ガリ勉学生、路上のおじさんに出会う

高校生の時は環境省に行こうと思った。きっかけは勉強に使っていた公共施設。主に利用者は学生。テーブルに備え付けのライトがあって、大方の利用者は席を立つときもつけっぱなし。今思えば他人のそんなことを気にしていた自分に気恥ずかしさを感じるが、当時は大真面目に「なんでみんな電気を消さないんだろう」。代わりに消してしまう時さえありました。
ですが、私が代わりに消しても、節電の意識がなければ意味がないんだ、そうかじゃあ仕組みを作ろう!そんな訳で環境省を目指し始めた訳です。省に入るなら目指すは東大。遊ぶのは月に一回、部活も入らずまっすぐ下校。カッチカチの受験生ライフでした。
一日に何時間勉強したか記録したり、テストの順位に一喜一憂したり。
何故そんなに勉強に打ち込めたかと言うと、それ以上に情熱を持てるものがなかったからでしょう。
それは一年生の時のクラスに上手く馴染めなかったことや、友達が部活に忙しかったことや親からの「高校生はガリ勉よ」という言葉を信じて遊びはなるべく避けていたこと…そんなイロイロが重なり合った結果だと思います。
私の自尊心、情熱を勉強に注ぐことで「堀川尚美」のアイデンティティを作っていきました。
では、今の私は?
キャリア教育系ベンチャー企業の新卒一年生です。
大学は、東大には届かず東京のお茶の水女子大学へ進学。
興味分野も環境から国際・社会問題に移っていったため社会学系の学部を選択。入学後、日本の貧困問題を学び、路上に暮らすおじさんとの出会う。この出会いが私を今の道に導いてくれた。人と関わり、支え、助け合うことについて考えるようになる。その中で人が変わる瞬間に興味を抱くようになりました。
おじさんの話をします。
おじさんと出会ったのは大学三年生の時。私のバイトの通り道に彼はいた。私はどう仕組みを作れば、日本という場所で貧困を無くせるのだろうと悶々としていた。どんな本を読んでもなんだか曇りがとれない。何か腹に落ちてこない。
そんな時にいつものように彼の座っている横を通る。「そうだ、この人に炊き出しの場所を教えよう。そうしたらきっとこの人だけでも…」そんな想いで話しかけた。おじさんは炊き出しの場所を知っていた。それどころか、役所に行けば仕事の相談もできるし住む所を探せることも知っていた。だが、そうしている様子は無かった。私は驚愕した。仕組みがあって、知っていても、変わらない。何故なんだろう。それから週に一回、おじさんと話す習慣ができた。飴玉を一緒に食べたり寒いですねと言い合ったりした。おじさんは最初、「自分は話すのが上手くない」と言って口数少なかった。出会って、3ヶ月目くらいだろうか。おじさんはいつになく快活で声も大きく、「就職した」と言った。私は驚いて仕方なかった。おじさんは役所に仕事斡旋の依頼をして千葉に行くことになったそうだ。おじさんは、通りすがりのカップルからコーヒーをもらったことを話した。私に「有難う」と言ってくれた。「世の中にはそんな人たちもいる」
読んでよかった
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めちゃくちゃ面白いです!!! 
これはヤバい。 僕のツボです。 続編が気になります!

おじさんがどう触発されたのか、どう変わったのか、これから触れられるのでしょうか?

お声、有難うございます!続きもまた書かせて頂きます><!

どんな会話話をしたのか気になります。そのおじさんがなぜその選択をしたのかもです。

無条件で「愛情」を与えられて、「おじさん」は再び覚醒したのかもですね。

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