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世界的ハイテク技術商社が、コロナ禍でのある出会いをきっかけとして「ミネラル由来の除菌・洗浄剤」の販売を始めた理由

著者: 日本カンタム・デザイン株式会社

産業分野における問題解決と成功を高度な技術力で支援すべく、米国カンタム・デザイン社の日本法人として、世界最先端の科学機器を提供している日本カンタム・デザイン。

近年ではエコ環境事業部を立ち上げ、全世界的取り組みとなっているSDGsの達成に貢献するべく、CO2排出抑制に関する商材や、食料自給率に貢献できる農業モデルなど“エコ”と“環境”に関わるビジネス・商材の取扱いを開始している。


日本カンタム・デザイン株式会社 エコ環境事業部の森岡は、コロナ禍にある今、人々から新型コロナウイルスによる脅威や不安を取り除けるような商材を取り扱いと思っていた。そんなある日、日頃から付き合いのある医療照明のエンジニアから、非常に興味深い話を聞く。その内容に驚いた森岡はすぐにその商品を取り扱いたいと、社内を奔走することになる。その商品とは、会社として初めて取り扱うことになる「アルカリ性除菌・洗浄剤」であった。


エンジニアが耳にした、ある病院の院長の悩み


その話を聞いた相手は、医療用照明の開発を長年手掛けているシンクロア株式会社に所属するエンジニアであった。世界でも活躍しているトップエンジニアで、シンクロア社では医療用から産業機器まで“光”を用いた商品開発を行っている。


このエンジニアにある病院の院長からこんな相談があったという。その内容とは「掃除をするときに“見て”掃除できる方法はないか?」というものだった。“見て”という意味は、目視で確認できない汚れも、何らかの方法で「見えるように」して、しっかりと清掃したいという主旨だ。詳しい話を聞くと、以下に挙げる医療現場の切実な悩みが浮き彫りになってきた。


・病院内での院内感染、二次感染などを可能な限り防ぎたい。

・そのため、医療タンパク汚れや人体汚れのタンパク質(廊下や階段の手すり・患者が触る物など)を目視しながら、集中的に掃除(殺菌処理)したい。

・タンパク質汚れは目に見えないものが多いため、これを効率的に滅菌・殺菌できるように、看護師・医療関係者が簡単に持ち歩ける、ペンライトのようなものが欲しい。


医療現場で問題視される、目に見えない「タンパク質汚れ」


この院長の言葉にある医療タンパク汚れや人体汚れのタンパク質とは、血液、尿、人垢、皮脂といったものや、食事の食べこぼし、鼻水、飛沫、飲み物の飛び散りなど多岐にわたり、人の生活の身近に存在する汚れのことを指す。こういった汚れは付着して間もない頃であれば簡単に除去できるのだが、時間が経つにつれ頑固な汚れに変化する。


病院など、人の命・健康を預かる医療現場では、兼ねてからこの「タンパク質汚れ」が問題視されてきたという。「タンパク質汚れ」が厄介なのは目視で確認できないものが多いこと。

この「タンパク質汚れ」が、細菌やウイルスのエサとなり、また細菌・ウイルスが増殖する温床となって、院内での感染につながってしまうという。件の院長はこういった汚れを照明によって目視で確認できるようにできないか、とエンジニアに相談したのだ。


日頃の清掃時に清掃担当者や看護師が持ち歩けて、休憩所や廊下などの広いスペースだけではなく、患者様が普段触れることの多い、エレベーターのボタン、ベッドの手すり、点滴の支柱、洗面所・トイレ回りなど、目の届きづらい場所もしっかり清掃できるようにしたい。

また、汚れが“見える”だけでなく、見えた「タンパク質汚れ」をしっかり除去する必要がある。そのためには何が必要なのか…。


病院で利用されるものだから、できる限り人にやさしく、また、環境にも配慮したものであるべきだ。そうして、シンクロア社が開発をスタートしたのは「タンパク質汚れ」を発見する「照明」だけではなかった。汚れそのものを除去する「除菌・洗浄剤」も、同時に開発しようと動き出したのだ。


「タンパク質」を分解する強アルカリ性。現れた問題。。。


「タンパク質汚れ」を除去する上では、タンパク質を分解するアルカリ性、中でも強アルカリ性の性質を持つ洗浄剤が最も効果を発揮する。ウイルス・細菌を直接除菌するだけでなく、殺菌剤・除菌剤が届きづらいタンパク質汚れに埋もれているウイルス・細菌もタンパク質汚れごと一挙に除去することが期待できる。汚れの90%は酸性の性質をもっていると言われ、アルカリ性の活躍が期待される。これほど頼もしい除菌・洗浄剤があれば清掃後も安心することができる。しかし、強アルカリ性の使用にはいくつかの問題点が…。


肌への刺激が強く、金属を腐食させる、という問題を解決するヒントは「温泉」にあった。

水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)に代表される強アルカリ性は、肌への刺激や、金属製品、特にアルミ製品を腐食させてしまう特徴があり、取り扱いに注意が必要ある。取扱いの面からプロ仕様(業務用)としての見方が強く、一般的にはなかなか利用されない。

