人生で必要なことは全て旅先から学んだ。 お金

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お金

旅をしていると「お金ってなんなんだろう?」と考える時がよくある。
日本での1ドルはジュース1本。
貧民国にとって1ドルは1週間の食費になる。

ミャンマーで忘れられないエピソードが2つあった。
キンプンという村のゲストハウスで働いていた青年。
彼は22歳で大学の2年生だったが、去年病気になってしまい学費が払えず休学していると言う。

学校の学費は年間100ドル。
1万円だ。
日本なら飲んで騒いで遊んだら飛ぶ額だ。
もちろんその時の手持ちの旅の資金よりずっと少ない額だった。

日本だったら看護師として働いてたら1ヶ月2000~3000ドルは稼げる。
アメリカの看護師だったら1ヶ月3000~4000ドルは稼げる。
けど、その時の彼の月収は5ドル。
学費を貯めるには2年間掛かる。
違う国に出稼ぎするにもビザ代が高くて出られない。
多くの途上国の若者が大学を卒業するのは30歳前後で、それが当たり前なのだ。
むしろ学校に行けるだけで幸運である。
もう一つ胸に詰まるエピソードがあった。
ミャンマー中部にあるバガン遺跡で知り合った女の子リンレイと別れる際、折角だからとドレスをプレゼントした。
彼女が好きなブルーの服を市場で一緒に探し、彼女が値段を交渉していた。
3件周り、8000チャット(800円程)だった服は4500チャット(450円程)に落ち着いた。

リンレイはとっても喜んでいた。
日本ならスターバックスでコーヒーとクッキー食べたら飛んでしまう額だ。
スタバで女の子にコーヒーを奢っても、あんなに素敵な笑顔には出会えないだろう。

日本がおかしいんだろうか?
その国で働いて食って行くだけなら、どこの国でもそれほど困らないんだろう。
けど、違う国と比較した時あきらかに「生きる」が違う事に圧倒される。
俺は日本に生まれた、これは人生最大最強の幸運だ。
リンレイは「あなたは日本に生まれとても幸運よ、お金は本当にシビアで重要な問題だわ。」と話していた。
自分の生まれを恨むことなく、人を妬むことなく、生きていることに感謝する。
そんなシンプルな強さを彼女は持っていた。



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