テレビっ子世代の雑感

視聴者参加番組が面白い。ツルベやエビスやさま〜ずのぶらり旅番組や、永遠の鉄板のど自慢や鑑定団、ビフォーアフターにビッグダディ、石ちゃんやマロの食べ歩き、イッテQやダッシュ等の冒険物、みんなタレントの素人いじりで成り立ってる。


ほかにも、ガイアやProjectXの成功譚紹介物などのドキュメントも然り。バーター芸人が山盛りでタレントがクイズをやる番組や、いつも同じ顔ぶれのコメンテーターがぐだぐだ人の悪口や批判ばかりしている番組よりも絶対的に面白い。


MANZAIブームで芸人志望者が激増し、ジュンスカやプリプリやリンドバーグがGパンとTシャツで登場した頃から、タレントやミュージシャンら芸能人と一般人の距離はグッと近くなった。でも、地方から見たら芸能人は未だピカピカの存在だ。


そのピカピカの芸能人を毎日ごった煮的に使って垂れ流し番組を放送し続けた結果、視聴者はすっかり辟易してしまった。そりゃオネエに毎回しつこく出ている嫌な芸能人をぶった切ってもらいたくなるのも判る。毎日焼き肉の生活と同じ。


たまには蕎麦やたまごかけごはんが食べたくなるのが人情。そんな気持ちを満たしてくれるのが視聴者参加番組やドキュメント。しかも食べてみると意外に美味く、しかも毎日食べてもしつこくなく飽きないし、身体にもイイ。雑学も得る。


予算が無いのを逆手にとってテレビ東京が成功しているのもこの分野。大手局も、隣国の安いドラマを使って浮いた予算で肉油てんこ盛りの万歳番組ばかり作らないで、テレビジョッキーやスター誕生やドバドバ90分や銀座NOW!等を復活すべし。


といっても、そのあたりの渋い演出や脚本をやっていた方々が引退してしまってるんだなぁ。ギョロ目の構成作家は大好きだけど、彼らの築いた文化は芸能人を貶めてしまったかも知れない。


アイドルはクラスメイトや隣の娘よりも雲の上で光り輝く天使に戻って欲しいし、ミュージシャンは憧れの渋い技術集団であって欲しい(楽器や歌のできないミュージシャンは芸人ね)。落語家も歌舞伎役者もただのタレントにならないで欲しい。


いま、ラジオのポッドキャストで一番気に入っている番組は子供達に科学の楽しさを教える番組「夢★夢エンジン」。芸能人を侍らせなくても面白い番組は出来る。それがひいては芸能人の質と地位を高め、テレビやラジオの回帰に繋がるのでは?

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