「しあわせなニワトリ」が産んだ「しあわせなたまご」の物語。ハコニワファームの取り組みについて
2022年3月株式会社ハコニワファームの代表取締役CMOに就任しました、よらりえです。私たちは、栃木県真岡市にある障害者就労支援施設「わらくや」と提携しながら、養鶏業を営んでいます。食べる人も生産する人も、鶏も「しあわせ」であることを大切にしています。今では真岡市のふるさと納税の返礼品となり、日頃お世話になっている地元の納税に障がい者の方々が貢献できるなど、しあわせの輪は日々大きく広がっています。
ハコニワファームとは
しあわせなニワトリと聞いて、みなさんはどんな風景を思い浮かべますか? たとえば、農家の庭先に小屋があって、産みたてのたまごを採るために数羽のニワトリを飼っている。その日に食べきれるたまごが採れるだけのニワトリがいて、畑で育てた野菜や果物を与えている。小屋のなかのニワトリは自由に、伸び伸びと駆けまわり、ときにはくちばしで突き合いながら過ごす……。 そんな昔なつかしい風景ではありませんか。
わたしたちが目指しているのは、そんな「しあわせなニワトリ」が産んだ「しあわせなたまご」です。 農家の庭先を「箱庭」にたとえ、わたしたちの目が行き届くちいさな規模で、しあわせなニワトリに囲まれて過ごせたらいいのになぁ……。そんな想いを込めて「ハコニワファーム」と名付けました。
愛情たっぷり。ニワトリの健康としあわせを願って
わたしたちがいちばん大切にしているのは、ニワトリたちの「健康」と「しあわせ」です。 自然に近い環境で自由気ままに伸び伸びと、最大限の愛情のなかでニワトリがニワトリらしく生き、ストレスを感じることなくごく自然にたまごを産む……。そのためにはニワトリがニワトリらしく自由に動き回り、健康的な生活ができる環境が欠かせません。
そこでわたしたちは、生活環境を整えることはもちろん、ニワトリに与える食事や飲み水にもとことんこだわりました。なぜなら食や水は、1羽1羽の健康としあわせに直結しているからです。それが巡り巡ってたまごの味わい、おいしさ、そして食べる人の健康にもつながっているのです。 農家のニワトリ小屋はまさに、健康としあわせを育む理想的な生活環境で、昔は当たり前でした。ニワトリ本位の養鶏とは案外、効率性などにしばられずに、当たり前のことを当たり前に実践することなのかもしれませんね。
ゆっくり、ていねいに。みんなにやさしい養鶏を
わたしたちは「しあわせなニワトリ」として生活してもらうために、ニワトリたちが自由に動きまわれる「平飼い」を選びました。たまごは1つずつ手で拾い集め、1つずつ大きさや形を確認し、1つずつていねいに箱詰めしています。 養鶏の中でも平飼いは、管理に手間がかかると言われますが、日々の取り組みや手順を見直すなど、身近な工夫で対処・改善しています。 そのなかの一つが鶏舎内のさまざまな環境データをインターネットで収集・管理するIoTシステムの導入です。鶏舎では障がいを持ったスタッフがメインで働いていることから、集めたデータをもとに働く環境を改善し、効率化を図っています。導入後はスタッフたちから「働きやすくなった」という声も。
このような画期的な取り組みは、障害者就労のモデルとして福祉分野からも注目されるようになりました。 また、鶏舎内の温度や湿度、アンモニア濃度などが瞬時にわかるので、ニワトリにとっても快適な生活環境を整えることができ、その結果、たまごの品質だけでなく産卵率が向上したのはとてもうれしいことです。 わたしたちの仕事は地道な作業の積み重ねですが、ていねいに、あわてず、ゆっくりが基本です。収穫したたまごはまさしく自然の恵みであり、大地の賜物と言っても過言ではありません。わたしたちは手塩にかけて収穫したたまごを、ただただ、みなさんにおいしく味わい、健康に役立ててほしいのです。
障がい者就労支援事業所「わらくや」との連携から生まれる、自立への取り組み
障がい者と共に。おいしいたまごをお届けすることで育まれる、働く意義と喜び
ハコニワファームは、養鶏に関するスキルを持つ障がい児者支援事業所「わらくや」と共に運営されています。大きなビジョンは喜びも苦難も共に乗り越え「障がいを人生の障がいとはしない生き方」をひとりひとりが実現することです。ニワトリへの愛情と仲間への思いやりを大切にし、おいしい卵をお届けします。
養鶏は開所当初から「わらくや」の大切な仕事のひとつでした。地元で60年以上続く養鶏場で知識や飼育の技術を学び、中には厳しい作業もありましたが、今では最高の経験となっています。そんな仲間たちの頑張りが、こうして株式会社ハコニワファームの「しあわせなニワトリ」が産む「しあわせなたまご」につながっています。
愛情をこめて飼育し、誠実に努力を積み重ねることのできる、「わらくや」の仲間たちの力で、ハコニワファームの養鶏事業がスタートできたといっても過言ではありません。愛情をたっぷりうけて育ったニワトリたちの産むたまごを、ひとつひとつ大切に手作業で収穫をし、丁寧に拭きあげたたまごが『箱庭たまご茜』です。
ハコニワファームの事業とSDGSの17項目の目標を照らし合わせると、養鶏の事業を日々行っていることで、12項目の目標達成に向けて貢献できる活動をしていることになります。
ハコニワ・ファームはこれからも、ニワトリのしあわせを考えた環境作りをし、はたらく障がい者スタッフの自立を支え、みなさまが笑顔になれるたまごを食卓にお届けできるよう、日々取り組んでまいります。
株式会社ハコニワ・ファーム
〒321-4415 栃木県真岡市下籠谷2593-1
担当:よらりえ
TEL : 0285-81-6788 FAX : 0285-81-6031
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