STORYS.JP出版第四弾

「学校よりもクリエイティブな1日にできるなら 無理に行かなくてもいい」

その後、本当に学校に行かなくなり
大検制度を使って京大に放り込まれた3兄弟は
変わった教育方針の父親の元で育ちました。

長男「お母さん、今日は『火の鳥』のマンガ全巻読破するから学校休んでもいい?」
母「いいわよ~」
というような調子で一日中マンガ浸けという日があったり。

次男「いま『信長の野望』がいいところで、今日中に天下統一するから学校は休むね。」
父「コマンドの【調略】をうまく使えよ。夕飯時に武将クイズするからちゃんと覚えとけよ。」
次男「任せといて~」
というような調子で一日中ゲーム浸けという日があったり。

父「おい、今日は天気がいいな。(平日だけれど)キャンプ行くか!!」
三男「ええー。今日は揚げパンの日だからヤダよ・・・」
父「うるせえ!いいから行くぞ、支度しろ!」
父親の思いつきで突然二泊三日のキャンプ旅行が始まることがあったり。

一般的な家庭なら
「早く起きろ!さっさと学校に行け!」
と育てるところでしょうが3兄弟の家庭(ホーツキ家)はその真逆。
学校に頼って勉強するのではなく、自分で勉強を組み立てろというのがその主旨でした。



こんな冒頭から始まった1つの家族のストーリーは、投稿後、瞬く間にネット上で話題となり、Yahoo!ニュースや東洋経済オンラインを始めとした各種メディアで、40万人以上もの人に読まれた。一見すると奇想天外なその教育法には、「素晴らしい」「教育の本質だ」とするコメントが多く寄せられ、この度出版されることとなった。

強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話

家庭教育に心血を注いだ1人のオヤジのストーリーが、一冊の本になって8月23日から全国の書店に並んでいる。 著者は、オヤジさんの息子、ホーツキ家の長男の宝槻 泰伸(ほうつきやすのぶ)さんだ。

話題となったそのストーリーには、主に小学生から大学受験までのホーツキ家の教育ドタバタ劇が綴られていたが、 ストーリーが話題となったり出版が決まったりした事で、一家の中でまたドラマがあったそうだ。

そこで、今回はそんなホーツキ家に再び起こった出来事や、本に載せられなかった裏話も含め、 現在は塾で生徒を指導する先生になり、3児の父親にもなった彼が、教育者として、親として、本書で伝えたかったことをインタビューさせてもらった。

著者インタビュー

著者の宝槻泰伸氏

出版したら、親子の縁を切る!? えぇっ!?

━━ 本日は宜しくお願いします。今回、宝槻さんのオヤジさんのストーリーが「強烈なオヤジ〜」として出版されることになりましたが、ご自身の話が出版される事について、オヤジさんは何か言っておられましたか。

宝槻

"オヤジが開口一番に言ったのは、「こんな本はおれは認めん」でした笑。全否定です。「これを出したらおれは親子の縁を切るからな」って・・・。全面的に書き直し指令が下されました。"

━━ えー! そうなんですか!?笑 それは原稿がどのくらいの段階の時に言われたんですか?

宝槻

" もう大体書き上がっていたころです・・・そりゃあもう面くらいましたよ苦笑。まさにちゃぶだい返し。よくよく話を聞いてみると、オヤジは(本が出版される事について)自分の名誉も感じているんですね。(著者が)自分の息子でもありますし。だから「もう歴史に残る名作を出してほしい!」くらいの勢いなんです。だから「こんな本くだらねえ」みたいな。「もう一回、この本と、あの本と、その本全部読み直せ!(全部名著)」と言われました笑。"

━━ まだ続いてるんですね、強烈なオヤジさんは。笑

 

宝槻

"そうなんです。でもまあ正直、これ以上の原稿をつくるのは無理だと思ってたんです、自分の中で。だから数日おいて父親に電話して、「正直オレに、歴史に残るような名著が書けると思う??」って聞いたら、「うーん、確かに無理だな」って笑。そこから彼の譲歩があって、一週間くらい後に電話があり「あの本いいな!最高だな!」と言ってました笑。もう180°変わってましたよ。要するに気分屋なんですね。"

STORYS.JPの記事がニュースで有名になった時は、道行く人にいきなり「おい君、強烈なオヤジってググってみろ!おれ出てくるから!」と、自慢しまくりだったそうだ。”オヤジは、平気で他人の心の中に土足で入っていくんです。玄関ガラガラって開けて「こんちわー!」みたいな勢いです。初対面とか関係ないんですね。”
(長男・宝槻さん談)

