パート3 ブラジルワールドカップに行くやつって一体。本当に正気なのか?

前話: パート2 ブラジルのワールドカップに行くやつって一体・・・それはあなたかもしれない

2014ブラジルワールドカップ

日本代表の初戦の相手はコートジボアール、ブラジル人の友人は、Ivory Coastと英語で読んでいる国だ。非常に侮れないというか、本気で強いチームである。ドログバ、ヤヤ・トゥーレ、ジェルビーノなんていうワールドクラスの選手がいて、フィジカルが強い。現在のアフリカナンバーワンチームなのだ。

それでいて、敵はこれだけではない。ブラジルは現在すさまじい発展を遂げる一方で、貧富の差が増大し、貧困層には不満を持つものも数多い様だ。この不安定さこそが最も危険な存在である。こんな話も飛び込んできた。


6月12日に開幕するサッカーW杯ブラジル大会に反対するデモが5月15日(日本時間16日)、同国各地で行われた。主催者側によるとW杯の試合が行われる12都市を含む、全国約50都市で実施。中でも日本-コートジボワール戦が行われるレシフェは、警察官もストを行い無法地帯化、27人が死亡した。大会中にも各地の警察官がストを行う可能性があり、安全な大会運営が危ぶまれている。


なんと、レシフェはリオデジャネイロ以上に犯罪発生率が高い街として注意が呼びかけられているという。約300万の人口を抱えるレシフェの殺人事件件数は年間約2000件ということで、これは日本全国の殺人事件の数が昨年1000件を切ったということだから、次元の違う数字だというのが分かる。

レシフェは大西洋に面したビーチリゾートとしても知られ、海岸沿いよりもファヴェーラと呼ばれる貧民街のある内陸部に行くにしたがって治安が悪くなると言う。


そしてワールドカップ初戦を観戦するサポーターにとっては、さらなる困難が待ち受けているというのだ。


それは、なんと、レシフェのスタジアムである。 

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