日本は「お祭りロス」状態だ。失われつつある縁日あそびの文化を次の世代に繋ぐ、お祭り問屋の岸ゴム『縁日ノ屋台』の開発ストーリー
キッシーズ株式会社(https://www.kishis.co.jp/)は、1946年に岸ゴム商店として創業以来、縁日業界を裏側から支えてきた最も古い縁日玩具問屋のひとつです。第二次世界大戦時中に戦車や鉄砲の部品、長靴、雨合羽などのゴム製品を作ってきた国内のゴム製品生産工場が、戦後は子供たちに夢を与える商品を作っていこうと当時珍しかったゴム風船を作りはじめ、それを卸販売していたのが当社のような卸問屋です。
当時はスーパーマーケットのような小売店も少なく、販売先は闇市やお祭り・縁日で露店販売をしていた露店商がメイン。戦後のお祭りでのゴム風船販売は子どもたちに大人気で、一躍ブームとなりました。
お祭りは神様を祭る日、縁日は神様とご縁がある日。月に1回縁日が神社で開かれ、お参りに来る人でにぎわい、そこで商売をすると儲かるという流れで露店販売でものがよく売れる時代がありました。
当時から当社は売れた風船を改良し、こんな形を作ってみては?などとメーカーに提案することもしばしば。風船以外にも、たとえば今では縁日で見かけないことはないスーパーボールすくい。当時はただ弾ませて遊ぶものだったスーパーボールを、当社の創業者である岸恒夫が金魚すくいの露店商に「夏場は金魚が死んでしまいやすいので、金魚の代わりに水に入れてすくってみては?」と提案したのがスーパーボールすくいのはじまりだという、当社内で語り継がれている逸話もあります。
このように当社はお祭り・露店販売の人気商品を仕掛けてブームを牽引してきた歴史と自負があります。
現在でも事業は「バルーン」と「縁日玩具」の2本柱
お祭りに行くと流行りものの風船が買える、おもしろいおもちゃが買える。現在に至っても当社がバルーンと縁日玩具の2本柱で営業しているのはこのルーツがあるためです。
そんな当社だからこそ、これからもお祭り・縁日あそびの火を絶やさぬよう灯し続け、ブームを作り続けなくてはならないという責任・使命があります。
コロナ禍でお祭り・縁日を取り巻く環境が厳しくなる中でも、2021年には中止や延期、縮小開催の日本各地のお祭りとコラボした【ご当地おうち縁日】を仕掛け、2022年には【お祭り問屋の岸ゴムの縁日ノ屋台】を発売しました。
キッシーズ株式会社は歩みを止めることなく時代にあったお祭り・縁日あそびの姿を追求し、皆様に笑顔をお届けします。
中止・延期・縮小開催の日本各地のお祭りとコラボし、次回開催の協力もできる【ご当地おうち縁日セット】発売開始|キッシーズ株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)
日本は「お祭りロス」状態にある。お祭り気分を味わえる小さな縁日が日常にあったなら、という想いから起案
射的やわなげ、ボールすくいにヨーヨーつり。景品の小さなオモチャをうきうき持ち帰ったあの日。地域や世代によって細部の違いはあれど縁日屋台が並び人で賑わう光景は多くの日本人にとって懐かしく暖かな思い出であり、原風景とも呼べるものではないでしょうか。
しかしながらコロナ禍で縁日と出会う機会が減ってしまった昨今、日本は「お祭りロス」状態にあるのです。コロナの規制緩和に伴い数年ぶりに開催される一部のお祭りに人々が殺到する一方で、従来通りの規模を取り戻すのが難しいだけでなくコロナをきっかけに継続できなくなってしまったお祭りや花火大会が多々あるのも事実だと考えています。
「お祭り問屋の岸ゴム」として長きにわたり日本のお祭り・縁日あそびの流行をけん引して来た私たちの使命は、コロナ禍で失われつつある縁日あそびの文化を次の世代に繋いでゆくことです。
「あのときのお祭りが楽しかった」そう思い出に刻まれる機会を日本中にたくさん作りたい。そのために、人混みのなか遠くへ出かけなくても、もっと身近なところで縁日を楽しめたなら。大勢の人が集まるハレの日以外にも、お祭り気分を味わえる小さな縁日が日常にあったなら。
そんな願いをかなえるために開発されたのが、紙管製縁日屋台設営キット『お祭り問屋の岸ゴムの【縁日ノ屋台】』です。
簡単に組み立てられて見映えのする屋台をずらりと並べれば、そこはもう縁日会場。屋台が連なる光景の高揚感、思わず夢中になる縁日あそびの思い出を絶やすことなく子どもたちに伝えてゆくために、「縁日ノ屋台」で企業様や自治体様、団体様などあらゆる方々と一緒に様々な場所で気軽に楽しめる縁日の機会を作っていきたいと私たちは考えています。
もちろん景品玩具やイベント運営に関する知識・アイデアもワンストップでご提供。縁日イベントに必要なすべてを、長年積み上げてきたノウハウで徹底的にサポートできるのが私たちの強みです。「縁日ノ屋台」は、長きにわたり縁日業界の歴史を支えてきた私たちだからこそお送りできる商品なのです。
