高3のとき「クズにん」って呼ばれてたけど質問ある?

クズみたいな人間、略してクズにん。

高校のとき、自分で自虐的につけて、周りの友達も面白がって呼んでたあだ名。
実際私はクズ中のクズだった。
 
 
高校三年間、というより生まれてから高校卒業まで、
学校の勉強をまともにした記憶が一度も無かった。
宿題もいっつもギリギリ提出。もしくはやらない。
テスト勉強も前日だけ。もしくはやらない。
加えて早退・遅刻魔。もしくは行かない。
 
習い事でもクズ。
3歳の頃から習っていたピアノ。
なんか気がついたら習わされていた。
家でひとりでこつこつ練習するのはダルかった。
レッスン日の直前1時間だけ練習。もしくはやらない。
当然全然弾けなくて、先生に怒られる。
次の週から、レッスンに行くふりをして、ピアノ教室のトイレでゲームしてた。
 
 
要は、コツコツ努力をすることが死ぬほど苦手。
手段でしかないこと、直接的な意義を見出せないことに、がんばれない。
たとえば受験勉強でひたすらよくわかんない古文単語を覚えること、とかね。
それが間接的に将来役に立つって分かってても。
無理無理無理無理、私にはできない。
 
クズにんは、
当たり前のことが当たり前にできる周りのみんなを、
ただただスゲェなぁと思いながら高三までをぼんやり過ごしました。
 

で、大学受験。

 
国公立は当然全落ち。涙も出ない。
一校だけ受けた私大がなんか受かってたので、そこ、行った。
 
私大に行かせてもらったからには、
さすがにクズは卒業してフツにん(フツーの人間)になろうと、
珍しく勉強にめちゃくちゃ燃えてた。
大学なら、高校の受験勉強みたいな形だけのオベンキョーと違って
もっとおもろいことできるんだろうなと
勝手に期待していた。
 
でも、大学での勉強が予想以上に面白くなかった。
大学のパンフレット盛りすぎだろwwwwwwww
と講義のたびに突っ込まずにはいられなかった。
なんか、好きだった分野の勉強も、あんまり好きじゃなくなってきた。
 
 
このままじゃあかんと思った。
ただでさえ、社会的に死に掛けてるのに、
これ以上クズ極めたら何も残んねーじゃんと。
 
でも、クズにんの、クズにんによる、クズにんのための社会なんて、ない。
どっかの世界で、自分なりに生きていかなきゃいけない。
なんかないのか、私には。
なんもないのか、私には。
なんかやんなきゃなあ留学とかボランティアとか部活とか?なんかクズでも打ち込めるものないのかーい、いっそバイト充にでもなるかって相変わらずクズみたいなことクズみたいに考え続けてた。
 

で、出会った。議員インターンシップ。

 
大学の前で分けてたビラ。
駅前でもらうコンタクトレンズのチラシと同じように、ソッコーゴミ箱。
 
その日の昼休み、一緒にごはんを食べてた友達が言った。
「来週議員インターンの説明会あるから、ちょっと行ってくる」
 
は?まじで?あんた正気?
っていうのが最初の感想。
だって、議員だよ議員wwwwギ、イ、ンwwww
 
でも、朝配ってたチラシ一枚だけで、
説明会行ってみようって決断できるそいつが、
少し羨ましかった。
 
で、次の週、ついてった。
 
そこにいたのが、同じ大学学部の先輩スタッフ。
 
なんかチャラかった。
でも、目がぎらぎらしてた。
 
人間の活力エネルギーみたいなのがなーんもない私には
その人がすごく輝いて見えた。
 
これをやったら私もキラキラした人になれるのかなあって
でもまたどうせ半端に終わるかもなあって
そんな自分と向き合うのは怖かったけど
どうせやることないしとりあえずやってみるかなって
 

ま、ノリでやってみたわけです。

 
所属した事務所は、けっこー厳しいところだった。
高校卒業したてのしかもクズみたいな18の小娘がやるにはちとキツいことも多かった。
 
毎日がめまぐるしく過ぎていった。
 
スマホのオセロアプリで100Lvを目指す生活が変わった。
毎日6時間以上ちゃんと寝た。
夏休みなのに、学校があるときより早起きした。
自分の足で歩いて、自分の頭で考えて、自分自身で決断できるようになった。
 
議員や周りの大人に、何回も怒られた。
同じ事務所の仲間とも幾度となく喧嘩した。
不甲斐ない自分が悔しくて泣いた。
 
でも、生きてるって感じがした。
 
インターン中にやり残したこと、燃焼しきれなかったことなら沢山ある。
後悔も沢山ある。
でもそれだけ多くの物事に向き合ってきたということだと思っている。
 
なんで、今までなーんもがんばれなかったこのクズにんが、
議員インターンシップには、がんばれたのか。
刺激的な世界であれば、なんでもよかったのかもしれない。
でも、身近にあって、運よく飛び込めたのは、議員インターンシップだけだった。
 
 

少なくとも夏休みの2ヶ月間、私はクズにんではなかった。

 
めでたくクズにんを卒業した私は、
現在、インターンを提供する側のスタッフをやっている。
半年前、憧れたキラキラしたスタッフさんになりたかったし、
私みたいなクズにんでも、
議員インターンやったら、変われるんだぜ
ってことを伝えたくて、やっている。
 
 
なーんも強みがないとか
なーんもやりたいことがないとか
ツイッターアカウント4つ持ってるとか
これ、読んでくれてるそこのクズへ。
飽きてくるでしょ、その生活。
 
バイトとかデートとか車校とかサークルとかデートとか補講とかデートとかその他デートとか
もう、ウダウダ言い訳してないで、
とりあえずやってみなよ。
もっと、キラキラした自分になりたくない?
 
 
 
 
 
クズはいつでも変われる。
そこへ飛び込む勢いさえあればね。
背中は、私が押すから。
 
 
 
 
 
 

とりあえず、こんなクズを今まで育ててきてくれてありがとう。父さんと母さん。

 
 
 
 
 
 
NPO法人ドットジェイピー:http://www.dot-jp.or.jp
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いいオチだ。

この体験を経た上での最後の一文が素晴らしいと思います。

自ら気が付けるところで屑じゃないでしょ(^_^)/

お久しぶり!
俺もインターン始める前は、ろくに生産的な事もせず親の金を食い潰すだけの自分に絶望してたけど……インターンで一緒に活動できたおかげで、また頑張る気力を取り戻せた。
就活と卒業研究があるので今年はインターンやボランティアに参加する余裕が無いけど、機会があればまた何かやろうぜ!
では、のりちゃんの益々の健闘と発展を祈る!(・∀・)ノシ

そうそう、うんうん、という声が聞こえる

いつか一緒に働いてみたい、なんて思わせる魅力があると感じました。

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