36才の時、転職活動で○○と○○をして内定7社もらった話

この話は実話ですが自慢話ではありません

ここ数年、内定が貰えずに自殺する学生が年に百人以上いるというニュースを見て、少しでもそういう若い人たちを救うお役に立てれば、という思いで、これから就転職される人向けのアドバイスを交えて私の過去の転職ストーリーをお話しします。
この話は今から10年ほど前の話になります。 当時私は横浜のソフトウェア会社に勤めていました。 ブラック業界(当時は3Kと呼ばれていました)の中でもブラック企業として名前が挙がるほどの会社でした。 残業手当が付かない状態で毎晩遅くまで残業する、休日出勤は多いなど。 やっている本人は、こういう業界だからということで半ば感覚が慣れてしまい、あまり自分がその身に置かれている(=ブラック業界にいる)という実感はありませんでした。
ただ、年齢を重ねていくうちに望郷の念が高まるようになり、実家の地元でもニーズがありそうなプログラム言語を習得させてくれそうな会社に転職しよう、と考えるようになり、会社を退職し転職活動に専念しました。

転職活動をするにあたり準備したこと

まず、就職情報誌を買ってきました。 当時はまだ転職サイトが盛んな頃でなく、Bingという就職情報誌から就職先を探すことが一般的でした。
そして自分のウリの部分とマイナスの部分をきちんと分析。 マイナスの部分は36才という年齢でソフトウェア業界しか経験がないため、異業種で未経験の会社への就職は厳しいと判断し、ソフトウェア業界にターゲットを絞りました(後に39才で全く未経験の出版業界の営業職に転職するのは計算外でしたが:笑)。 自分のウリとしてはこれまで行ってきた業務内容かプログラム言語でアピールするしかないな、と。 そういうことで、1.今のスキルを活かしつつ別の業務やプログラム言語を学ばせてくれる会社 2.地元に支店がある会社 これらをターゲットに当てはまりそうな会社を探しました。
※ここまで読んで頂いて「なぜ地元のソフトウェア会社を探さなかったの?」という疑問がわいた方もいらっしゃるかと思いますが、もちろん一番先にハローワークや地元就職情報誌などで探してみたものの、今のスキルで内定を貰えそうな会社が見当たらなかったことと、29才の時にも地元向けに転職活動をしたものの結果失敗に終わったことで今回は首都圏中心に探すことにしました。
ターゲットは決まり、次は該当する会社探しです。 候補に挙がる会社はマーカーを引きページに付せんを貼っていきました。 当時の住まいは川崎市でしたので、東京・神奈川のターゲット会社は全て洗い出していきました。 全てを洗い出した結果、合計で130社ほどになりました。

履歴書と職務経歴書はこのように作った

候補を洗い出した次は、履歴書と職務経歴書の作成に入りました。 文具店に行き履歴書の5枚入り用紙の袋を20部購入しました。 後に追加で10部購入しました。 つまり、130社の中から更に絞るのではなく、130社まとめて履歴書を出す計画でした。
履歴書に貼る写真もDPE店で最初は4枚セットで撮ってもらっていたのですが、あまりにも何回も通っていたので
お店の人
たくさん必要ならネガ付きで撮ったほうが安いですよ?
そうですか。それならネガ付きでお願いします。
…という会話になるほどでした。
履歴書は全て細字のサインペンで手書きしました。 一文字でも間違うと修正液を使わずそのまま破棄して新しい用紙に書くようにしました。 今は消せるボールペンがあるのでそれを使いますが、当時はそのような便利なものはなかったからです。
※この歳になって採用担当も何回か経験しましたが、今はパソコンで作成された履歴書がほとんどです。 採用する側としては、「他社にもたくさん募集をかけていてウチは本命じゃないのかな?」という印象を持ちます。 結果、採用が二番手・三番手と後ろに回されてしまいますので、よほど自分の文字に自信のない人以外は手書きの履歴書を強くオススメします。
職務経歴書は一転してパソコンでキチっと作成しました。 こちらはこれまで行った業務経歴のアピールと、パソコンスキルをアピールするためです。 内容も自分が当時置かれていたポジション(チーム内のリーダーかヒラか)や業務内容も時系列で細かく記載しました。
※学生の方はエントリーシートになると思いますが、職務経歴書もエントリーシートも今まで自分が培った経験が肥やしになっているものを載せるという意味では同じだと思います。 学生の方はその業界で働いたことがなく書くことが浮かばないという人がほとんどだと思いますが、なぜあなたがその会社(業界)で仕事をしたいと思ったのか?そのきっかけとなる出来事をテーマにエントリーシートに載せるといいでしょう。

