第四十話 教え子が、教える側に回った日(島根県編8月19日)~偶然は神様がくれたボール 運命は女神とのキャッチボール~全国47都道府県ツアーから得たこと

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第四十話 教え子が、教える側に回った日

島根県出雲市⇒香川県高松市編
前回までの補正移動距離 9173.3km
区間移動距離 287.8km
概算総移動距離 9461.1km

≪島根県出雲市 出雲市駅付近≫

8月19日 AM10:00
 ゆっくりと駅前を眺めながら、出雲大社への導線を読むことからスタートする。
 本当に女性の観光客が多い。
 写真を撮ってというのは、流石に駅ではないが、それでもあちらこちらで、幸せへの想
いを託した人が多いのは、それ自体が≪パワースポット≫ではないだろうか。
 凄く良い雰囲気に、癒されながら街を歩き続けた。


8月19日 AM11:00
 1000円ランチで、20人限定の御膳を出している店があると聴いて、入ってみた。
 
 従業員さんによる料理の一品一品の説明

 真摯な姿勢が、嬉しい気持ちになった。 

 見栄え、料理ともに美味しい文句なし。

 夜は、居酒屋としての営業だそうだが、昼間のランチの常連さんも結構いらっしゃった。
 ランチを食べていると、ミヤタくんからLineが入った
 「休み取れずに、ヒダカさんに同行できなくてすいません」
 いやいや、1年目でそこまで期待されて、仕事を任せられるということが嬉しかった。
 『気にすんなよ。むしろ仕事任されてることに、指導者としての誇りを感じるよ』
 と返した。
 するとすかさず、
 「うちらは、ヒダカさんの背中見て大学生活過ごしましたから。あの24時間体勢で研究
室で働いている姿をバッチリ見てますから」

 思わず涙ぐんだ。
 この旅では、泣いてばかりだ。
 こんなLineを見て
 『一人で出張できるよな一人前になったら、連れてきたくなる店を探すのも、指導者の務めです。だから、今は美味しいモノをいただく』
 とある種いじわるな言葉を返した。
 でも、本当に嬉しかった。
 そして、しばらく列車に乗って散策に出た。
 正直、そわそわ感が消えないのもあった。
8月19日 PM1:00

 Sayaからメッセージが届いた。
 「日高さん。内々定をいただきました」
 喜びに満ち溢れたメッセージだった。
 あわせて俺も
 『よっしゃーおめでとう』
 思わずガッツポーズと言葉が出た。
 『長かったけれど、これで、終わりではない。これが、始まり。大学やら専門やら学校を選んでもやりたい、なりたい仕事に直結するとは限らない。でも、これだけは、言えること。自分を一番信じること。それが、大事だから。』
 「ありがとうございます。ヒダカさんの言った通り、私を信じて良かったです」
 『これから、どうするよ?』
 「色々やりたいこと、探したり、選んでくれた会社に少しでも役に立てるように、勉強
や学生でしかできないことをやります」

 『よく言った。お前の撮ってくれた写真な。あれ俺の個展で飾るわ。あと、後輩の為に時間があったら、力を貸してください』
 
「こちらこそ。是非よろしくおねがいします」
 俺は、彼女の社会人としての可能性を、学生の間に、≪失敗≫≪成功≫を経験させて育てて行きたいと思う。それが、内定してからの学習であり、働く為の一歩であると考えるから。
 そして、俺はあることを調査・研究しに出かけて行った。


 これは、別の話として取り上げるとしよう。



≪島根県出雲市から岡山・高松までの移動≫

8月19日 PM6:30
 出雲市駅からは、岡山行の高速バスに乗って移動。
 松江駅、米子駅を経由して岡山駅に4時間かけて着いた。
 それから、瀬戸大橋線に乗り換え、四国の高松へ。
 四国高松に着いたのは、日付が変わる30分前だった。

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