わたしが嘘をついて自分をイジメから守った話③


前回までは、なぜ学校でイジメられていた私が『革命サークル』と呼ばれる秘密結社を偽装工作し、どのような架空の組織をでっち上げを行ったのかを書きました。

このころの私は、『ふふっ案外こいつらチョロいな笑える』と思っていました。完全に厨二病に感染し、今も完治しておりません。いい治療法があったら、教えてください。

突然ですが、みなさんは恋はしたことありますか?
ある方多いと思います、私は中学校時代のこのイジメにあった時期に恋してました。相手は、クラスメイトのゆうくんです。

ゆうくんは、身体は小さいけど、色が白くて。顔が可愛い、勉強や運動は並の男の子でした。天然パーマがコンプレックスの『天パの王子様』。クラスでは、女子のマスコット的な存在として可愛がられていました。

恋をしたきっかけが、ゆうくんのとある一言でした。当日休み時間に心ない人たちが私をよくからかいました。その言葉に、当時のわたしは本気で怒ってました。そんなときです、ゆうくんがこんなことを言ったんですね。

『なんで、そんなに怒るの?』

とそりゃもう、可愛らしい笑顔で、、、

孤独にまみれながら、生活するわたしにはズッキューン♡!バッキューン♡!ですよ。文書に書き起こして、見返すと毒にも薬にもならない普通の言葉です。

それからというものの、ゆうくんを目で追ってニヤニヤする毎日は、 幸せでした。

しかし事件は、修学旅行でおこりました。

余談ですけど、わたし修学旅行とか嫌いなんですよね。旅行の工程としてはだいぶ無理あるし、友だちと朝から晩までいるからストレスも溜まるし、体調崩す子もでるし、そのお守りはなぜか私がやるし、そして帰ってきたら2kg体重が減るなんてよくありました。でもいまの、友だちといく個人旅行は好きですよ。

修学旅行を決定的に嫌いなイベントにした原因がよく『修学旅行だからこそ、好きな人をいう』という謎の慣習です。

わたしの場合は、中学校2年生の修学旅行の帰りの新幹線のなかで当日のスクールカースト上位の女子二人から尋問に近い状態で聞き出されました。

その翌週には、クラスメイト全員がわたしが、ゆうくんのこと好きなのは知ってました。もう完全に『Junkoにほれられた、ゆうくん可哀想』という空気がカーストも男女も関係なくクラスに流れてました。でも幸いなことに、完全にばれたとわかったその日が金曜日でした。

偽装工作をするには充分すぎる時間がありました。わたしは、次の日に電車にのって、3つ隣の駅で降りてヒトカラをした後に“あるもの”を買いました。

そのあるものを日曜日の塾にわざとつけていきました。

すると、、、塾のクラスメイトが

『え?なにそれ?指輪?どうしたの?』
と予想通りの発言をしてくれたので、
『もらった』
とだけ、答えました。
『誰に、まさか!彼氏?』
わたしは、コクリとうなづきました。

そうです、これが前回お話した『彼氏でっちあげ作戦』のはじまりです。
幸いなことに、塾に噂好きがいたために、翌日には『あのJunkoに彼氏がいる』と話題になり、一週間後にはクラスを超え学年にまわりました。

作戦はとりあえず成功。
当然のように、クラスメイトはどういう彼氏なのか?をききます。

『相手は、◯◯高校の一年のショウくん。あっこれは、本名じゃなくて、“革命サークル”のメンバーだから』

年上のそれなりのレベルの高校に通う彼氏、でも誰も顔は知らない。

だってそんな人、現実にいないですから

こうして、偽装工作は真実よりも大きく知れ渡り『Junkoがゆうくんのこと好き』という事実は忘れられていきました。
そして、一ヶ月が過ぎたころ。クラスメイトの一人がこう尋ねました。

『“革命サークルの”彼氏どうなったのー?』

そこで、私は “別れちゃった”とただ一言告げました。

          “人の噂も七十五日"

という言葉があるように、一ヶ月もすれば忘れられるものです。そして、また新しいスキャンダルを流せば、元の“ゆうくんが好き”という真実はもっと忘れらると考えたためです。それ以上に、交際経験の全くない当日の中学生のわたしは、これ以上に『でっち上げた彼氏』の話を続ける自信もありませんでした。

当時、ゆうくんが、わたしに好かれていることで嫌な思いをさせまい。と考えてました。でも、本当は自分自身を守るために、この嘘をつきました。 そして、卒業までゆうくんを好きでいました。

ゆうくんには、卒業式を過ぎた3月のいつだかに半泣きの状態でインターフォン越しに告ります。

それを、とあるクラスメイトにクラス全員にメールでバラされるという不可解な事件が起こります。そのときは、怒りとおりこして呆れました。

そして、わたしは良くない環境から離れるために、三つとなりの校則の厳しい私立の女子校に入学します。滑り止めで受かった高校でした。でも、地元の高校とは異なり校舎はキレイで、暴力的な人もいない。なにより、女子だけの空間では誰に惚れた、告っただの騒ぎにならないと考えたためです。

わたしは、中学校卒業と同時に革命サークルを解散させました。もちろん会員はわたし、一人。

わたしは、学校でも家庭でもない“わたし”を無条件に承認してくれる『居場所』を求めていました。

そして、わたしは私が理想としていた『革命サークル』に近い2つの団体に高校時代にで出会うことになります。

それは、また後日。

著者のJunko Satouさんに人生相談を申込む

著者のJunko Satouさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。