履歴書の郵送と面接案内の通知

履歴書は第一希望から順に一日10通平均で書いていました。 書き終わった分は職務経歴書と一緒に封筒に入れて翌日郵送しました。 投函を終えると次の10通を書く、という繰り返しをしていました。 3~4日もすると発送済みの会社から返事が戻ってきました。 ほとんどが書類審査を通らず不採用通知でしたが、中には面接の日程を知らせる通知も混ざっていました。 面接案内の通知が来た会社からお返事の電話をして日程の約束を取り付けていったのですが、結果として50社以上の会社から面接案内の通知を頂きました。
※この時は第一希望の会社は不採用通知でした。 また面接の日程も希望順ではなかったですが、面接は全て受けました。 日程が詰まっていて、午前・昼・夕方と一日3本面接する日も少なくなかったです。 訪問する会社も実際に行ってみるとホームページで見た印象と違うことが多々ありますので、場慣れも兼ねて面接は全て行ってみることをオススメします。

面接での対応と内定獲得の必殺フレーズ

面接を受けるにあたり、あらかじめ質問されそうな内容に対する回答を用意するのは誰でもすることです。 その中で答えに困る質問は、
転職者は「なぜ前の会社を辞めたんですか?」
学生の方は「学生時代、何に打ち込んできましたか?」
…が上位に来ると思います。
この質問をされたら、ネガティブな言い方と何も考えていない言い方を避ければいいでしょう。 前向きな発言をしても百戦錬磨の面接官には見破られますから(笑)
私の場合は素直に「新しいスキルを身に付けたい意欲があり、前職ではそれが叶わないということがわかり退職に至り、私の希望する会社に御社が該当するかと思い応募致しました」と答えていました。 その回答で不採用になった会社もあれば内定を頂いた会社もありました。
面接のために会社訪問をしていた頃は毎日2~3社廻っていたので、終わった面接の出来を後から振り返る余裕もなく、かえって次の面接前にあれこれ考えすぎず緊張せずに面接に挑めたのが良かったと思います。
あと、私は第一印象が大人しそうな雰囲気なので、返事はハッキリ言おうとは心掛けていました。 これも面接を何十社と受けているうちに場慣れして終わりの頃は意識しなくても受け答えはハッキリできるようになっていました。
※転職者向けに面接官に強烈なインパクトを与えるキラーフレーズがあります。  面接官が「何か質問(聞きたいこと)はありますか?」と言ってきたら     「御社はなぜ今回求人募集をかけたのですか?」と質問してみて下さい。    面接官はそんな質問をされたことがないと思いますので一瞬ためらうはずです。 そして「ウチは~の理由でこういう人材を求めていてね…」という答えをしたら 「でしたら私はこういう性格でこういう経験をしておりますので御社に貢献でき ると思います」と自分が御社の求人にふさわしい人物だと話を合わせて返事しま す。 このキラーフレーズを使うと、会社が求めている人物像がこの会話のやり 取りで明確になるので、後は自分がその人物像に合わせればいいだけですので、 面接官にかなりいいインパクトを与えることができます。 (注)このキラーフ レーズは毎年新卒採用している大企業には通用しませんので、学生の方は    「御社が求める『理想の社員』とはどういった人物ですか?」といった感じで応 用して使ってください。

私は○○と○○をして内定を7社もらった

この転職活動では7社から内定を頂戴することができました。 頂戴した内定は全て「正社員」での採用枠です。   
私が36才という年齢的に不利な状況でも7社も内定を獲得できたのは、
最初からターゲットの会社全てに履歴書を送る物量作戦を取った
緊張するヒマもないペースで面接を受けて場慣れした
この二点がポイントだったと思います。
もちろん、私と同様のやり方をしても一つも内定をもらえなかった人もいるでしょうし、私の業務経験が幸いしたのかもしれませんし、地方での就職活動は物量作戦は難しいと思います。
でも、私はこの二点を基本方針として、39才の時も「高年齢・多い転職回数・未経験」というハンデを乗り越えて全く異業種の職に就くことができました。
若い人、特に学生の方は「若さ」が武器になります。 その「若さ」とは、体力もさることながら、偏った知識や常識に染まっていないこと・柔軟な発想力が魅力となります。 その武器を持って正しいやり方で就職活動をすれば必ず内定は取れます。
私の転職Storyをご覧になって少しでも参考になれば幸いです。
何かのご縁で直接アドバイスできる機会がありましたら力になりたいです。
これから就転職をされる方のご健闘をお祈りします。

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