人生のどん底とは

 人間としてこの世に生まれた時から浄土真宗本願寺派の教えに出会うまでの間が、
私の人生のどん底であった。
 いうなれば、それは、人生を苦と観る、人生観にあったからだ。
 親は己の欲望によって、私を産み落とし、この世に誕生させた。
誕生させられた私は、一生苦難の人生を歩むこととなったのである。
 生・老・病・死に加えて、生命力が盛んであるあるが故に起こる苦しみ、欲しいものが得られぬ苦しみ、憎いものにあわねばならない苦しみ、愛するものと別れねばならない苦しみ。人生は、まさしく、苦そのものである。
 
 
 

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