第2回 ジョーと僕との上海生活。

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次話: 第3回 ジョーと僕との上海生活。【完】

ジョーが上海で働くということで、
大学のサークルメンバーが久しぶりに集まった。
ジョーのことをベンチマークしていた自分は親しく話すような仲とまでは言えなかった。
それでも気になったのでジョーにの横に座って聞いた。

僕「上海で働くんですか」
ジョー「そうだよ」
僕「すごいっすね」
僕「言葉はどうするんですか」
ジョー「なんとかなるでしょ」
僕「まあジョーは英語も話せますもんね」
僕「ジョーが一番面白い人生歩んでますね」
ジョー「そうかな、でもこれから本当にどうなるか自分自身わからないけどな」

僕はジョー自身、今後不安もあるんだという事を知ると同時に、今のジョー自身の能力を超えたステージに挑戦しようとしているんだという事を感じた。
相変わらず志高く攻めている、そう思った。
僕自身にとって、身近な存在で海外で働く人というのはジョーが始めたの存在だった。
以前にも書いたけど、
ここで僕は勘違いをした。
【じゃあ自分にも海外で働くという選択肢があるんだ】という事を。

この後、ジョーは上海で働き始める。
僕は2010年末には、上海で働くという事を決断する。
そして2011年1月末、東京に一時帰国したジョー。
僕は友達に誘われてジョーと一緒に食事することになった。

久しぶりに出会ったジョー。
なんだか楽しそうだった。
僕はこの時初めてジョーに、自分も中国で働こうと思っている事を告げた。
正直、今まで一方的にライバル視しておりベンチマークしてきたジョーにそれを言う事は少しためらった。
今思うと無駄にプライド高いだけの僕。
さらにはなんだか二番煎じになるような気がして嫌だった。

ジョー「どういう風に働くつもりなの」
ジョー「もう就職活動してるの」
ジョー「場所は上海?」
ジョーは何気なく僕に質問したと思う。
でも僕には自分自身の本気度を試されているかのようだった。
ジョーには勝手にライバル視をしていたので相談はあまりしたくないなんて思っていた。

それでもジョーは貴重なアドバイスをしてくれた。
人材紹介会社の人も紹介してくれた。
あとはオマエ次第だよ、上海で待ってるよと言ってくれた。

そして以前にも書いたように実際に上海で働くことになった。
ジョーと同じラインに立てたような感覚だった。
ここからジョーとの濃密な関係がようやく始まったのだ。
大学で出会ってから8年が経っていた。


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第3回 ジョーと僕との上海生活。【完】

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