車物語★別れちゃったあと街で出会ったらどうする?

おはようございます。Jです。
今日の車物語は「ジャガーSタイプ 別れちゃったあと街で出会ったらどうする?」
あなたならどうしますか?では、Here we go!
~~~~~

ジャガーの助手席で彼女が聞いた。
「もし、仮によ? 別れちゃったあと街で出会ったらどうする?」
ホットな時期の彼女の軽いジョークだった。
「もちろん、知らない顔をして通り過ぎるだけさ。君は?」
「そうねぇ、じゃぁ私もそうするわ。」
別れたあともそれがお互いの重い約束のようになっていた。
そしてある日、給油に寄ったガソリンスタンドで僕たちは
出会った。
秋の気配を感じる木漏れ日の中、黄色いオープンカーの
助手席に彼女は座っていた。
彼女も気づいているはずなのに、こちらに一目することなく
給油の間新しい彼氏との話に夢中だった。
久しぶりの彼女は眩しいくらい美しくなっていた。
僕はカーオーディオの曲をセレクトするが、指は同じ曲を
スクロールするばかり
落ち着きのない指は勝手に思い出のページを開きそうだった。
彼氏が精算に車を降り、彼女はコンパクトを取り出しメイク。
僕は一つだけ思い出した! 
ハート型のコンパクトを贈ったことを…
あの時のコンパクトだろうか?
やれやれ、そんなことどうでもいいことじゃないか…
全てをシャットアウトして僕はジャガーのキーを捻る
秋の日差しが彼女のコンパクトにワンクッションして
ジャガーのダッシュボードを照らした。
ハート型の光りが左右ゆっくり行ったり来たりする。
僕はもう一つ思い出した、彼女がいたずら好きだったことを。
つい笑顔が溢れるが、振り返らずにジャガーを発進させる。
3.0のV6エンジンは静かに力強く甘い思い出を振り払うように加速する。
Escape and become free.

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