経営における「クソジーコ問題」とは

会社を 3 年半ほど運営していて、めちゃくちゃアタマを悩ませたことのひとつを「クソジーコ問題」と名づけてみました。もちろん由来は元日本代表監督のジーコ氏ですね。

ジーコが優秀な監督かどうかはサッカーに詳しくないので判断がつかないのですが、(優秀な) プレイヤーが監督 = マネジャーになった時に発生する問題について今日は書いてみたいと思います。


◆ ありがちなミドルマネジメント不足

1 年半ほど前、僕はミドルマネジメントメンバーの不足、もしくはミドルマネジメントとしての役割を求められている人物の成長が追いついていないという課題に直面していました。どの企業の経営陣、人事の方もおっしゃるありがちな問題です。この時点ではこの問題が僕自身の行動に起因するとは考えておらず、モヤモヤした状況が長く続きました。


◆ クソジーコ問題に気づく

おかしいなと思い始めたのには、2 つの理由がありました。

1. 僕自身は経営上の意思決定について、一生懸命共有し、その方針にもとづいて現場のアクティビティー、意思決定を行えるようにしているつもりである

2. メンバーも、それを理解しとにかく懸命に責任を果たそうとしてくれている

にも関わらず、うまくいかないのはなぜなのでしょうか。双方の努力を無効化してしまうような何かがあるはず。そう考えるとひとつ思い当たることがあったのです。



僕は試合中にベンチから飛び出していって、エースを退けながら自らフリーキックの助走に入る、とんでもない監督だったんですね。まさにクソなジーコです。ジーコ監督はそんなことしないんですが。経営者や元優秀な現場プレイヤーだったマネジャーは、自分が一番上手にフリーキックを蹴ることができると思っているわけです。そして思っているだけならまだしも、ペナルティーエリアから 5m ぐらい外でファウルがあると、勢い良くベンチから飛び出してくるのです。

吉本新喜劇なら、登場人物みんなでズッコケるタイミングですが、現実世界で自分の上司がそうなると、半笑いするしかありません。


◆ クソジーコの元では本気が出せない、監督本人すら

当然、選手はチャンスでフリーキックを蹴る機会がないので、そこで重圧を跳ね除けて意思決定をして、そして失敗したり成功したりする経験を得ることができません。それだけでなく、クソジーコがどうせ全速力でベンチから走ってくるなら、フリーキックの練習なんて真面目にやるのが馬鹿らしい。そう考えてしまっても不思議ではありません。


さらに、監督本人も「いざとなれば自分が蹴りにいってやる!」と思っている間は、真剣に自分のビジョン、理想、そしてそれを何故やるのか、なんてことを伝えられないと思います。どんなことがあっても自分はピッチに立つことはできないんだと思い込まないと、全力で選手とコミュニケーションすることはできません。


◆ ビジョンのデリバリーはクソジーコ卒業後に

この 3, 4 ヶ月、組織として向かって行きたい方向や理想が少しずつ浸透してきている気がしていて、心配していたミドルマネジメントの成長も再加速しているように思います。自分はボールを蹴ることができないと思い込んで、ドカッとベンチに座り続けている器がまだまだあるわけではないですが、少しずつ、自分が変わって、組織が変わっていく。それがベンチャーをやる醍醐味だし、最高に面白いです。

読んでよかった
このストーリーをブログ等で紹介する

面白かった。ちなみにマネジメント(ミドルマネジメント)とは何をすべき人として書いてるのでしょう?気になる気になる

マネジメントとはひとを通じて成果を上げる事なんですね!

「何かあったら自分で巻き取れるようにしておいたほうが上手く行く組織」と「どんなことがあっても自分はピッチに立つことはできないんだと思い込んだほうが上手く行く組織」の違いってなんだろう

まさにこれ!歯痒い。

佐藤 裕介

フリークアウトやってます。靴下はアンティパストのが好きです。

佐藤 裕介さんが次に書こうと思っていること

|

最近「読んでよかった」がついたストーリー

障害があっても好きな事で生きていけるって証明したい!画家本人がファンを募るという前代未聞のファンクラブを開設してみた

今より良いときはもう来ない

死ぬまで生きる

絶対音痴の僕がミュージカルに出て、音痴が全く治らなかったけど、人生変わった話

フツーの女子大生だった私の転落の始まりと波乱に満ちた半生の記録 第31話

「お腹の子は、無脳児でした。」最終話 ~妊娠498日の約束~

31歳で獣医をやめなんとなく絵を描き始めてから家賃0円のクリエイターズシェアハウスに受かるまでの話

人と人とのつながりを感じながら、人と人とがつながれる空間を創る。物々交換で家を目指す!現代版わらしべ長者!みんなで創るストーリー

人目を気にしたことが「1ミリ」もない僕が、人目を気にしないで生きていく方法を、人目を気にせず書いてみました。

「お腹の子は、無脳児でした。」~葛藤と感動に包まれた5日間の記録~

ハイスクール・ドロップアウト・トラベリング 高校さぼって旅にでた。

【バカヤン】もし元とび職の不良が世界の名門大学に入学したら・・・こうなった。カルフォルニア大学バークレー校、通称UCバークレーでの「ぼくのやったこと」

12年間学校嫌いだった私が高校生活残り3カ月で好きになった理由

水曜日の先生

「ビックリ家族」のお話

佐藤 裕介

フリークアウトやってます。靴下はアンティパストのが好きです。

佐藤 裕介

フリークアウトやってます。靴下はアンティパストのが好きです。

佐藤 裕介さんの他のストーリー

  • お金を儲けてみた話

  • 佐藤 裕介さんの読んでよかったストーリー

  • 世の中の為にはなっていないけど...