新パーパス「美しい人生を、かなえよう。」を羅針盤に、一人ひとり「どうありたいか」を描いていくことが次代の指針へ。
2021年10月に100周年を迎えるタカラベルモントは、「美しい人生を、かなえよう。」という新しいパーパスを社内発表してから2年、社会へ公表してからは1年が経ちます。同社の専務取締役・吉川朋秀が、パーパスを生み出した時に抱いた願いや想いと、2年のパーパス普及活動を経て、これからの未来に向けて、今、想うことを語りました。
■新パーパス「美しい人生を、かなえよう。」に魂が宿った瞬間
「美しい人生を、かなえよう。」というパーパスが完成し、お客様の様々なストーリーがこのコトバと重なった時に、心に響くものがあり「これだ」と確信がもてました。
新パーパスは、美容室で、髪をきれいにしてもらい、心がリセットするときや、子供が歯科医院で、ブラッシング指導を受け、虫歯予防の大切さを学ぶとき、そして、産婦人科で、親となる夫婦が初めて我が子の胎動を聞き、ともに喜びを分かちあうときなど、具体的なシーンを思い浮かべることができましたし、納得感がありました。また、新パーパスを制定することで、当社のお客様であるプロフェッショナルの方々やその先の顧客、患者様はもちろん、その方々を支える当社一人ひとりの顔がリアルに描くことができ、当社の将来の事業について、確かな手ごたえを感じられましたし、新パーパスに、当社の“魂”が宿ったと実感しました。当社のお客様は、理美容業界と医療業界のプロフェッショナルの方々です。こうしたお客様のキャリアとその人生に深くかかわる事業を行っている企業として、一人ひとりの人生にどれだけ寄り添えるかはとても大切な指標です。
当社100年の歴史の中で育まれてきた社風には、お客様の現場を真剣に想い、「何か力になりたい。」とひたむきになる文化がとても強く根付いており、「美しい人生を、かなえよう。」というパーパスはまさにお客様の人生に真摯に寄り添ってきた100年と、これからの未来を投影しています。目の前の誰かのために自分は何ができるかを考える。小さなことであっても丁寧な積み重ねは、ある日手応えとなり、やりがいへと繋がります。誰かの為に貢献しているという感覚は、働く目的を際立たせ、また働いている自分に対して誇れるといった感覚をもたらします。働くことに対して目的を持てるということは、美しいことです。お客様のキャリアや人生のステップに寄り添う中で、パートナーとして共に成長し、より良い人生を共有していける存在を目指し続ける。そんな社員が数多くいる組織をこれからも目指していきたいと考えています。
■パーパスが社内に普及してから、文化として定着するまでの道のり
パーパスを社内に発表してからおよそ2年が経とうとしています。社内の変化は少しずつ見えてきました。例えば、今まで自分を積極的に発信しなかったような社員が、自分がどうありたいかを発信するようなことも増えてきました。一方で、社内に文化としてパーパスが定着した実感は残念ながらまだ持てていません。 社員一人ひとりが、「自分自身が会社の中でどうありたいのか」という問いを投げかけ、言葉にできるようになっていくと、一層の変化が生まれてくるだろうと考えています。各種ビジネスサイクルが短くなっていく新しい時代の中で、上からの指示を待つスタイルでは、柔軟性とスピード感において競争力が保てません。一人ひとりが自身の意思を持つことで、組織として柔軟性やスピード感は強まりますが、同じくして個人としても自分事化した仕事に、一層のやりがいを感じ、働く楽しさや醍醐味を味わえるものです。
当然ですが、意思を持つことが個人に求められるだけではなく、会社としても相応の変化が求められます。社員一人ひとりが意思を持つ一方でその意思が発信されたら、受信する側となる上司や同僚、そして組織がその意思にフレキシブルに応えていけるような器を持つことが必要とされます。会社にとっても、大きな挑戦になるでしょう。
私たちは、未来に向けた仮説をたて、常に考え続ける必要があります。例えば、今や車を買う時代から買わない時代へと変化しました。スマートシティといわれるものが、近い将来実現するかもしれませんが、その中で、美容室や医院はどうなっていくのか。 そんな想像のつかない未来を予想し、より良い明日のために何ができ、何をすべきかを一人ひとりが深く考えていくことが、会社全体が前進する大きな原動力となるのです。そのような力を生み出せる組織を、目指しています。
■これからの文化づくりに向けて
今年4月に 医療部門の若手が新ブランドを発表したのですが、社員が主体性を持ち、製品開発を行ったことを強く感じました。自分の言葉で、開発の想いや製品コンセプトを説明し、意思を持ち、自分事として取組んでいる姿は多くの社員に希望を与えていました。この事例のように、より良い明日のために何ができるかを一人ひとりが考え、小さなことでも実現することで、仕事も会社も面白くなっていきます。また、私はよく「プロセス」という言葉を使うのですが、プロセスを経て苦悩し、鍛えられ、洗練されたものには「美しさ」があると考えます。このような道のり一つひとつの丁寧な積み重ねが、私たちの事業に関わる多くの人の美しい人生を、かなえることにつながるのです。
「美しい人生をかなえる」という目的への答えは一つではありません。それぞれの人生において、主体となる人物が「どうありたいか」、より良い判断をするための指針になりますが、正解はありません。「どうありたいか」は、傍から見るだけではわからないので、想いを伝えることや聞くことから理解が始まります。これからの当社の事業では、より一層、社員同士、お客様とのコミュニケーションが重要になっていきます。そして、会社の未来を担う一人ひとりが、主体性を持ち、どのようにお客様に寄り添いたいか、どういう会社を作っていきたいか、さらにどのように社会貢献したいのかといった未来に向けた様々な可能性を考察する。そして「美しい人生を、かなえよう。」のパーパスを羅針盤にして、より良い選択を仲間と共に生み出していける、そんな組織・企業を、皆で作りあげていこうと決めています。
私たちのパーパスについて
⇒https://www.takarabelmont.co.jp/100th/destinations/purpose
行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