ピンチ!日本企業。10年前のライブドアから学ぶ、今の我々に足りない働き方とは(2)

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ユーザーファースト?経営者ファースト?


「顧客目線を持って仕事せよ!」

近頃、よく耳にするが、ではいったい誰の声を聞けばいいのだろうか?

最近、10年目を迎えたご存知livedoorblog


livedoor Blog 10th Anniversary - おかげさまでライブドアブログは今年で10周年


当時、ホリエモンもせっせと更新していたのだが、ある時、記事を投稿しようとしたらサーバが重すぎたのかエラーとなり、せっかく書いた記事がパー、になってしまった(誰しも経験があるかもしれない)


そこでホリエモンが取った行動は、すぐさまサーバエンジニアに連絡し(恐らく、深夜だろうとなんだろうと)、負荷に耐えられるようにその場でサーバを追加させたそうである(ライブドアにはネットワーク事業部というデータセンター事業も持っていたため、柔軟なサーバ運営も強みの一つだった)。

夜中にたたき起こされた社員は、たまったものではないが、確かにその瞬間、ホリエモン以外のユーザーも同じ状況に陥っていた可能性はある。


ユーザーがほしいもの=自分(ホリエモン)がほしいもの。一見、ジャイアンの法則のようにも見えるが、それがなによりの、ユーザーファーストであり、サービスを成長させる秘訣なのではないかと。

経営者自らが自社サービスを愛し、とにかく使ってみて、そして改善の指示を出していくという姿勢は、特に近年、盛り上がりを見せているリーン・スタートアップグロースハックの流れであり、それをいち早く取り入れていた例としては、日々、携帯でモバゲーをチェックしていたDeNA南場さんも、同じであろう。


第44回 南場智子(2007年3月8日放送)| これまでの放送 | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀

”南場は、自社のサイトのチェックに余念がない。そのために必要となるのは2台の携帯電話。携帯電話会社によって、サイトの機能や画面が違うためだ。常にユーザーの立場となりサービスを確認することを、南場は大切にしている。”



また、ホリエモンだけでなく、当時の社員の多くは(私含め)せっせとlivedoor blogでブログを書いており(もちろん、blog担当でなくとも!)リアルタイムに社内で、使い勝手に対するフィードバックが行われていたことも、無関係ではないだろう。


とにかく

「自分が」、「自分たちが」、良いと思ったものを素直に作る。

どこの企業でもできていそうで、意外とできていないのではないだろうか。



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