達が大声で議論していた。法律(ルール)を学ぶことで良い変化を起こすんだ!って意気込んで進学したはずなのに、「一部の人達による一部の盛り上がり」に見えて冷めた目で見る自分がいた。ちょっと距離を置いた。

なぜか?

大学1・2回生の時の自分は、法律を学ぶという高校時代に決めた「過去の決断を正当化させる自分」と、もっと実社会に近いところを学びたいという「今の気持ちに素直な自分」が混在して、でも答えが出なくてイライラした。

実際、もぐりでジャーナリズムのゼミに入ったり、国際関係の授業や政策科学の授業を受けたりハッキリしない日々だったと思う。

自分が創るワクワクする瞬間

大学3回生の夏、転機が訪れた。
きっかけは、いきつけの飲み屋の店主との会話。

「美味いやろ。でもなー、みんな学生は河原町行くんや」。詳しく話を聞くと、最近大学周辺の居酒屋が赤字とのこと。河原町周辺(京都の繁華街)で学生が合コンやサークルの打ち上げをするようになる流れが年々増えているという。

はじめは、その時に作っていたフリーペーパーのネタとして取り上げようと思った。けど、取材を続けるうちに「大学周辺で手軽に飲むニーズが学生側にもあって、上手く告知できない居酒屋との間にギャップがあるだけなのでは?」と考え始めた。

そのギャップを埋めるために、サッカーサークルの仲間と一緒に起業。つけているだけでビールや餃子がタダで出てくるというストラップのクーポンを作って販売した。サークルの仲間はもちろん全員が素人。右も左も分からない中、大学周辺のすべてのお店300店舗に営業をかけた。

進めていく上で、大きな気づきを得た。

それは、協力を得る際に、学んでいた法律の知識が不可欠だったということ。全く関係の無いゼミの先生に約款や契約書の作り方を聞いたりした。さらに、ジャーナリズムのゼミで知り合った人達と一緒に告知用のサイトを作ったり、政策科学で知り合った教授と学園祭のイベントも企画した。

初めて学んでいたことが実社会で活きた。繋がった!

気づけば周りの目なんて気にせずに、ラウンジで議論を繰り広げる自分がいた。
自分が本気で熱くなれるモノを見つけた瞬間だった。

借金まみれの恐怖

ストラップクーポンは、1本300円で立命館大学の学生に販売。クーポンの提携店も順調に増えて最終的には30店舗の店が提携してくれた。フリーペーパーや新聞の取材も増えて、全てが順調だったある日。経理を担当していたメンバーが泣きそうな顔で話しかけてきた。

「ごめん、収支の計算狂って借金でたかも・・」。

借金を負っただけならまだ良かった、その後立て続けに、販売の軸としていた大学生協から突然の販売NG、学園祭でのイベントもNG、提携店からは思ったよりも客足が増えずに怒りの電話が鳴り響いた。

一番ショックだったのは、仲間だったメンバーがどんどん去って行ったこと。

その時は、大学3年の冬だったため就職活動で時間が作れないとのことだった。ストラップの制作費や告知のお金は、全て僕ともう一人のメンバーが立て替えていた。そして、17人いたメンバーも最終的に5人になった。

ショックで何日間は無気力状態。クレームの電話も無視し続けて、本当に迷惑な話だと思う。けど、その時は本当に頭が働かなくて、何もすることができなかった。失敗してしまったことをみんなに謝ろうとした。

しかし、何かが徐々に自分の中で湧き上がってきた。

自分がしてきたことが、適当なら諦められたかもしれないが、やっていたことは「ワクワクして好き」だった。色々なことが一気に押し掛けてきて、本当にヤバくなったけど活動は続けたかった。そして、やり直すことを決意した。

それからは、5人になった仲間と24時間営業で働き続けた。提携店獲得のために300件以上をアポなしで訪問した時以上のスピードで、今の提携店に毎日行って事情を説明した。学長にも直アピール。結果、生協での販売はやはりダメだったけど、大学内での告知はOKになった。

京都のメディアで取り上げられたことで、社会人からの支援も得られた。約束なので、ここでは詳しく書けないが、R社やD社と協力して無事借金をすべて返済。同時に、その人達は尊敬する憧れの先輩となった。

みんなが素直な価値観で一歩を踏み出すきっかけを作りたい

きっかけひとつで変わることができた自分。
人生で一番のピンチよりもワクワクする気持ちが上回った。

自分に素直な価値観=何にも負けないパワー
きっかけ=「できる」という自信+「したい」という情報
というような考え方が自分の中に定着した。
ジャーナリストに興味があった学生ベンチャーの活動前の気持ちに加えて、「できる」、「したい」と思うきっかけを提供することで自分のように悩んでいた若者の一歩を踏み出すサービスを作りたいと考え始めた。

今で、自分は社会人になって、中高生向けのWEBサービスを担当している。

上手くいかないことも多いけど、学生ベンチャーの活動を通して感じた「人が素直な価値観で一歩を踏み出すきっかけ作り」のために素敵な仲間とサービスを画策中だ。

高校生のキミへ。好き、興味を繋げてみて

ちょっと話が長くなったけど、伝えたかったことは「その瞬間の好き・気になるを大切にしていけば、“繋がる”」ということ。人生をかけたいと思えるような夢があれば、それほど素敵なことは無いと思う。けど、みんながそうじゃない。自分もそうだった。

ルールを破ったことがきっかけで興味を持った法律。
そして、法律を実体験として活かした学生ベンチャーの経験。
でも、後になってしっかり繋がった。

今だから分かることだけど、先を見通して経験をつなぐことは難しい。でも、自分の過去の経験からシッカリと考えた「これが好き」、「あれが嫌い」ということの理由をしっかりと考えて、自分なりの選択をしていけば、絶対振り返ってつなぐことはできる。

じゃあ、高校生の時にできることって何?大切なのは、自分の直感に素直に動くこと。最初のうちは自分ですべての理由を考えるのは難しいから、「この人素敵だな」って感じる憧れの存在を作ることから始めるのがオススメ。

本気で何がしたいかを考える。誤解して欲しく無いのは、適当に流されるのは禁物ということ。

後から繋げることができる経験は自分が本気で考えたこと。
本気で考えて決めた選択なら安心して!
正解でなくても後から繋がるから。

今は勇気を持って、選択をしよう。
読んでよかった
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水澤さん、大学生、就活生への先輩メッセージを目にすることは多いのですが、そんな中での高校生へのメッセージには大いに意味がある、と感じました。高校生の時から将来をイメージできることは重要ですよね。遙か年上のオトナたちの訓示ではなく、世代的にも近い、ちょうど水澤さんの世代からの経験談であれば耳を傾けやすいと思います。このストーリーが高校生に届くと良いな。

コメントありがとうございます。進路選択で一番悔いが残っているのが大学進学前で、後を振り返ってみても高校の時にもっと考えておけばと思うことがあります。進路の話は、後になってからでないと気付かないことが多すぎるのでちょっと上のアニキが伝えていくべきだと思って活動を続けていました。引き続き、多くの高校生に伝えていきたいと思います!

コメント本当にもらえるんですね!嬉しい機能です!!

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