そんな風に強烈なオヤジさんだが、実は家族・子供たちへの愛にとっても溢れた人。「どういう育て方をすれば、子供達はその好奇心に目を輝かせ、自分らしく伸び伸びと成長していってくれるのか?」試行錯誤を重ね、子育てに心血を注いだオヤジさん。その温かさに満ちた物語、それを綴ったのが今回の一冊なのだ。しかし、本書を綴ったのは長男の宝槻さんだけではなかった。

ホーツキ家の総力を上げた、長男の原稿大編集作戦!

「この本は、僕だけで書いたというよりは、
家族みんなで取り組んだ一冊(イベント)だったんです。」

━━ 原稿を書かれるに際して、何か大変だったことはありますか?

宝槻

"STORYS.JPでストーリーを投稿した時から(ストーリーに対する)兄弟たちの目線が半端じゃないんです笑。ここダメ!っとか。もう格闘の日々でした。 書籍づくりの時は、STORYS.JPには無かったエピソードを追加していくことになるのですが、当然全部入れるわけにはいかない。取捨選択していくわけです。そんな時は兄弟たちが「このエピソードは何の目的で入れてるの?ただ面白いから入れてるでしょ?ハイ、カットー!!」みたいな笑。"

━━ 厳しいですね・・・。笑

宝槻

"それはもう!ある意味、弟2人は出版社の編集者さんより厳しかったです笑。 あとは、母親ですかね。母親がやっぱりバランス感覚を持っているので、「こんなエピソードを出しては世間に恥ずかしい」とか「これを出すと父親が調子にのるからやめなさい」とか。もうそれはそれは的を得たアドバイスばかり。最終的に印刷した原稿に、赤ペンをガーって入れて送ってきました。しかも二回笑。赤ペンを受けて修正して送ったら、また黒ネコヤマトで母親からポーンって送られてきて、見たらまた全部赤ペン笑。やっぱ母なんですよね。"

━━ なんか、本の魅力がどこにあるかというのが、今のお話でより分かった気がします。作品全体にも、そういう家族のあったかさ、台所で家族が和気あいあいとしてる感じが流れてますよね。

宝槻

”そうですね。うちの家族は、家族臭かったですねえ。”

━━ そうですね、臭い。最高に良い匂いですけどね。笑

宝槻

”笑 ストーリーがYahoo!ニュースで紹介された時も「家族の愛に溢れたストーリー」という紹介だったじゃないですか。自分は、家族の愛っていうのをテーマにした訳ではなく、ただ「どこかぶっとんだオヤジの教育の話」として書いていたんです。だから、そこに「家族愛」って言葉を入れてもらえたのは、作者としても発見があったんです。そういう風に見えるんだなあって。

強烈なオヤジさんを取り巻く愉快な登場人物の皆さん

① エピソード解説担当、次男・三男の登場

━━ そうして、家族の力を合わせて出来上がったわけですが、強烈なオヤジさんに育てられた3兄弟の長男である宝槻さんの他に、毎ページ毎ページに、次男や三男の台詞や心情が、注釈として書かれているのがとても面白いですよね。色んな登場人物が織りなす物語というか。スパイスが効いていて。

本著にあふれるエピソードを、家族が食卓を囲んで話し合っているように解説してくれる。

宝槻

"ありがとうございます。基本は僕が書いていはいますが、要所要所、次男・三男が、ここはこうだったとか、ここは違うだろとか、それぞれの目線から書き進めていました。"

━━ 3兄弟のいつも通りのトーンで書かれているのが良かったですね。本のために書かれた感じではなく、兄弟の言葉で語られているというか。親近感が湧くし、リアリティがありました。

② この人誰!? 第4の登場人物オーハラ君

━━ それから、本書の途中で3兄弟ではない第4の人物、大原さんが出てきますよね。あれは衝撃的でした。笑 執筆もバトンタッチ、まさかの第4の登場人物って感じで。笑

※オーハラ君・・・近所のサッカー少年。三男の友達。彼の国語の偏差値は5だったが、3兄弟と同じく強烈なオヤジさんの教育を受け、京都大学に合格することとなる。書籍にしか登場しないオーハラ君のエピソードは全て、オーハラ君自身が執筆を担当。