的屋用語で「タカマチ」は大きなお祭り、「コミセ」は小さい屋台という意味。
「縁日ノ屋台」の開発を開始。お祭りに足を運びつつ、自分の幼い頃の記憶を辿る
(縁日ノ屋台開発担当者:大村)
縁日ノ屋台の開発に携わることとなった昨年、可能な限りお祭りに足を運びました。まだまだコロナ前の規模ではないにしろ、久しぶりのお祭りに目を輝かせているのは大人も子どもも同じです。
きっとそれが生まれて初めてのお祭りだった子どもたちも沢山いたことでしょう。獲得した玩具を嬉しそうに持ってはしゃぐ様子を見て、私自身も幼い頃の記憶を自然と辿っていました。
ーー祖父母に連れて行ってもらったお祭りでは、たしかボールすくいや金魚すくいに夢中で。たくさん遊ばせてもらった帰りに見上げた打ち上げ花火が綺麗だった。
ーー近所の公園で開催されていた小さな縁日。通常であれば外出を許されないような日の暮れ始める時間帯に出かけて友人と会い、光り物のおもちゃを集めたあの高揚感。
詳細は朧げでも、その時に感じた幸福や人のぬくもりはしっかりと心に刻まれているのだと気付かされました。大切な人とお祭りに行ってあそんだ。その体験は大人になっても宝物であり続けるはずです。
「お祭りをどこにでも再現できるようにする」
さて、コロナ禍でお祭りの機会が失われつつある中、それをどこにでも再現できるようにするのが私たちのミッションでした。
プロではない一般の方が縁日イベントを開くにあたって、本物の縁日のような屋台を用意するのはコスト的にも人手の面でも実は結構大変です。そのため長机を利用して簡易的な射的やわなげをしたり、床にプールを置くだけですくいあそびをしたりすることも多いですが、いまいち雰囲気に欠けてしまうといった声もよく聞かれます。縁日のアイコンとして屋台は重要なのです。
思い出に残るような本格的な縁日イベントを行なっていただく上で、やはり屋台が並ぶあの雰囲気は再現したい。しかし屋台が必要となると「手軽でないこと」が大きなハードルになってくる。そこで「女性1人でも組み立てられる」「低コスト」で「収納にも困らない」かつ「縁日の雰囲気が出る」屋台を目指すことになりました。
組み立てを簡単にするために、実際に使われている縁日屋台を忠実に再現することはあえてしませんでした。縁日屋台の持つイメージや雰囲気は落とし込みつつも、アメリカのレモネードスタンドのような屋根に奥行きのない構造にしたりとかなりデフォルメしているんです。
屋台の骨組みについては当初ホームセンターで売っているような塩ビパイプの使用を検討していたのですが、パーツの接合に手間がかかる上に解体が難しいなどの課題がありました。
そこで私の上司が辿りついたのが紙管という素材です。イメージしやすいもので言うと卒業証書を入れる筒に使われています。ジョイントパーツを使えば簡単にラック状に組み立てたりもできるので店頭什器などにもよく使われています。
何より丈夫でありつつも軽量で安価なのが強みです。縁日ノ屋台は組み立て後高さ約188cmにもなり結構迫力がありますが、女性の私でも簡単に持ち上げられるほど軽いのです。
紙管の表面の紙にはあえてクラフトを選びました。どこか木のような素材のあたたかみが感じられるからです。実際の縁日屋台にはアルミや鉄などの無機質が使用されているのですが、こちらもイメージを優先しました。
大きすぎず小さすぎない、幅90cmというサイズ感。これは一般的な長机の長辺の1/2サイズなので、奥行きは必要ですが2台並べても長机と同じ幅に収まります。企業様にとってもイメージしやすく導入しやすい大きさだと思います。
屋台の雰囲気を出すのに欠かせない垂れ幕も、マジックテープで簡単に取り外しができるようにしました。縁日ノ屋台の組み立てには同梱されているもの以外に道具がいらないのもポイントです。
屋台の垂れ幕と言えばあの主張の激しい独特なデザイン。それによるガチャガチャ感も縁日の魅力のうちのひとつではありますが、縁日ノ屋台の垂れ幕は並べた時に美しく見えるよう統一感を持たせ、「和」「レトロ」な雰囲気は継承しつつもどこかモダンになるよう仕上げました。あそびごとの色味も並べた時に華やかに見えるよう考慮されています。
発売時のプレスリリース
発売前に社員の子どもたちを招待
2022年7月の発売前に、完成した縁日ノ屋台で実際に子どもたちに遊んでもらいたいと考えました。そこである休日、社員の子どもたちを縁日ノ屋台によるはじめての縁日に招待することに。
場所は弊社の会議室。運営するのは社員。実際の縁日とはかけ離れた環境ではありますが、そんなところにも縁日を持ち運べるようにするのが縁日ノ屋台の役目です。
お祭りと聞かされてやってきた小学生以下の子どもたちは期待でうきうきワクワクと落ち着かない様子。浴衣や甚兵衛を着てきてくれた子もいます。
