中国語を話せないけど、いきなり上海で働き始めて3年目の人が思う、語学面について。

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思い込み。

これ重要だと思うんです。
恋愛の始まりもそうですよね。
もしかしたらこの子は自分のこと好きなのではとか思い込んで。。
それと同じように僕は自分は中国語話せると思い込んだ。
少なくとも話せるようになると思い込んだと。

大学の第2ヶ国語で中国語を学んだ。
人生初めての0点を取ったのは中国語だった。
僕はこのとき発音だけ学んでおけば大丈夫、旅行をするとき本を見ながら話せれば良いんだからと考えていた。
実際に大学1年生後期のときに僕は地球の歩き方と中国語の教科書を持って北京を旅した。
さらにはその7年後に上海で働こうと思うわけで、
今ではもう3年目になるんだから、人生面白いと思う。
0点取ったやつが上海で働くなんて、本人さえも想像しなかった。
日本で社会人として働いていたときには、もう中国を旅しようとも思ってなかったのだから。

上海に来たばかりの頃は、タクシーに乗ったときに、右とか左とかさえ言えなかった。
買い物しても値段を聞き取ることさえ出来なかった。
留学もしていない、さらには語学学校も通っていない。
家の家訓として、
【お金を払って学ぶのではなく、お金をいただいて学びなさい】
という言葉がある。
それだけお金をいただく事は貴重なことで感謝しなければいけないし、
お金をいただいても、学ぶ姿勢を忘れてはいけないという家訓だ。
そのため、僕はいわゆる独学で中国語を学んだ。
実際今のレベルはというと、そこそこだ。
検定などはまだ受けたことがないので、そろそろ第三者への証明になる検定を取得しなければいけないと思っている。
この前は中国人とチャットをしていた。
日本人だと伝えていたのに、嘘でしょ、装っているでしょまで言われた。
実際まだまだ伸ばしていかなければと思っている。
来たばかりの頃は、いつも悔しく感じていた。
自分以上話せる人がたくさんいたから。
それだけ自分は中国語を話せると思い込んでいたのだろう。
勘違いも甚だしいのだけれど、自分の思い込みと現実とのギャップから来る悔しさというのは、常に原動力になっていたことは間違いない。
僕がアドバイスできるとしたら、まずは思い込もう。
絶対自分は出来るのだと思い込もう。
そして走り出す。
必ずつまずくことになる。
このときに自分はやはりだめだと打ちひしがれるのではなく、
悔しさを原動力にしていこう。
僕の場合、打ちひしがれる余裕もなく、常に中国語を使わざるを得ない環境に追い込まれていたので、結果前を向くことが出来たのかもしれない。
つまり、続けざるを得ない環境や仕組みは重要。
人間は習慣に最も縛られる。
その習慣を壊すためには小さな一歩を踏み出して、さらにまずは意識的に続けること。
この小さな一歩を踏み出すためには出来ると思い込むこと。
僕らは出来ないとばかり思い込みすぎてはいないだろうか。


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日本人が思う中国について

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