高校中退したら無茶苦茶になった話1


中3になると、自分の人生を自分で決める大きな行事がある。

受験ー

どんな学校に行って、何を勉強したいかなどわかるわけがない。
ただ自分の偏差値を見て、

この偏差値ならここに行けるな。よし。

ぐらいのものでした。
志望校に受かり、
僕は高校デビュー(笑)した。

髪型を気にしてワックスをつけてみたり
酒もタバコもこの年で覚えた。
放課後、神社でビール飲みながら
タバコを吸い倒すことが日課になっていた。
お陰で女子からタバコくさーい..
と言われていた。

『かっこよさ』というものを
大きく勘違いしていたんです。
いや本当に恥ずかしい。

そんな勘違い系男子に春がくる。

学年の中でも可愛いと評判の女の子と仲良くなる。そして付き合う。そしてセック(ry

ここまではまあありがちな高校生なんですよ。

僕が崩れはじめたところからお話しします。

小中とサッカーをしていた。
高校でもサッカー部に入った。
ただ2、3年を入れて5、6人しかいなかった。
僕が入学すると同時に他校からとある
先生が赴任してきたらしい。
その他校というのは長年サッカー部が
強いことで有名な高校だった。
その高校を長年率いていた先生が
サッカー部にきた。

2学期まで真面目にサッカーをしていた。
でも部活に顔を出さなくなる。

原因は何かって?

酒飲んで女の子と遊びたいから

それだけです。クズです。
僕は思っていた。サッカー部と言っても
経験者が3人しかおらず、
あとは高校から始めた人ばっか。
いくら練習しても強くならない。
小中と強豪校と言われるところで
サッカーをしていたこともあり、
気持ちがだれていた。

どうせ先生も下手くそどもが...って
思ってんだろ?

そう思っていた。

学校から帰宅するにはサッカー部が
練習しているグラウンドの横を
通らなくてはならない。
いつもは部活が始まる前とか
先生がいない時にそそくさと学校を出ていた。

たまたま僕は放課後補修を受けていた。
もう部活も始まっている。
でも部活に顔を出す気はなかった。
もうどーでもよくなった。
普通に靴箱で靴に履き替え、
サッカー部が練習している横を
見向きもせず校門へ歩いていた。

『おい。ちょっとこい』

先生に呼び止められた。

『なんすか?』

先生『....最近部活出てこないなお前。なんかあったのか?』

『なんもないっす。先生僕退部します』

先生『少人数でここまでやってきて!お前裏切るんか!本当にやめるんか!』

この時の先生の顔を今だに忘れない。
先生の目は赤く、潤んでいた。

『.....はい。すいません』

それだけ言って僕は学校を出た。
生まれて初めて、人を裏切るという
行為をした瞬間だった。

ずっとモヤモヤしていた。
罪悪感みたいなものでいっぱいになった。

家に帰りベッドで横になり天井を見る。

俺何やってんだろ....

何が正しくて何が間違いで...
あ゛あ゛ぁぁあぁぁあぁ!!!

考えれば考えるほどわからなくなった。







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