想像以上に縁日を楽しみにしてきてくれた子どもたちを目の当たりにして、私は子どもたちの期待に応えられるだろうかと正直少し不安を覚えました。
しかしいざ縁日をはじめると、それは杞憂だったとすぐに実感することができました。
ずらっと並んだ屋台に「どこから行く!?何で遊ぶ!?」と目を輝かせる子どもたち。射的やわなげに真剣に取り組み悔しがる声、景品を獲得して喜ぶ声。無機質だった会議室は、大人も子供も笑顔の絶えない熱気とあたたかみのある空間に様変わりしていました。
子どもたちだけではなく運営する大人側も気づけば笑顔になっている。縁日が特別な思い出になるのは子どもたちのようなお客様だけではなく、運営側も一緒なのです。遊びにルールを付けたうえで、景品がたくさん取れるコツを子供たちに教えながら運営する、頑張れと本気で声をかけてみる、上手に取れた子供を誉めてあげる、一緒になって楽しんでみる。屋台側とお客様側のコミュニケーションを取りながら、双方の楽しい思い出を作ることができるのが縁日あそびの真の魅力なのです。
縁日ノ屋台によって、そんなお祭りの力を私たちも改めて思い出すことができました。
集客や地域活性化の手段の一つとして、福利厚生や親睦会を目的として、本気で楽しみながら運営する縁日・お祭りあそびは、アナログにコミュニケーションを取りながら目的を達成できる、優れたコンテンツだと当社は切に思うのです。
お祭りは日本人の精神に根付いたかけがえのない体験であり、幸せな思い出
私たちが届けたいものは単なる屋台キットではありません。その先にある縁日あそび・お祭りという日本人の精神に根付いたかけがえのない体験、幸せな思い出です。
また、縁日あそびがより身近になるということは伝統文化を繋いでいくことにも寄与すると確信しています。
お祭りですべての人を笑顔にしたい。もっともっと多くの人に、多くのお祭りあそびをお気軽に・お手軽に楽しんでほしい。
「縁日ノ屋台」をご使用くださるお客様はそんな大きな目標のためのパートナーでもあります。だからこそ徹底的に寄り添ってサポートして参ります。
2022年7月に定番のお祭りあそびを楽しめる「縁日ノ屋台」7種類を発売したのち、ご好評につき2023年4月には(株)やおきんとの公式コラボ商品「うまい棒つかみどり」、目を惹く上に運営もしやすい「千本つり」、釣りとくじが同時に楽しめる「サメつり」の3つの屋台を新たにリリース。
「縁日ノ屋台」を通して、私たちはこれからもさまざまなお祭りあそびの機会を、笑顔を、日本中の皆さまにお届けできるよう尽力して参ります。
<商品概要>
屋台の種類は全10種類。オリジナル屋台も作成可能
◆つくえタイプは、射的、輪投げ、ボール投げの3種展開(各税込み16500円)
◆プールタイプは、ヨーヨー釣り、ボールすくい、おもちゃすくい、宝石すくい、サメつり、(株)やおきんとの公式コラボ商品 うまい棒つかみどりの6種展開(各税込み14300円)。
さらに紐などの機構もセットになった千本つりも登場(税込み19800円)。
◆屋根の垂れ幕や腰巻のデザインをフルカスタムしてオリジナル屋台の作成も可能。
組み立て後商品サイズ:幅90×奥行90×高さ188cm
梱包サイズ:W41.5×H12×D102.5cm
※縁日ノ屋台は軽量の紙管製ですので、屋内での使用を推奨しております。
※縁日ノ屋台と組みあわせて使える縁日あそびセットや、景品の品ぞろえも業界最大級。
イベントの要旨をご相談いただけましたら最適なあそびや景品をご紹介することもできます。
各屋台には、昭和レトロなデザインの垂れ幕と、腰巻(プールタイプには付属されません)、金額を書き込めるPOPが付属しており、垂れ幕と腰巻はマジックテープで固定できるようになっています。足部分にはキャスターもついているので移動も楽々。紅白テープも同梱しているので、より縁日感を演出したい方は紅白テープを紙管に巻くこともできます。
大人ひとりでおおよそ30分、慣れると15分程度で組み立て可能。梱包も160サイズ1箱とコンパクトなので保管や発送にも困りません!また、屋根の垂れ幕は単品でも販売しているので1台あれば着せ替えて別のあそびの屋台として使うことも可能。
お祭り問屋の岸ゴムの「縁日ノ屋台」ブランドサイト
https://www.kishis.co.jp/ennichinoyatai/
キッシーズ株式会社
〒451-0042 愛知県名古屋市西区那古野2-7-17 TEL:052-563-4681
コーポレートサイト:https://www.kishis.co.jp
公式Twitter:https://twitter.com/kishisparty
【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
広報担当:大村 美由
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