やっぱり基本が大事というお話。

税理士会の研修に行ってきた。

今年から税理士業を再開した。で。早速登録時研修に行ってきた。1日8時間の講習を3日間。人の話を長時間聞くことも通勤電車に乗ることもかなり久しぶりだったし雨も降ってたので気分はブルーだったけど、大学教授の講義。憲法・行政法・民法・商法・会社法・租税法。どれもとっても面白かった。

・「無知は罪」であるということ。

・「基本を理解する」ということ。

・「条文を見る」ということ。

簿記や税務の勉強をしていた頃当時の先生に言われたことと一緒だった。専門家たるもの「知らない」では済まされない。基本がわかれば応用もできる。やり方だけ覚えていても何故そうなのか理解していなければ応用は解けない。テキストを鵜呑みにしてはいけない。そこに書かれている基となる条文を見て意図を汲み取る必要がある。

私が法人税法に合格した年の計算問題は「合併」だった。これは当時問題集でも取り上げられたことのない項目だった。まさに基本がわかっていれば簡単だけどわかってなければ手がつけられない試験問題だったと思う。

ボクシングも基本が大事。

私は数年前からボクシングを習っていますが、そのトレーニングはまさに反復練習。ひたすら基本動作を繰り返しながら距離・体重移動・体の回転・インパクトなどを確認する。そしてある程度土台ができあがってくるとある段階でそれは崩れ、また反復練習を繰り返しながら新しい土台を作り上げていく。

崩しては積み上げ、また崩しては積み上げていくうちにだんだん土台が出来てくる。

その反復練習に終わりはないし、技術に完成もない。自分の得手不得手を感じながら自分に合った動きを身につけていく。

約20年の会社勤めの中で、結構悩みながら仕事やマネジメントをしてきて、移動中や睡眠中、友達と呑んでいる時やお風呂でリラックスしている時でも常にどこか仕事のことが頭から離れずにいたけれど、ボクシングをやっている時間だけは仕事を忘れて純粋にその技術について考えたり、あるいは無になってトレーニングができた。マラソンだとやっぱり走りながら仕事のこと考えちゃうだろうから「ボクシング」は私にとって特別だった。

・ 基本をひたすら反復することで自分を知る。

情報を鵜呑みにしない。

自分を知る、という意味で。××だけダイエット。××抜きダイエット。×時以降食べると太る。糖質が足りないと頭が働かない。などなど。毎日沢山の情報が流れて時々ブームがおきていますが、万人に合う方法なんてないので情報を鵜呑みにせず「自分に合う方法」は何なのか試してみる必要があると思います。

単純に摂取カロリーが消費カロリーを上回れば太るし下回れば痩せます。足し算と引き算。

3食しっかり食べないといけないという人もいますし、お腹が空くまで食べなくていいという人もいます。私は今だいたい一日一食で炭水化物はあまり摂らず、お肉などのタンパク質が多いです。ちなみにほぼ毎日筋トレや有酸素運動をしていますので会社勤めのOLよりかなり消費カロリーは多いと思いますが、それでも一日一食で体は維持できますし動けなくなることもないです。

つまり。私には今の食事が合っている。ということです。いろいろ試して自分で辿り着いた方法です。

情報社会で知識ばかり増えてそれに左右されがちですが「自分はどうか」という視点で色々試して自分に合う方法を見つけたいものです。ちなみに私40歳を少し過ぎてしまいましたが、体内年齢は19歳で、有酸素運動能力は同年代の最高水準を超えています!(自慢ですww)

物事の反対側・全体を見る。

税理士会の研修で税理士は「独立した公正な立場」であるべきというお話がありました。納税者と税務当局の間にいるものの「中立」ではなく「独立した公正な立場」であるということ。

ただ「独立した公正な立場」であるためには、偏ったものの見方ではなく、全体を把握し、相手の目線で物を見ることが大事。自分サイドの常識だけではダメなのですね。

そして今、狭義の専門家ではなく、その全体を理解し繋げられる人が必要とされている気がします。

・ プライドがあるのと他を排除するのは違う。

税法はこの50年で条文が10倍に増え、民法や商法と比べ複雑怪奇な構成になってきているそうです。私達が手に取る商品のパッケージにもやたらと注意書きが増えてきました。リスクヘッジのために無駄な情報があふれています。

・ 頭の悪いやつは何でも書きたがる。

教授が言ったこの一言には思わず笑ってしまいました。

私の判断基準。

仕事をする上で、正論だけで物事を進めることも、持論を相手に押し付けることもできません。妥協したりリスクを取ったり協力したりしながら成していくわけですが、迷ったら戻る判断基準はそれぞれ持っていた方がいいと思います。

- 会社勤めをしていた頃の私の判断基準は

・ トップが何をしたいか。

税理士法人に勤めていた頃はトップの立場になって考えるどころか目の前の自分の仕事をこなすのに一生懸命でしたがインターネット企業に転職してからは財務・管理系の役員としてトップのサポートに呈してきました。よく、会社は「株主・社長・社員」誰のもの。という議論がありますが、私は社長の掲げたビジョンの下に、社員がそれぞれそれを実現する努力をし、その結果が株主に還元されるものであるという考え方がしっくりきていたのでトップが何をしたいか。という判断基準で進めてきました。

- 今自分が事業をやる上での判断基準は

・ 大変なことはやるけど嫌なことはやらない。

難しいこと、困難なこと、大変そうなことは挑戦する価値がありますが、自分がやりたくないことはやりたくないと思いながらやっても最終的にうまくいかないだろうし、たとえ遠回りでも一緒に仕事をしたくない人と無理して仕事をしてもいいことはないだとうと思います。ということで、これからも媚びずにやりたいことをやってきます!






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