投資事業への配属が確約されて入社したのに入社式の日に異動を命じられる

2008年10月に、当時大学4年だった僕はアメーバの会社の子会社の○○モバイルという会社に入社した。CAモバイルの投資先で9月までアルバイトしており、CAモバイルの投資部門が若手を募集しているとのことで応募して働かせてもらうことになった。その後はOJTで紹介で持ち込まれる案件の経営者に毎日会い、デューデリの日々。学生ということでそこまで事業経験もなく、わけがわからない状況で議事録すらまともに取れていませんでした。しかし、かなり密度の濃い日々で、ここでの経験が今の僕のベースを作っていると断言できます。上司とも喧嘩しながらもガチで戦いながら鍛えていただいていました。
2009年4月に、3月は卒業旅行のため会社を留守にしており、久々に入社式で出社。たまたま上司と廊下ですれ違うと、神妙に「後で話がある」といわれる。同期は20数人いたが全て総合職採用で、僕だけ10月に遅れて内定をもらい、事実上部門別採用だった。投資部門で即戦力にするために10月以降はフルタイムで働いていた。夜に上司に呼ばれて話を聞くと「投資部門で採用できなくなった」と言われる。リーマンショック後ということもあり、投資にリソースを割かない方針となったという。え?部門別採用でしょ?うそ?と頭が真っ白に。ただし、内定書には部門別との明記はなかった。事実上の部門別だっただけである。部門での採用がなくなったからといってクビになるわけではないが、この会社での投資以外での仕事に興味がなかった。入社式に配属を覆される。なかなか希有な経験だ。
その後、社内の役員などに政治を試みるも虚しく投資部門への配属は叶わず。配属はキャリアとの交渉の部署となったが、やる気が全く出ず、鬱の手前状態に。その後広告営業に移るが、REP業に意義を見出せず結局2009年12月に退社した。なかなか苦い新卒時代の思い出だ。社会人になってから、社会人1年目が一番辛く、パフォーマンスが悪かった。広告営業などの経験は今に役立ってはいるものの、「会社を信用し切ってはならない」という思考の礎はこの体験にある。会社は従業員の希望を飲むとは限らず、あくまで会社都合である。会社に振り回されるのが嫌でたまらなく、僕はフリーランスとなった。
会社なんて信じちゃいけない。信じられるのは自分だけ。今も忘れられないトラウマ的な出来事です。

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