自然言語処理システムで人々に優しい世の中を!株式会社バズグラフ〜会社創業秘話〜
株式会社バズグラフ(福岡県福岡市博多区博多駅東、代表取締役:西本光治)は、長年にわたり言語解析技術をベースにしたAIシステムの開発を行い、ITサービスとして提供している会社です。代表サービスとしては独自の自然言語解析技術を駆使し、ニュース記事に特化した文章要約AI「ニュースタンテキ」のβ版(無料)を4月にリリース。
日々開発を重ね、現在はβ版をリリース中である、ニュース記事に特化した文章要約AI ニュースタンテキの更なる精度向上へ努めております。
■自然言語処理サービスに携わるきっかけ〜開発開始から20年、試行錯誤の日々〜
◀︎株式会社バズグラフ
代表取締役:西本光治
元々はシステムエンジニアとして企業に勤めていた、代表取締役であり開発者の西本。
しかしバブル崩壊と共に、友人とフリーランスの道へ。
フリーランスとして活動している中で、とある企業から『キャラクターを使用したコンテンツを作りたいので、協力してほしい』との依頼が。
その中で西本は当初、コンテンツプロデューサーとして活動していました。
企画段階で「AI技術を用いて、キャラクターと会話するコンテンツにしたい」との意向があり、早速知り合いのシステムエンジニアに開発を依頼。
依頼したエンジニアは「簡単だよ、任せて」と快く引き受けてくれたものの、いざ開発されたサービスを試すと、『全く対話にならない』という状態でした。
リリース日も決定しており、既に後戻りできない段階で、『人間とAI技術を会話させる』難しさの壁にあたった西本。
そこから大手の開発会社にあたるも、良い返事をもらえず、リリース1ヶ月を前に、途方に暮れました。
■自分で開発するしかない!〜リリースまで1ヶ月半徹夜の日々〜
しかし、システムエンジニアとして、自分自身の中には開発アイデアがいくつかあったという西本は、リリースに向けコンテンツプロデューサーだけでなく、自らシステムエンジニアとして、開発までの1ヶ月半、ほぼ徹夜でシステムの開発をしました。
アイデアがあったとはいえ、このシステムでは、まず、人間の問いかけを理解するために、問いかけられた文章を単語分解する形態素解析という技術を使うのが一般的です。
形態素解析とは、最低でも数十万語、多い物だと一千万語近くという辞書データを使って文章を単語分解するシステムです。
当時は、まだ個人のパソコンの性能があまり良くなかったので、西本は膨大な辞書データを使わずに文章を単語分解する方法を考えようと思いつきました。
そこからマシンチャット用に700語程度、更に改良を加えて4,000語程度の辞書データで文章を単語分解するシステムを作ったのです。
名詞、動詞、形容詞などを辞書化するのではなく、「語と語のつながり」や「機能」を表す共通表現に着目し、それらのみを辞書化することで形態素解析と同等に、語と語のつながりも同時に分かり、形態素解析以上の結果を得ることができるようになりました。これを西本は、機能素解析と呼んでいます。
この機能素解析を自ら開発したことが「名詞以外の語句とのつながり」に着目するきっかけとなりました。
後にこの経験は、現在リリースしている文章要約AI「ニュースタンテキ」の開発に大きく貢献することとなるものの、当時は『1ヶ月で作成したものが使えるわけがない』と社内から不安の声が上がり、結局ボツになってしまったと言います。
■会社設立〜自然言語処理サービスの提供へ〜
キャラクターの対話サービスは、他のシステム会社が手がけることとなってしまったものの、この時に「自然言語処理」に携わった西本は、関連会社からその知識やアイデアを使用して、アーティストのAIチャットサービス作成の依頼を受けます。
開発したシステムはリリースと同時に評判となり、他の大手企業からも自然言語処理などのAIを駆使したサービス開発の依頼がくるようになりました。
また同じ頃、西本は当時の友人と会社を設立しておりました。
西本が手がけたシステムは好評で、会社も軌道に乗ったと思った矢先、友人との経営がうまく行かず、多額の負債をかかえることになってしまいました。
■開発技術を手に子会社設立へ〜バズグラフ誕生〜
会社の経営が悪化し、途方に暮れていた反面、西本の評判は瞬く間に広がっていきました。
そうした中で、2014年に当時の有限会社の筆頭株主であった現在のyahoo!の関連会社の社長から西本の開発する自然言語処理技術を駆使した事業をやりたい」とオファーがあり、負債を肩代わりする形で完全子会社として『株式会社バズグラフ』が誕生されました。
バズグラフという会社名は、バズは「評判・噂」、グラフは「二つの点を結ぶものとして人工知能の根本となるグラフ構造」という意味を持ち、世の中に広まる言語を主流とした評判や噂を人工知能と結びつける事ができたらという想いを込めた背景があります。
この名前は当時の従業員が提案して採用されたものですが、まさに現代「バズる」などの言葉が浸透しつつあり、みなさんに親しみやすい名前となっていると思います。
そして現在は、西本が代表取締役となり、新たなエンジェル投資家などの支えを得て、日々開発を重ねています。
■バズグラフとしての今後〜文章を理解するAIの開発〜
バズグラフは、様々な人に優しい社会を作るためにも、自然言語処理を駆使したサービスの開発・展開を更に目指しています。
例えば、警察署や裁判所などで扱われる莫大な文章は、何かしらのハンデを抱えている人や、お年寄りなどには解読が難しいケースがあります。
しかし、公的な文章のような最後までしっかりと一度目を通すべきものに関しても、AI要約により要約内容を理解することで、元の文章をよりスムーズに認識できることも可能かもしれません。
また上記の公共機関の場所だけでなく、役所など多くの文章を扱う場所においては、劇的に時間を短縮する手段となります。
更にいえば、災害時に即座に伝えないといけない情報をタンテキに伝えられることは、人命救助にもつながると考えています。
これらはあくまでも現時点で想定される例に過ぎませんが、私たちが開発しているサービスが、様々なかたちでみなさまのお役に立ち、暮らしやすい世の中を提供していけるよう、これからも更なる開発に努めてまいります。
・株式会社バズグラフのプレスリリースはこちらから
https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/78391
・株式会社バズグラフについて
長年にわたり行われてきた言語解析技術をベースにしたAIシステムの開発を元に、知識やノウハウを活かし画期的なソリューションをITサービスとして提供してまいります。
〜バズグラフ社が目指すもの〜
文章を理解するコンピュータシステムは世界にまだ存在しません。
そして同時に膨大な文章データが世界中に眠っています。
文章が理解できる人工知能ができれば、その人工知能は人や他の人工知能と自由にコミュニケーションをとることができるようになり、その人工知能が自分の分身として情報収集や取引・仕事をしてくれる社会へと繋がっていくのではないかと考えております。
それは社会的弱者にも優しい究極のコミュニケーションであり、バズグラフ社ではそんなサービスを実現し提供していきたいと考えております。
・ニュース記事に特化した文章要約AI ニュースタンテキ
ニュース記事に特化した、文章要約AI「ニュースタンテキ」は、自然言語処理AIを使用し、ニュース記事に特化した文章要約WEBサービスです。
日本語特有の揺らぎやルーズな文法までも正確に解析し、語句と語句のつながりを判断することで、文の構造を正確に把握した状態で要約し、今までのAIでは不可能だったレベルの文章読解が可能となりました。
【会社概要】
会社名:株式会社バズグラフ
所在地:福岡県福岡市博多区博多駅東1丁目1-33 はかた近代ビル7F
代表取締役:西本光治
設立:2014年11月
URL: https://buzzgraph.co.jp/
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