【20】痛みと温度が同居した日 ~異次元の住人たち~

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きっと きっと
誰もがどこかで自分を疑っている
自分にはどうしようもないことが存在するって

きっと きっと
誰もがどこかで 信じている
自分には何でもできるパワーが内側にあふれているんだって



これは 既に夫とは離婚をした後のお話。
彼とのストーリーは彼との約束でその一切を語ることをお互いに禁じています。
離婚するトキ、彼への敬意と心からの感謝のキモチでそうすることにしました。



娘とそしてわたしの生活。
そこには実家の家族の応援もあって娘が2歳のときスタートしました。

子育てとなると相変わらず、狭い世界の中で生きていて
うだつの上がらない情けない自分がそこにはいました。

一切 外の世界を遮断してた。

気づいたら子育てをしている間に
TVの電源をいれることは滅多になくなっていました。
あんなに好きだったのにな、と思いながらも
自然の音に耳を澄ませたり 音楽を聴いていることが ちょうどよかった。

そんなある日の夜。
幼い娘がもったこともないTVのリモコンを手にしていたのです。

そしてテレビをつけるように、足をバタバタさせながら
わたしにコトバにならない声でお話するのです。

「ママはTVはつけないよ」

そういうわたしを無視するように 彼女はTVを触りはじめます。
そして 電源ONのスイッチをついに見つけたのです。

久々にブラウン管に色のある世界が映しだされました。

そこに映ったのは 鬼瓦。
鬼とは昔から家の守り神とされてきている、そんなお話。
でも節分の日に 鬼が追いやられるようになったのは何故なのか。
ふと わたしの脳裏にそれが過りました。

鬼鬼鬼 そのフレーズがわたしの中に響いたのです。

気になって気になって仕方のない その鬼というフレーズ。

娘はTVをつけて安心したのか
不思議と その直後、座っていたテーブルで眠りにつきました。


すやすや寝息をたてる娘のそばで
わたしは パソコンを起動し、気になって仕方のない 鬼 を検索キーワードへ

たった一度の検索で 意識の中に飛び込んできたサイトがありました。
直感が これだ!というのでクリックしたが最後。

まさか ここで目にした色々が
わたしを異次元へ連れ出すことになるとは知る由もなかった。





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