とある物語のとある回想1:プロローグ

昔ばなしもいいところの昔ばなし。


両親共働きの家に生まれ、

1歳から保育園に行っていた。

引っ越しや転校も含めて行った保育園の数は4つ。


それを今でも覚えているのは、

大量の写真が記録として取ってあるから。

写真が好きだったのか、子供が生まれたから好きになったのか。

どちらなのかは分からないけれど、

うちの家には家族の写真と映像がたくさん残っている。


それはさておき。


妹が生まれたこと、引っ越しをしたこと。

それを期に母が仕事を辞めた。


つまり家には妹と母がずっといる。

(なんで自分だけ保育園に行かないといけないの?)

親に連れられて行く保育園までの道中。

とっても元気に歌を歌っていたり、お話をしたりしているのに。

園の敷地に入って先生に会った瞬間…。


号泣。

大泣き。

大暴れ。

逃走。


それなのに。

親が見えなくなると。

ケロッと泣き止んでいい子ちゃんに変身。


保育園に預けられることが嫌だったのか、

親が居なくなるのが嫌だったのか。

未だに両親共々不思議がっているその頃の私の奇妙な行動。


今それをうちの子がやってしまっている辺り、

何かを感じざるを得ませんが…。


そこはかなり田舎の保育園で、緑に囲まれたところにあった。

今思えば4つ行った保育園の中でダントツ1位を付けてもいいくらい、

いい環境の保育園だったと思う。


そんな保育園時代に出会ったとある人のお話。

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