現実に居場所を無くしてネットに逃げたけどネットにも居場所が無くなって現実に戻ってきたら、逃げる前より現実がすごく生きやすく感じた話。FINAL

リアルの方が優しいと思った

僕がネットから離れ、SNSから離れたのは中学3年の11月でした。正直、そのときの事ははっきり覚えています。何せ、今の僕の性格に影響を最も与えたと思われる時期がこのあたりなので。
勿論、現実で2ヶ月経ったら苛めがなくなったなんてことは有りませんでした。そんなことはないんですよ。
だけどね、ネットとリアルの違い、それは対面してるってことです。自分の行動に反応があったのが確実に見えるんです。無視されたら、無視されたって分かるし、相手が嫌な顔をすれば気に障ったと分かる。正直、これだけはネットよりリアルの方がいいなって思いました。
そして、SNSの中で起きた更なる性格の変化に気付いたのは現実に帰ってからでした。
自分に笑顔が増えたのが実感できたし、明るくなっていたんです。笑顔でいれば、殆んどのストレスを感じませんでした。全て受け流していたんです。端から見れば、壊れていると捉えられてもおかしくないくらいに。そして、次に僕がやったこと、それは苛めっ子の元に行って言い返す事でした。それも笑顔で相手の言っている事を聞き流しながら。
聞いていると、なんでこの程度の事に傷付いていたんだ?ってくらい内容のない事ばかりでした。あのときのそれにすら傷付く僕は弱かったんですね。
そして、途中から言い返すのにも飽きてきて、相手が哀れに思えてきました。

“こいつらは僕しか下に見れる人間がいないのか”

そう思えたくらいです。
そう思ったら何とも相手が小さく見えて今までの言い返せなかった自分がアホらしく見えました。そして、彼らに言いたかった事を全てぶつけたら、仲直り(?)出来ました。それからはいじられることも有りましたが、ちょっと仲良くなれました。
今では、集まる機会があれば仲良く酒でも飲めると思います。ただ、この苛められていた期間のおかげで僕は精神的に相当強くなれた気がします。正直、当時以上に辛かった経験は中学卒業してから今までの中には思い浮かびません。
いじめに立ち向かうのは無理って人もいると思います。でも僕は、恐らく苛められてる現実の方がまだ打開できる可能性が有ると思います。確かに、ネット世界で逃げてた僕に言えた事ではありませんが、ネットで出来た繋がりなんて、現実の友達との繋がりに比べたら弱いし、相手のことをよく知らない分、都合が良いときだけの踏み込めない関係だと気付きます。それなら、その嫌な地獄みたいな現実を壊しちゃえば良いんです。ヒビを入れる程度でもいい。動かなきゃ変わらないし、ネットに逃げたって終わらない。でも、死ぬのは絶対にダメです。死ぬ勇気が有るなら一回だけ立ち向かってみたら良い。やってみたらちょっとは変わるかもよ?何度立ち向かってもダメで、もうこれ以上どうにもならない、この先やり残した事も無いってなったら、そのときに初めて、簡単にできる自殺の仕方を検索してください。そして、死ぬのは貴方が思ってるより簡単にできる事を知って、死ぬのはいつだって出来ると思いながら

“生き続けてください”

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