みなとみらい線の魅力をアートで発信!-音声作品「ききみみ」でPR―
はじめまして。
横浜高速鉄道株式会社 広報担当の白井梨沙と申します。
私どもが運営する「みなとみらい線」は2004年に開通した、横浜駅から元町・中華街駅を結ぶ鉄道です。全長4.1キロ・6駅と、営業距離こそ短いものの、みなとみらい21地区をはじめ、山下公園、横浜中華街、元町商店街などの横浜を代表するビジネス・観光エリアを結ぶ交通インフラとして、横浜都心部の回遊性を高め、活性化を図る等、都市活動を支えています。
そして「みなとみらい線」には、”鉄道“という大きな役割に加え、「地域に愛され、地域の財産となる個性とアメニティあふれる駅」をテーマに、各駅が違ったコンセプトを持つ、デザイン性の高い駅を有するという特徴・魅力があります。
この各駅の魅力を、現在「ききみみ」という音声作品を使って発信しています。
■駅舎の隠れた魅力
みなとみらい駅は「船」、馬車道駅は「過去と未来の融合」というように、みなとみらい線の各駅は、駅舎の中に「街」を持ち込むという観点から、地区の特性を反映した建築コンセプトが用いられています。
「横浜」という歴史が息づきつつ、未来へと発展していく街に「それぞれが地区を代表する地域財産と位置づけるとともに、地区の特性に合わせ、個性的な構造体(空間)とする」という駅基本設計方針のもと、従来の駅機能(単なる乗降施設機能)を超えるものとして、みなとみらい線は誕生しました。
駅を超えたアートのような駅舎は、頻繁にそれに触れている私であっても、毎回心が躍ります。
広報担当として、この駅舎の特徴・魅力を伝えることを使命としながら、忙しく行き交うご利用者の方々に、なかなかその裏に込められているコンセプトを伝える機会がないのが現実でした。
■アート作品「ききみみ」で再発掘
そんななか、2020年に3年に1度の横浜トリエンナーレの年を迎えました。みなとみらい線でも、各駅の特徴を活かし、駅ごとに異なる作品展開がされるアートイベント「Creative Railway-みなとみらい線でつながる駅アート-」を開催。
その作品の一つとして、音声作品「ききみみ」(https://kyunasaka.jp/kikimimi)が生まれました。
「ききみみ」は、「普段、携帯に目を落としている乗客の目線を上げて、違うものを見てもらう」ことを目的に作られた音声コンテンツ。みなとみらい線の各駅にまつわる7つのストーリーをお楽しみいただけます。
制作にあたっては、みなとみらい線のリアルな魅力が伝わってほしいと、私たち横浜高速鉄道の社員が今まで語ってこなかったような内容も交えて、各駅にまつわるエピソードを語ったものを、横浜・日ノ出町に拠点を構える「急な坂スタジオ」にお伝えしました。それを小説のような物語へと書き表していただき、俳優さんのアテレコによって完成しました。
直接的ではない形で、各駅の特徴やコンセプトを伝えるという非常に面白い作品です。
「普段、駅って「どこかから・どこかへ」行くための通過点でしかないし、移動
中の車内も携帯とにらめっこしてて、周囲に気を配ることをあまりしないです
よね。でも、ちょっと立ち止まって見渡すと、駅にもそれぞれの顔があって、思いも
寄らない景色や音を感じることが出来るんです。」
ききみみのプロローグはこのように始まりますが、まさに「駅」自体の魅力に気づいてもらいたい、私たちの想いを代弁しています。
■新たな切り口でPR
アートイベント自体は終了しましたが、この作品がみなとみらい線の魅力を再認識してもらえるツールとして考え、現在、ポスターやSNSを活用して「ききみみ」のPRを行っています。
現在、開業から17年を迎え、元々のコンセプトを改めて広報する機会を創出していますが、「ききみみ」を通して駅の魅力に改めて気づいた、という声をいただき、本来持っているポテンシャルをアートという切り口で、新たにPRすることが出来ています。
かつては“通過点”だった駅ですが、それ自体の魅力を知っていただくことで、多くの人々の日常に少しの華やぎを与える空間になったら、と思います。
■みなとみらい線公式ホームぺージ https://www.mm21railway.co.jp/
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