もと海外添乗員のぶっちゃけ話 その3 出発前の凹

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ここ数日、インターネット環境がほとんどない奥地に行ってたんですが、帰ってきたら大変なことになってびっくりしてます。話題のストーリーってすごいですね。読んでくれた皆さん、取り上げていただいた編集の皆さんありがとうございます。

さて、前置きはここまで。引き続き添乗員のぶっちゃけ話、お付き合いいただければ幸いです。

空港って非現実への出発って雰囲気しますよね!

添乗員をやってると「色んな所にいけていいねー」といわれます。確かにその通りではあるんですが、前回2回を通じてそんないい仕事じゃないと皆さんに伝わったかと思います。

成田、羽田行っても「旅に出るんだ〜!」なんてワクワク感はありません。
「あ“〜今回まともな人がいるといいな〜」くらいしか考えていません。空港閉鎖しろなんて思いません。その場合の対応(エアの変更、宿泊施設の抑え、ご家族への連絡)が面倒だからです。

空港へ行くその前に



順番が前後しますが、出発前にお客様に電話して挨拶するのが最も気が重いですね。正直ここでとちると旅行中挽回出来ないほど関係形成に影響が出ます。なにを聞かれても対応できるように下準備を徹底しておかないとやられます。
お客様には添乗員ってその地域のプロを期待されているかと思いますが、実際は一度も行ったことがない人間が添乗することの方が多いです。
(偽物とは言いませんが…)


離職率が高い添乗員は常時補充され続けています。新人さんが中堅になったくらいで半分くらい消えますんで、プロが育つ間もないんです。季節ものなんかは2回行く人の方が少ないんじゃないですかね。
とはいえ挨拶の時に
私この地域始めてです!それ以前に添乗も始めてです。右も左もわかりませんが一生懸命ご案内しますので一緒に旅を楽しみましょう!
お客様
(絶句)
なんて口が裂けても言っちゃいけないです。
嘘っていったらなんですが、

この日は、これくらい歩きますので歩きやすい格好がいいと思いますよ。
お客様
あなた詳しいわね。何年目なの?
私は今3年目ですよ。この地域は添乗で行ったことはありませんが、個人で行ったことありますのでご安心ください。
なんて答えてました。
あ、あと決め台詞は
天候は変わりやすいので、なにか上に羽織るものをお持ちになるとよろしいかと思いますよ
もし添乗員と出発前に話す機会があれば、よく聞いておいてください。絶対に言います。下手すればどの時期、どの場所でも言ってると思いますよ。私の周りは全員言ってました。

お客様もこの電話でこの添乗員どんな奴なんだと構えていますが、添乗員もどんなお客様なのかさぐりつつお話ししています。
結構タイム計ってる人もいましたね。通常15分ほどで終わるものですが私の最長記録は3時間半です。予想通りお会いしたら強烈な人でした。
出発前からお客様と添乗員のお付き合いは始まります。

続きのストーリーはこちら!

もと海外添乗員のぶっちゃけ話 その4 そろそろ出発〜空港にて

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