宝槻

”あれは僕もやられたって思いましたね。笑 大原君に原稿をもらった時は、「これは面白いなって笑」”

━━ オーハラさんの章が入ったことで、より立体的になりましたよね。

宝槻

”そうですね。「3兄弟だから出来たんでしょ」という感想も必ずあると思うんですが、そんな事はありません。誰にだって道は拓けます。その事が、オーハラ君の登場で伝わればいいなあと思います。”

━━ それから、オーハラさんもすごくキャラが立っていって、作品内で存在感を放っていましたよね。普通ああいうパターンだと、本の流れに負けてしまうと思うんですけど、彼自身の個性がしっかり出ていて、すごく面白かったです。

宝槻

”大原くんはキャラ立ってましたねー笑 大原くんのエピソードの抽出もすごく面白かった。

強烈なオヤジ「君たちの脳は優秀だ!自分の頭は自分が思っているより頭が良い!ハイ言ってみろ!」
大原「……自分の頭は自分が思っているより頭が良い」
強烈なオヤジ「オレは頭が良い!ハイ10回言ってみろ!」
大原「……オレは頭が良い、オレは頭が良い、オレは頭が」

なんかこう、彼がはまってっている様子がすごく伝わってきますよね。笑”

━━ 僕も、「おれは頭がいい」を唱えようと思ってメモりましたよ笑

宝槻

”笑 実は、心理学にはポジティブマインドとネガティブマインドがあって、やれば出来るっていうポジティブな性格の子と、いやもう自分はダメだっていうネガティブな性格の子では全然結果が違うそうなんですよ。これはほぼ100%。だからもうマインドセットから変えていく。特に勉強が出来ない子なんかは、すぐにめげてしまう。「どうせおれなんて」って思ってる。負のスパイラルですよね。そこをまず、変えていく。オヤジ流ですよね。笑

強烈なオヤジ流の教育。長男の宝槻さんが一番印象に残っているエピソードとは?

━━ オーハラさんが受けたような教育のように、強烈なオヤジさんの教育は色々あったと思うんですが、一番印象に残っているものはなんですか?

宝槻

"それは僕なりに、本書で主に三つにまとめてみたんです。ホーツキ家の教育三本柱というイメージで。

1:漫画、テレビ、ゲームで地頭を育てる

2:クリエイティブな遊びで試行錯誤させる

3:人と出会わせる

どれも自分には印象深いです。 それでも何が一番かって聞かれたら、やっぱり三番目の「人と出会わせる」ですかね。その中でも一番印象に残っているのが和尚さんとのエピソードなんです。"

※ 宝槻さんには、大学時代、これからどう生きていくべきかと悩んだ失意のどん底の時期があった。そんな時の彼を救ってくれたのが、オヤジさんが見つけ、お母さんに連れて行かれた茶道教室で出会った和尚さんだった。彼から教わった「人生で一番大切なこと」。 その言葉を本書に書く際、宝槻氏は当時を思い出し涙が出たという。このエピソードはぜひ本書で味わってほしい。


さて、ここまではずっと、強烈なオヤジさんと3兄弟の話が中心であったが、忘れてはいけない存在がホーツキ家を支えるお母さんだ。本を読み進めて行く中で、ふとした所にでてくるキーパーソン。 お母さんのことを伺ってみた。

男だらけのホーツキ家を支えた、とても大切なお母さんの存在

━━ 本書は、一見3兄弟と強烈なオヤジが中心で、男臭いストーリーに見えますが、途中途中でさりげなくお母さんが出てきますよね。現れた時はいつも、ふわっと優しい風が流れるように感じて、作品の温かさの鍵を握っていると思いました。

宝槻

"うちの家族をよく知っている人は、やっぱりうちの母を大事に思ってくれていますね。みんな客観的に見ていて、やっぱこの母ありきだよね、というように。「母が要だよね宝槻家は」って。

僕は、母親というものが機能しなくなってしまったら、家庭ってのは成り立たなくなってしまうと思うんです。
僕は今回父親についての本を出しましたが、これから支援をしたいと思ってるのは、母親、お母さんの方なんです。この世の中で一番偉いのはお母さんだと思っていて。世の中のお母さんのパフォーマンスが1%あがれば、地球のパフォーマンスは10%あがるんじゃないかって。それくらい母ってのはすごいんですよ。子供の教育、夫の仕事のパフォーマンスの支え、親戚付き合い、ご先祖様のケア、地域社会、おじいちゃんおばあちゃんの医療介護etcとかって考えていくと、母親ってあらゆる文脈の結節点なんですよ。色々な世の中の課題の全てに関わっている。だから母親が動かないと、世界は動かないんですよ。

