中卒底辺だった私が10年以上かけて這い上がる話

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高校を半年でやめた

中学時代にイジメを受けていた。
重みがある話だと思って神妙な顔で人に言うと「あー私もそうだったよ」「同じようなことがあったよ」って言う人が意外と多い。みんな、どうしてそんなに強いのか。

イジメられた、ハブられた理由なんか忘れてしまったけれど、授業中に消しゴムを投げられた記憶があるし、自転車のサドルをズタズタにされた記憶がある。小学校からの友達は私と話さなくなり、クラスでは明らかに孤立していた。見たこともない先輩の彼氏を奪ったとか言うウワサもあったし、担任の先生にも嫌われていた。周りのウワサや話しなんてどうでもいいって思い込むようにしてきたけど、どうでも良くないから覚えているんだろう。

まあそういうわけで高校もやる気なく、せっかく進学させてもらった高校を辞めた。イジメた張本人も同じクラスという最悪の環境だったし、やる気もない。東京のそこそこいい大学に行って田舎からおさらばするという夢というか野望へとたどり着く前に、中二病とメンヘラを見事に同時発症した私は高校を辞めた。うまくもない詩とか絵とかをずっと書いてたし、ネットの中が大好きでした。

イジメを受けても通学し、進学し、就職し、現在普通に生活ができている人を私はとても尊敬しています。私はそんなに強くなかった。


「田舎」から逃げたくてお金を貯めた

私の生まれ故郷はドがつくほどの田舎。小学校の全校生徒が60人くらいしかいなかった。

そんなクソ田舎に生まれ、育ってきたけれど、やはり田舎は田舎。学校を辞めたというウワサはそこやかしこに広まり、なんとも辛い思いをした。親も親で「どうして高校を辞めたんだ」「高校くらい出してやりたかった」と何度も何度も私の前で泣く。ごめんよ。私も辛かったの。

高校を辞め、そこからは目に見えるように堕落していった。あんまり家には帰らず、原付バイクで田舎を走り回り、ふらっと家出もした。ネットにハマった。ネットで知り合った人のところに転がりこんだりもした。信頼できる友達がいたらもう少し違ったかもしれないな。

それでもみんなが卒業する18歳になったら家を出ようと思ってバイトをして、お金を貯めた。こう書くと聞こえがいいけれど、1年半は普通にクズニートをし、恋もそれなりにしたり、爛れた生活もあった。モンハンとかFF11とかネトゲにも見事にハマった。激太りもしたし、この辺の恋愛遍歴やらダメさ具合でもう一本ストーリー書けるくらいには適度に腐っていた。まあそれでもなんとか生きていた。

18歳になった瞬間免許を取りに行き、そして上京。初めて住んだのは中央線・国分寺。とてもいい街。


学校に行って、社会に出てやる

東京出てみたはいいけど、友達がいない。

そう、友達も知り合いも、何もいない。

ウワサにまみれる田舎とは違い、大変楽ではあったけれど、コレは寂しい。

仕方がないのでバイトをすることに。飲食店の普通のバイトもやりながら、キャバクラで働いてみたりもした。別に可愛くもなんともない、動物みたいな顔の私だがお酒が強いからとガバガバ飲んでアハハ~と楽しく過ごしていただけなのに、キャバクラでえらい稼いで3ヶ月で200万くらい軽く貯まった。

これは人がダメになる。あとお客とっただのなんだのと女子はコワイ。

そこからはイベントプロモーション会社の派遣社員になったり、掛け持ちで某ファーストフード店でバイトしていたり。そこで会った人と恋をしたり、結婚するチャンスがあったけどやりたいことがいっぱいあってスルーした。普通っちゃ普通で平和な上京生活を1年半過ごし、お金も貯まった。

さて。

大学に行くか、専門行くか非常に迷った

大学行くなら高校時代に憧れたあの学校がいい、でもそこ行くならかなり勉強しなければならない。ここから勉強するとブランクが大きすぎる。かなーり悩んだ。赤本買ってみたり、いろいろ探したり勉強しようとしたけど、悲しいことにどうしても1年は勉強しなきゃいけないっぽい。時間がない。だらだらとバイトをして過ごした自分を悔やんだ。

専門なら同じ年の子達が現役で大学を卒業した年齢で社会に出れる。勉強もいらない。安直すぎるかな、と思ったけれど、イラスト描くのも色もデザインも好きだし、いつかは広告を作る人になりたいと思っていた。デザイナーって響き、カッコイイなと思っていた。専門からでも行けないことはない。

苦渋の決断だったけれど、高校卒業程度認定をとって専門に行くことに。大学行こうと思って勉強を初めていたのでとても簡単でした。


専門学校かぁ。学校で失敗してる私は少しビビリながらも入学した。

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