医療現場のみならず、日頃の予防として一般のご家庭でも利用してもらえるためにはどうすればよいか。肌への刺激や金属の腐食させる特徴を抑えながら、強アルカリ性を実現する方法はないか…。シンクロア社が考えた末にヒントを得たのは、温泉の泉質にある「アルカリ泉」だった。

目標は”タンパク質汚れの除去”と”誰でも安心して使用できる”

アルカリ泉のように、自然界に存在するミネラル成分だけを用いて、強アルカリ性を維持することができれば、人の肌に優しく、また金属を腐食させることもないと考えた。

開発は2段階に分けて遂行された。まずは、ミネラル成分のみで構成された強アルカリ性であることを必要最低限の仕様として開発。試作を繰り返し各種医学データ取得し、期待通りの効果を得ることに成功した。プロ仕様(原液タイプ)と呼んでいる。ここから、強アルカリ性を維持、肌に優しく、金属への腐食もない、原液よりさらに良い特徴をバランスよく兼ね備えた状態で維持することを念頭に開発を進めた。試行錯誤を積み重ねた末に全く新しい強アルカリ性の除菌・洗浄剤として開発されたのが、「WARP Washer+(ワープ ウォッシャープラス)」だった。


ミネラル成分由来の強アルカリ性の除菌・洗浄剤「WARP Washer+(ワープ ウォッシャープラス)」。「タンパク質汚れ」を取り除くのみならず、細菌やウイルスの除菌にも効果を発揮!


「WARP Washer+(ワープ ウォッシャープラスプラス)」は自然界に存在するミネラル成分で構成されている。強アルカリ性(pH12.5以上)を保ちながら、肌への攻撃は限りなく少ない。強アルカリ性なので、タンパク質も十分に分解・除去できるが、肌に優しいだけでなく、アルミやアクリルボードなどへの腐食もない。

ウイルス・細菌は、院内だけでなく身の回りのタンパク質汚れにも存在している。ご家庭、飲食店、カフェなどにおいても、安全で簡単に取り扱える仕様となった。病院長が懸念していた“感染予防”が日頃のお掃除からできるようになった。特に、身の回りの“触れる”部分への使用、例えば、ドアノブ、おもちゃ、ペット用品、椅子・机、トイレ等へ使用して頂けることを期待している。

WARP Washer+は噴霧し15秒程度でふき取るだけでタンパク質汚れが除去できる。現在ではどこにでも設置しているアルコール消毒剤のような揮発性が無く、その部分に留まりじっくり・しっかりタンパク質を除去することができる。また、pHはすぐに下がらず、強アルカリ性を維持することも試行錯誤の賜物だ。噴霧後は、拭いた布巾や雑巾までもが除菌・洗浄され、布巾や雑巾の雑菌による臭いの消臭効果も兼ね備える。無臭のため使用後にアルコールや塩素系の除菌剤・洗浄剤のような嫌な臭いが全くなく、手荒れ、肌荒れ、使用後の臭い等の悩みもなく日々の清掃にも気軽に利用できる。



病院や温浴施設、また家庭の排水溝や水回りのぬめりは、微生物(細菌など)の集合体で、バイオフィルムと呼ばれる。「タンパク質汚れ」の問題のひとつは、タンパク質汚れそのものがバリアとなって、中で増殖した細菌・ウイルスを除菌剤だけでは思ったように除菌できないことがあることだった。これをしっかりと除去するには、やはりタンパク質を分解する強アルカリ性の洗浄剤が必要となる。


「WARP Washer+(ワープ ウォッシャープラス)」は、その強アルカリ性の成分でのタンパク質汚れを除去するのはもちろん、表面がタンパク質でできている細菌やウイルスを攻撃し、除菌力にも非常に優れていることがわかった。一般的な雑菌やウィルスに対して、速やかに除菌をすることが可能です。



人だけなく環境にも配慮した新しい「除菌・洗浄剤」。SDGsの達成にも貢献する。


一般向けに販売される洗浄剤や除菌剤には、除菌や殺菌効果を期待した塩素系成分、洗浄力と即効性を期待した界面活性剤、頑固な油汚れになどに威力を発揮する苛性ソーダなどが含まれているものが多く見受けられるが、「WARP Washer+(ワープ ウォッシャープラス)」は、一切このような成分を含んでいない。「WARP Washer+(ワープ ウォッシャープラス)」のアルカリ成分は、自然界にそのままの形で存在することができる「無機物」。


環境への影響を示す指標の一つにBODがある。これは、生活排水によって汚れた川を、微生物が分解してきれいな水に戻すために必要な酸素量を表している。「WARP Washer+(ワープ ウォッシャープラス)」はこの値がなんとゼロであり、排水としても全く影響がない。人々の不安・脅威を取り除くだけなく、環境にも優しい、まさに今必要とされる商品だったのだ…。



今回は、エコ環境事業部・森岡のある出会いから、日本カンタム・デザインが取り扱いを開始した新しい商品「WARP Wahser+」が開発されたストーリーについて話をした。これからも日本カンタム・デザインでは、SDGsの達成に貢献するような様々な商材・サービスを広める活動を行っていく。


WARP Washer+公式サイトはこちら

https://www.warp.qd-japan.com/


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