無謀な夢を語った18歳が同級生に「ドリームチェイサー」とバカにされた8年後…“あらぬ形”で批判を一蹴した話~前編~

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おい、オマエ…現実みろよ。世の中、甘くねーぞ。



友達、両親、兄弟、同僚、先輩、上司…
あなたも誰かに一度は言われたことがあるかもしれませんね。

決して誇れることではありませんが、
私は小さい頃から言われ続けてきました。

「なぜ、否定するのだろうか?」と、
当時の私は全く理解できませんでした。

しかし、今、冷静になって考えてみると、
否定されてしまうのは仕方がないことでした。

なぜなら、夢を実現させる明確な証拠、ビジョン、知識
私はこれらを何一つ持ち合わせていなかったからです。

そりゃあ、否定され、バカにされるのも仕方ありません。

でもね。
これだけは断言させていただく。

夢を実現させる明確な証拠、ビジョン、知識は
夢を語るタイミングで持ち合わせる必要はない。

夢を語ることに資格は存在しないのだから。

夢を語り、バカにされ、否定された後に、
自分のペースで少しづつ集めればいい。

だからこそ、私はこのような人に伝えたい。

  • 夢を追い続けている人
  • 夢を閉じ込めてしまった人
  • 夢を語り否定された人
  • 夢を追いかけ心が折れそうな人

夢を語る重要性、有意義さはもちろんのこと、
周囲の否定に隠された本当の意味、真意を。

そして、私はあなたに強く言いたいことがある。
「夢を語って、大いにバカにされよう」



なぜなら、、、

夢を語らなければ物語は決して始まらないのだから。

8年前、こうして私の物語は始まった。


2005年、私が高校3年生の時だった。

高校の仲良しメンバー数人と夜通しで遊び
小腹が空いたので朝ごはんを食べるために
墨田区の白鬚橋近くのデニーズに入った。



テーブルに着くなりモーニングメニューから
各々、食べたいモーニングセットを注文した。

モーニングメニューを注文すると、
「スクランブルエッグ or 目玉焼き」
どちらかを選択することができるのだが、
私たちの趣味嗜好は様々だった。







近嵐誠美
絶対にスクランブルエッグだろ!!!!
友達A
いや、絶対に目玉焼きだろ!!!!
友達B
いやいや、絶対に半熟の目玉焼きだろ!!!!

このような調子でモーニングセットを注文してから
お互いの持論を持ち寄り熱い議論を交わした。

しかし、相手の意見に納得はできないが、
相手に意見を納得させる必要性もないので、
朝食を食べた頃には争いは沈静化していた。

答えのない議論はある意味面白い。
そう気付くことができた議論だった。

そして、「小腹を満たす」という目的を果たしたが、
私たちは「家路に着く」という選択を取らなかった。

なぜなら、特段、長居する理由もなかったのだが、
急いで帰らなければならない理由もなかったからだ。

家に帰って、しなければならないことも特にない。
家に帰って、したいと思うことも特にない。

とはいえ、、、私たちには目新しい話題などない。
いつも学校で一緒にいる、謂わば親友だからだ。

長い付き合いの私たちが盛り上がる話題というのは、
恋愛、文化祭、体育祭、合唱祭、修学旅行の話や
私が数学の教師に授業中飛び蹴りを食らった話など
過去の出来事に対する思い出話が中心だ。

しかし、不思議なもので…
何度も聞いた、話した話題にも関わらず、
オチも解っているのに飽きずに盛り上がった。

ドリンクバーを何度も繰り返しおかわりしながら
2時間、3時間と他愛も無い話で花を咲かせた。
(店員からしてみれば困った客だったはずだ…)
時折、話題が尽きそうになったのだが、
私たちは必死に話題を捻出し続けていた。

なぜなら、無意識で理解していたのだろう。
私たちにまもなく「別れ」が訪れることを。

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