中卒⇨上京⇨ホームレス⇨営業全国1位⇨鬱病、引きこもり⇨大手キャバクラ幹部⇨逮捕⇨24歳で起業⇨顎下腺腫瘍発覚、手術⇨事業失敗⇨退院後の25歳の夏、ゼロから再起業。

人生再スタートを切った今、自分を振り返る。


初めまして。

改めてタイトルを見ると、山あり谷ありだったはずのこれまでの人生が、たった3行で収まってしまうことに驚く。

他人からしたらつまらない話かもしれないが、僕にとってはたった1度しかない人生の軌跡。

包み隠さずここに書き留めて、また一つずつページを増やしていこう。



第一部


どの町にもいる、元気な小学生


九州にある、某地方都市に生まれた。

生まれてすぐ喘息にかかり死にかけたらしいのだが、3歳にはすっかり元気になり、すくすく育った。


比較的貧乏な家に生まれた僕だが、それほど劣等感など感じずに育った。

好奇心が旺盛で、小学生にあがるころには物知りで近所に知られる子供に。

勉強もスポーツも得意で、特別努力などすることともなく常に学年で3位以内にいた。

優等生かと言えばそうでもなく、今でもそうだが通信簿の決まり文句は”協調性にかける”

野球が大好きで、それなりに一生懸命やったが、中学最後の夏もそれなりの戦績で終わりを告げる。

小学生からずーっと打ち込んできたので、こんなにもあっけなく終わるのかと唖然とし、心に大きな穴があいたのを今でも鮮明に覚えいている。

それからは特筆することもなく、周りの友達と同じようにそれなりにグレて、それなりの日々が過ぎる。

バイクを盗んで乗り回したり、学校に行かず、県外へ転校した仲の良い友達を追いかけて1ヶ月を過ごしたり、親の目を盗んで携帯を拝借し、夜な夜なチャットに勤しんで仙台の女の子に恋をしたり、受験などほど遠い世界で日常を楽しんだ。

その頃、美容師に憧れて街の美容室で見習いとして働いたり、新聞配達をしたりと働くことに楽しさを見いだしていた僕は、高校受験というものに疑問を抱かずにはいられなかった。


こんなにも楽しい日常を放棄してまで、進学することに何の意味がある?

実際のところ、当時の僕が抱いていた未来はカリスマ美容師。当たり前を嫌っていた僕にとって、HIPHOPという音楽に出会い魅せられたのもこの頃。進学なんかしなくても、僕の将来は無限に広がって見えていた。

だがその反面、どこかに自分の実力を試してみたい気持ちもあった。上記の通り、何の努力もせずにずば抜けた成績を残していた僕は、自分の学力がどの程度の位置にいるのかも興味があった。


結果、親や先生の説得もあり、高校受験を決意する。受験までの数ヶ月間、塾にも通わせてもらった。受験校は、地域で一番偏差値の高い私立高校の最高学位クラスと、家から最も近い位置にある公立高校だ。


受験結果は・・・



私立高校、難なく合格。公立高校、トップ入学。それもそうだ、僕の住んでいた県の共通の公立校入試問題で、5教科のうちミスは数問。おそらく県内でもトップクラスの成績である。

当時は何とも言えぬ優越感に浸った僕だが、今思えば幼少期からここに至るまでの経験が仇となって、今の僕を苦しめることとなる。





公立高校入学、まもまく上京


私立校への進学ははじめから頭になかった僕は、家に一番近い公立高校へトップの成績で入学する。

だが、ハイスクールライフは長くは続かなかった。

無意味な校則。退屈な授業。苦痛で仕方なかった。自分に無限の可能性を見い出していた僕は、この生活に耐えうる忍耐力を持ち合わせていなかった。

苦しい家計の中嫌な顔一つせずに進学させてくれて、合格通知を嬉しそうに居間の壁に飾っていた両親。合格祝いだと言い、祝儀袋をくれた叔父さん。僕をやる気にさせてくれた、気のいい塾の先生たち。

色んな人の温情が、僕には辛かった。

ごめんなさい。
俺はその気持ちに応えることはできない・・・


…たったの1学期ももたずに、僕は高校を退学した。



それからの数ヶ月間、美容師見習いを続けながらとにかく遊んだ。世の中の不良少年がすることは一通りやっていた。

美容師見習いの仕事は楽しかったが、先輩たちの経済状況を見るたび、どこかで疑問が沸きはじめていた。

TVで見て憧れたカリスマ美容師たちの姿とはかけ離れた、月間数百万の目標達成にあえぐ大人たちの姿。

俺は何をしてるんだ?
こんな風になるために高校を辞めたんじゃない・・・

退学することで裏切った皆に、申し訳ない気がした。何かでかいことを、成し遂げなければならない気がしていた。僕は、所謂 ”普通” の人生を歩むべき人間じゃない。そんな妄想に取り付かれていた。

こう思った一週間後、2005年11月15日、初めての飛行機に乗り僕は上京する。



知り合いゼロ、手持ちは8万円。だけども、怖くはなかった。あの頃は現実よりも、自分の無限の可能性と希望しか見えていなかった。


今よりほんの少しだけ、無知で怖いもの知らずだった時の話。


ここまで読んでいただいてありがとうございます。

第二部へ続きます。


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