「長生きしたい」より「死にたくない」が本音じゃないかって思うこと

このご時世に、積極的に長生きしたい人って多いのだろうか?

長生きする目的が自分にはない・・・(涙

最近でこそ「アンチエイジング」とか「健康寿命」がもてはやされる。
でも果たして「第二の人生」で「これだけは成し遂げたい」とか「死ぬまでに一度はあれが食べてみたい・これを見てみたい」とか、命がけでもやってみたい何かがあるのかなと考えると、自分としては何も無い。
いや、もちろん、ある人もいると思うんですが、子どももいない自分としては特にないんです、残念ですが。
それに、もし今仮に死んじゃっても、「Sherlockのseason3まだ見てない」とか思うかも知れませんがそれほど強い願望じゃなくて、「思い残すこと」なんてこれっぽっちもない。
ただ、もし生きているなら充実した毎日を送りたいし、お金に苦労せずに生活したい。すみません、そんな感じです。

お年寄りを見過ぎている現代

一緒に住んでいた父方の祖父やその妹(おばあちゃんと呼んでいた)の害を十分過ぎるほど目の当たりにしたし、寝てばっかりの母方のじいちゃんは、「オレはいつ死んでもいい!」と言いつつサプリメントを大量購入してお金が足りなくなったりしつつ92歳まで毎日を「退屈」で埋め尽くした。
そのじいちゃんの妻であるばあちゃんはまだしぶとくこの世に残っているけれど、もう「長生きすること」だけが目的で、毎日を「死んだじいさんがどれだけひどい人だったかを語る」ことで埋め尽くしている。

戦争が「楽しい」?!

これ書くと炎上しそうですが・・・
1. 自分の周りに、戦争行って生きて帰ってきた人が多い(もちろん、死んだ人には会えないけど)。そのため、「現地ではヤリ放題」「国のため・みんなのために闘うという"れっきとした目的"を背負って働くことの充実感」を楽しそうに語る人が多い。
2. 苦労した人は内地に残された女性と子どもと内地戦を体験した沖縄の人、というイメージが強い。
母は戦後生まれですが、進駐軍の恐ろしさを体験している世代で、毎日の食べ物も無く、布団も無く、とにかくひもじくて寒い生活をした人で、耳にたこができるくらいその話は聞かされています。
でも、戦争体験の話は「楽しかった」と感じる人からしか聞けません。あまりにも悲惨すぎると言葉にしたくないようで・・・731部隊に所属した島のおじいさんは、戦争の「せ」の字も言わずに亡くなっていきました。一方、90歳を超えてうちのじいちゃんと同じくマレーシア抑留を体験した島のおじいさんは、戦争の話を楽しそうに語ります(もう20回以上聞かされています)。その話は、いかに楽しかったかに焦点が当てられています。

戦争帰りのじいちゃん
戦争が悲惨?!そりゃ君、情報操作だよ
おいら
えっ!まじっすか!!


生きる目的がよくわからないおいら

「夜必死で化粧を落とすなら、なんでわざわざ化粧をする必要があるのか」よくわかりません。同じく、「どうせ死ぬのにどうして生まれてきてしまったら生きなくちゃいけないのか」もよくわかりません。
でも、もしここで、「国のみんなを守るんだ」とかいう大きな目的を与えられたらどうでしょうか。「ああ、そのためにこの命があるんだ!」とか思っちゃうような気がします。
おいら
おいらネトウヨじゃないよ
もちろん自分も戦争なんて嫌ですけど、その場になればそれなりに使命感が湧いて、「その気になってしまう」人も多いんじゃ無いでしょうか。
だってオリンピックでさえ(おいらはオリンピックが大嫌いですが)、「ニッポンばんざーい」って睡眠不足になりつつ食い入るように見ている人多いですし。そこいらへんが、自分にはよくわからないです。

「死」を徹底的に隠蔽する時代に

人が死ぬことが「穢れ」だと思うのでしょうか、とにかくそういうのってNGワードだったりして、既にウルトラマンの時からそうですが血の描写も子どもに見せるな、暴力的描写も子どもに見せるな、死ぬときは病院ね、みたいな感じで、「死が身近じゃなくなった現代」に、「死」は多くの人にとって何か遠くにあってよく分からないとにかく「恐ろしくて見ちゃいけないもの」って感じの扱いなので、結果的に「死にたくない」という「不死」への羨望だけが残り、でもそれをそのままストレートに表現すると「死」を彷彿とさせるから「不老」とか「長生き」という言葉でくるんで出しているに過ぎない、と考察するんですが、これってすごくうがった見方なんでしょうか。

テレビを付ければサプリと保険のCMばっかり

戦後を引きずっていた自分の子供時代は、まだ食べ物のCMとか家電のCMも多くて、「いつかはクラウン」「いつかはもっといい生活」みたいなものがあったような気がします。
でも今って物質的には満たされちゃって、あとはもう「こころ」の充実を求められる時代なんだろうと思うんです。
だから、「健康でいたい」「長生きの秘訣」とか、なんかそういう気休め的CMが多くて余計に滅入るんですが、みなさんはどうでしょう・・・

うわ、また偉そうに書いた!ごめんなさい!炎上怖い!

どうか炎上しませんように・・・。
そう、今の時代一番求められているのが、「こころ」へのアプローチ。それが多分、今のビジネスの芯になっているような気がするなぁ。

著者の内藤 涼子さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。