ITの選定から導入、運用、保守まで、トータルの課題解決で、中小企業のDXを支援
昨年から猛威を振るっている新型コロナウイルスは、経済の生態系に大きな変化をもたらし、私たちの働き方をも大きく変えました。テレワークやオンライン会議などが一気に普及し、それまで遅々として進まなかった社会全体のデジタル化が大きく進展しました。一方で、中小企業の多くは専任のIT担当者を確保できず、デジタル化に対応しきれていないのもまた現状です。
こうした背景の下、設立以来中小企業のさまざまな課題解決に取り組んできたキヤノンシステムアンドサポートが展開するのが、『まかせてIT』シリーズです。お客さまが抱える課題に寄り添い、ITの選定から導入、運用、保守までをトータルで支援するこのソリューションの背景や目的、導入効果などについて、担当者が語ります。
中小企業の課題解決に取り組んできた40年
キヤノンシステムアンドサポートは1980年に設立し、昨年40周年を迎えました。設立当初は複写機やファクスの販売、保守からスタート。その後、パソコンの販売、設定や使い方のサポート、情報セキュリティ、基幹業務ソリューションなどへ事業領域を広げてきました。当社の歴史、それは中小企業のお客さまの声に耳を傾け、国内外から最適なソリューションを探してサービスの幅を広げながら、課題解決をサポートし続けてきた歴史です。
ITの専門人材を抱えることが難しい中小企業を救う『まかせてIT』
今、日本国内の企業数は約360万社。そのうち99.7%を中小企業が占めています。これら中小企業の課題解決に尽力してきた当社がリリースしたのが『まかせてIT』シリーズ。デジタル化が不可避とされる流れの中、多くの中小企業がITの専門人材を抱えることができず、ITの導入・活用が思うように進まないことで、業務の効率化や成長、進化の機会をとらえきれず、変化の波に取り残されてしまうという悩みを抱えています。
そうした顧客課題の解決のために各種アプライアンスやソフトウエア、さらにお客さまがスムーズにご利用いただくための運用サポート、そしてトラブル対応の保守サービスを組み合わせてご提供するものです。
【左から、IT運用サービス戦略部 村田由紀子、ITS事業戦略部 岡敏浩、ITソリューション推進部 石井雄太】
IT運用サービス戦略部の村田が語ります。「人材が限られている中小企業では、ITに比較的詳しい社員が担当者となり、本業と兼務するケースが多く見受けられます。しかし、高度な専門知識が求められるIT関連業務を他の業務と掛け持ちさせることにはそもそも無理があります。普段の運用はもちろん、何か不具合が生じた時の対応には当然限界があり、自己流で直せばさらにトラブルを悪化させてしまう可能性も。さらには、慣れない業務を課せられるストレスから、貴重な人材を離職させてしまい、採用に課題を抱える中小企業がさらなる人材難に陥ってしまうことにもなりかねないのです」
経済産業省がまとめた『DX(デジタルトランスフォーメーション)レポート2』にも「多くの中小企業では、DX 以前の問題として IT 機器の導入をはじめとするデジタイゼーションの段階にさえも進んでいないのが現状である」とあるとおり、中小企業のIT導入へのハードルの高さは切実なものとなっています。
「従来、当社では障害切り分けをベースとした保守メニューを展開していましたが、取扱商材の増加に伴い、メニュー体系が複雑化しお客さまにわかりにくいものとなっていました。これをわかりやすく整理し直し、お客さまの課題に合わせてITS商材とユースウェア、保守メニューをワンパッケージにしたものが『まかせてIT』です。PCのトラブルやソフトの操作を支援する『PC安心パック』、情報漏えい対策とその運用や設定支援をパック化した『情報漏えい対策安心パック』、データの社内共有やバックアップの運用支援や BCP対策などをパック化した『データ保護安心パック』と3つのパックでスタートしました。そして今回新たにテレワークなど働き方の変化に合わせた セキュリティ対策と、導入後の運用支援をパック化した『セキュリティ対策安心パック』をリリースしました」
ITソリューション推進部の石井が続けます。「最近ではシステムを構築して終わりではなく、導入後の運用サポートのニーズも高まっています。例えば、社員が退社時に機密データを持ち出す事件が発生したりしてます。アクセス権をしっかりと設定していないとすぐこのような情報漏えいにつながってしまいます。しかし、サーバー管理は専門性も高く、IT担当者がいない状況では機密情報などへのアクセス権の設定・変更、データのバックアップ管理は容易ではありません。『まかせてIT』はこうしたお困りごとへの対応もすべて含まれています。それぞれのシチュエーションや使い方に合ったパックを購入していただくことで、お客さまの手を煩わせることなく、すべてこちらで運用をまかせていただきます」
さらに『まかせてIT』がコロナ禍において有効なサービスだと語るのはITS事業戦略部の岡です。「専任のIT担当者がいない場合はもちろん、担当者が在宅勤務中に何かが起これば、当然復旧までには時間を要します。こうしたケースでも『まかせてIT』は大いにお役に立てます。私たちがITの運用保守をまとめて担うことで、本来業務に専念していただくのが狙いです」
最適なソリューションの「選定」、導入時の操作指導などの「導入」支援、正しく機能させるための「運用」支援、トラブル時の「保守」までを“丸ごと”任せたいケース。ある程度は自社で実施し、必要な部分のみ任せたいケース。IT専任担当の有無やITに関する知識、経験値の差により異なるお客さまのニーズに合わせて、柔軟にご利用いただける『まかせてIT』。実際の導入事例として、石井は以下の例を挙げます。「先日、サーバーが急に壊れて業務が止まってしまったお客さまがいらっしゃいました。パッケージにはサーバーが壊れる予兆の監視も入っているので、その旨を説明したところ、なんで導入時にその案内をしてくれなかったの、と逆にお叱りを受けました。今はあらゆる業務がIT化されているので、システムが一つ止まるだけでお客さまのビジネスにおけるダメージは計り知れないものがあります。実際に危ない経験をされたお客さまには、導入する意味をよくご理解いただけます」
お客さまに寄り添うサービスとして、今後もさらなる進化に期待
では、『まかせてIT』の今後について各自どのようなことを考えているのでしょう。
「お客さまのお困り事はまだまだ他にも存在しているので、しっかりヒアリングした上で、それらを解決できるパックをどんどんリリースしていきたい」と話す村田。また岡は「お客さまの一歩半くらい先を行きながら、寄り添うビジネスを展開していきます」と語ります。
最後に、ITソリューション推進本部の責任者である柳原が締めます。「IT運用は中小企業のお客さまの間ではまだまだ潜在的な課題となっています。ITのご担当者がまだ自覚されていない運用における盲点やリスクを共有し、顕在化することが重要な役割であり、当社はこの『まかせてIT』シリーズを中小企業のお客さまがITを運用する上でのスタンダードなサービスにしていきたいと思っています。ITの選定から導入、運用、保守までトータルでおまかせいただき、本業に集中していただくことで、生産性向上、経営課題解決もご支援してまいります」
【ITソリューション本部 柳原一哉】
IT担当者の不足を放置しておけば、セキュリティへの意識が甘くなり、情報漏えいにつながり、IT化により減らせるはずのコストを減らせずに競争力低下を招くことも。DXの波を乗り越えていくには外部リソースの活用も検討してみてはいかがでしょう。
まずはキヤノンシステムアンドサポートまでお気軽にご相談ください。
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