そして、僕はたぶん、世のお母さんとかおばちゃんとかに一番必要なのは、自信だと思います。私たちが世間を支えているんだって自信。そして、お母さんたちが自信を持つために一番大切な事は、社会全体の「気づき」だと思います。あ、母ちゃんってすげえって。普段胸にしまいこんでいる気持ちを、僕たちが呼び起こすこと。母への感謝ですよね。"


子への愛に溢れる家庭。宝槻さんは、そんな家庭から受けとったもの、高校を辞めたことなどの理由をキッカケにして、教鞭をとるようになった。そして、今ではメディアに取り上げられるほど、教育者として第一線で活躍している。最後に、そんな彼から、この本を読んでほしい方へのメッセージを頂いた。

「広く学ばせてほしい。そして、それを一緒に学んでほしい。」

━━ 最後になりますが、本書を一番届けたい相手というのはどなたですか?

宝槻

"それは、お父さんお母さんです。お父さんお母さんという自分の子供の教育を決定づける立場である方々に、教育とは何か、学ぶとは何かを考えてほしいんです。 多くの人が、学ぶことってわくわくして幸せだなーってなってくれると、日本の教育ってもっと良くなると思うんです。この本を読んで私たちの真似をしてほしいとかではなくて、子育て・教育を考えるきっかけになってくれればと思っています。"

━━ 届けたい人がお父さん、お母さんということですが、本書を通じて一番伝えたいメッセージは何ですか?

宝槻

"お父さん、お母さんに向けて、「教育改革を、あなたの家庭から始めませんか?」ということです。今は塾や学校にゆだねてしまっているけれど、本来は子供の教育とはとてもプライベートなもので、自分たちの家庭から始められるものだと思うんです。僕がお伝えしたいことは、とにかく子供には、「広く学ばせてほしい。そして、それを一緒に学んでほしい。」ということです。"

━━ 「一緒に学んでほしい。」という言葉には、深い意味がこもっているように感じました。宿題とか受験勉強をはじめ、与えられたものだけをやるっていうのではなくて、まず親も子供と一緒に、なぜ勉強するのかを共に考えていくことが一番大切なんですね。 …それがこの一言に集約されているなあと思います。

宝槻

"そうですね。その感覚をみんなで共有できたら嬉しいです。"

━━ ありがとうございました!

あとがき

今回著者である宝槻さんのインタビューを通じて紹介させて頂いたこちらの本「強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話」本書の前半部分には漫画のようなホーツキ家の多彩なエピソードが綴られ、後半部分には分かりやすく実践しやすい具体的な子育て・教育メソッドが綴られている。とても充実した内容だ。
・・・本書を読んでいた時、じぶんの両親の顔が思い浮かぶことがあった。かつて子供心に感じていた両親のあたたかさ、愛しさを久しぶりに思い出して、幸せな気持ちになった。「教育」と聞くと、どこか難しいことのように思えるが、そんなことはないのだろう。全ては、ホーツキ家の物語が思い出させてくれた、その気持ちにあるように思った。

作品情報

強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話

著者:宝槻 泰伸

出版社:徳間書店

定価:本体1,400円+税

仕様:四六判/並製/256ページ

ISBN-10: 419863842X

ISBN:978-4-19-863842-9

徳間書店の書誌紹介ページ


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徳間書店 03-5403-4300(本社代表)

強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話 (一般書)

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著者プロフィール

宝槻泰伸 (ほうつきやすのぶ)

強烈なオヤジの教育から、高校退学〜大検取得〜京大進学という特異な経歴を持つ。大
学在学中に参加した塾で、生徒の心に火を付ける大切さを学ぶ。

大学卒業後すぐに起業し、2年間高校で特別講師として教壇に立つ。職業訓練校では、主婦やシニアに社会人基礎力を教える講座が好評を得て、20拠点で実施。また、東京の4つの図書館と連携して高校生が社会人と一緒に仕事について学べる仕組みをつくりつつ、企業研修・教員研修の講師も務める。

これらの経験を踏まえて、“探究型の学び"を子どもに伝えようと故郷・東京都三鷹市で塾を開校。3年目を迎えた現在、3教室で約200名の生徒が通う塾に。3児の父。

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