【7】パニック障害と診断された私が飛行機に乗って海を渡り、海外で4年暮らしてみた話。

【7.行きたくない…】


渡航先はニュージーランドに決定。
英語圏で、治安がよく、物価も多少安く、日本からそう遠くなく、友人知人にニュージーランド経験者が多かったのがポイントだった。

英語の訛りが気になったけれど、そもそも私は英語がわからない。
訛ってるのかなんて、わかるはずない。
だったら英語の訛りなど気にする必要もない。

これはあながち間違いでもなかった。
私は今だに英語の聞き分けが苦手だ。
ちょっと聞いただけでは、何英語を喋っているかはわからない。
アメリカンなのか、ブリティッシュなのか、オージーなのか、キィウィなのか。

そして、私の英語は今だにアメリカンアクセントに近いと言われる。
日本の英語教育は基本アメリカン、そしてテレビドラマも映画も、みな揃って殆どアメリカンだから、私にニュージーランド訛りは殆どない。


さて、そんなこんなで決まったニュージーランド行き。
無料の現地のエージェントを使っての語学学校入学手続き、そしてビザの取得。

ニュージーランドにはワーキングホリデー制度がある。
私も最初はワーホリの予定だった。

そしてビザの申請について調べていると、面白いことが分かった。


ワーホリビザも、学生ビザも、日本国籍保持者が日本から申請する場合、申請料はすべて無料だったのだ。
(ただし、ワーホリ、学生どちらもNZ政府指定医の診察が必須で、これが、また高い!)


私、ワーホリで行って語学学校でちょっと勉強したくらいでどうにかなるような英語力でもないよな?!
せっかく働けるビザなのにもったいないな。。
現地でのビザの切り替えも有料だけど、出来る。
それなら学生ビザでみっちり勉強してから仕事に就こう。

こうして私のプランは出来上がった。




けれど、いつも何もするときも気になるのはパニック障害だった。

だいぶ回復しているし、発作もあまり起きなくなった。
それでも、日本でも不安なのに言葉も通じない外国で私はやっていけるのだろうか。
向こうで発作が起きたら、言葉もできないしどうしよう。本当に私なんかが外国で暮らしていけるのだろうか。。


パスポートの申請、悩む
ビザの申請、悩む
資金の振込、悩む
航空券の予約、悩む…

これの繰り返し。


そして、何をするにも行動の遅い私にエージェントは明らかに苛立っていた。



リサさん、少なくとも今月中には手続きを終えてもらわないと、希望の入学日には間に合いませんよ。



私はまた母の病院で診察を受け、院長先生に相談した。



先生、私 留学できると思いますか?


できるよ!
むしろ、空気がきれいで人の良いNZなんて行ったら、もう、薬も必要なくなるかもしれないね。
僕は逆に行くことをオススメするなぁ。
僕が英文レターも書いてあげよう。
処方箋も、英語で書いてあげるから。



先生の言葉に、私はやっぱり行こうと思った。



残りの手続きをすべて終えて、あとはNZ大使館からビザの貼られたパスポートが返送されるのを待つのみ。

そして日に日にまた募り始める不安。
頓服薬を飲む日も増え、私は毎日不安でしょうがなかった。


行きたくない…


すべて手続きを終えた後も、不安でやめたくなっていた。



そんな時だった。

最後の最後に私の背中を押す事件が起こったのは。

著者のShinohara Lisaさんに人生相談を申込む

著者のShinohara Lisaさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。