スクーバ・ダイビングのスタートアップが立ち上げた新サービス。「マイ器材 保守・保管・配送サービス #KIZAIR」誕生の裏側
より楽しくダイビングを楽しむ環境を作りたい。スクーバダイビング器材の課題解決を通して、ファンダイビングの障壁を、空気のように軽くしたい。その思いを具現化したサービスが株式会社キザイヤの「ダイビング器材の保守・保管・配送サービス 」です。
このストーリーでは、株式会社キザイヤ代表であり現役のダイバーでもある太田光一の創業ストーリーと、サービス開発の秘話についてお伝えします。
2023年8月に立ち上げ予定の当社サービスは、スクーバダイビング器材の保守・保管・配送サービス#KIZAIR(キザイヤ)です。
私は15年の “キャリア” を持つダイバーであり、国内・海外ともにファンダイビングを楽しむ中、常々スクーバダイビング器材に関する不便や諸課題について問題意識を持っていました。そういった中、多くのダイバーと意見交換する中でこの課題は解決に値すると判断し、当社経営理念「人・社会・地球を、笑顔に。」の実現に直接的に貢献できると考え事業化しました。
「ダイビングをやってみたい」人は約600万人。一方で器材の所有にはハードル
ご存知のとおり、スクーバダイビング業界はニッチな業界です。レジャー白書2022(公益財団法人 日本生産性本部 著)では参加人口が日本国内で約70万人であり、約150人に1人の割合です。一方、ダイビングをやってみたい人の割合が4.7%、600万人近くおり、やってみたいと、実際にやってみるには大きな隔たりがあります。
これは器材の所有(マイ器材)のハードルが高いことを表していると考えられ、器材を一式揃えることがお金の面で大変であることが要因として大きいのですが、それ以外に保守の面、保管の場所の確保など、手がかかることも大きな要因として考えられます。
当社が独自で実施した、ダイバー向けのアンケート結果(2023年4月実施、有効回答者数70名)をここで簡単に紹介します。
質問① ダイビング後の自宅での器材洗浄作業について、面倒や不満を感じますか?
→9割のダイバーから面倒・不満のお声が上がり、4割以上の方から「外注」したいと意見があがりました。
質問② 器材の手持ち移動や配送について、面倒や不満はありますか?
→9割のダイバーから面倒・不満のお声をいただき、現状として3割強の方がご自身で宅配便を使い、事前にダイビングショップへ配送していることが分かりました。
質問③ 器材の自宅保管について不満はありますか?
→9割のダイバーから不満を感じると意見があがり、5割近い方からトランクルームに保管契約、または検討していることが分かりました。
質問④ 器材のオーバーホール業者の手配(手続き)について面倒や不満はありますか?
→9割のダイバーから面倒・不満のお声が上がり、3割の方が面倒であるが故にオーバーホールを行なっていない現状を確認することができました。
以上のように、ダイバーご自身による器材の課題が浮き彫りになり、特に器材のオーバーホールを行なっていないダイバーが3割もいることは、海中事故につながる可能性が高い、由々しき事態であることが明らかになりました。
IT化とDXの恩恵をまだ受けていないダイビング業界。タイパの良いサービスを作ろうと決意
弊社が「KIZAIR」を事業化した背景として、近年多くの業界で進んでいる消費体験・概念の変化がありました。
まず、デジタル技術の発展に伴う、生活の向上・利便性の享受を、ダイバーは受けきれていない現状があります。つまりIT/DXがダイビング業界全体で進んでいないと感じています。
また若い世代を中心に、タイムパフォーマンス(タイパ)の考え方が浸透してきています。タイパとは、かけた時間に対する満足度(満足度の高い経験)を表す言葉です。今後も情報やサービスは増え続けますが、人々が人生を楽しむための時間はあまり変わっていません。そのため、より少ない時間で効率的に人生を楽しみ、豊かにすることに重きが置かれるようになってきています。
弊社のサービスはダイバーの視点に立ったアイディアとIT技術を駆使し、ダイバーの苦痛に感じるタスクや時間(クリーニング作業・スペースの確保・重たい荷物の持ち運び・宅配手続き・オーバーホール手配)をできる限り小さくし、解消していきます。
ダイバーがこのサービスから享受できるメリットは、非日常体験であるファンダイビング、言い換えれば“冒険”に集中することができ、多くのダイバーの、タイムパフォーマンス向上とWell-being(ウェルビーイング)に貢献しゆくサービスだと考えています。
多くの方が持続可能なファンダイビングの環境を整えたい
サービス開発をするにあたり、地球のダイナミズムを直に感じられる、ファンダイビングをおじいちゃんになっても続けられるような環境を作りたいと強く考えていました。
安心して気軽に快適にダイビングを楽しむ環境を提供し、ココロとカラダを健やかに、
喜びを世界の人々に提供する。そのために、ダイバーが保有する器材の課題を解決することが先決です。
なぜ、とりわけ器材の課題に注目したのか。
先述のアンケートとは別に、現役ダイバー20名に、器材に関する率直な課題のヒアリングを行いました。すると、多くの方から、マイ器材の課題(保守=洗浄作業とオーバーホール・保管場所の確保・手持ちや配送の大変さ)について共感して頂き、課題解決の取り組みについて「ぜひ実現してほしい!」と賛同のお声をいただきました。
ダイバーにとって、海の中ではカラダの一部になり、命を守るためのダイビング器材は、
陸の上ではとても悩ましい存在なのです。海に潜るたびに、塩害から守るための、メンテナンスが必要であり、また畳半畳分のスペースが常に必要。いざダイビングする際は、自宅からダイビングショップまで、約20kgほどの重たい器材を持って移動しなければなりません。
このダイビング器材の課題解決を通じて、安心して、身軽に・気軽に・快適に、ダイビングをさらに楽しむ環境を提供し、ココロとカラダを健やかに、喜びを世界の人々に提供するをビジョンに掲げています。
サービスリリースまでの道のり
お客様の器材をお預かりするための倉庫を見つけることがとても大変でした。
通常の商品とは違い、水に濡れている物品の搬入想定であること、器材の洗浄・乾燥の
クリーニングの工程が必要であることが多くの倉庫(配送代行サービス)にとって
前代未聞であり、多くの企業に業務提携を打診するも、約50社からお断りをいただきました。
そうした中、弊社のビジョンに理解と共感を示してくださった株式会社GDL様(https://gd-l.jp/)から、保管並びに器材の洗浄場所(埼玉県坂戸市内の倉庫)をご提供いただける運びとなり、安心してお客様の器材をお預かりできる環境(空調やセキュリティなど)が整いました。
また、配送費についても、いかに効率的にコストダウンするかを課題として認識しています。顧客が個人で宅配サービスを利用するよりも、お安く配送サービスを享受できることを目的としています。そのため、器材をお預かりする拠点を関東以外にも、例えば沖縄や関西エリアなどに順次作っていきたいと考えております。
多くのベテランダイバーの方には、このサービスで快適なファンダイビング体験してほしいですし、マイ器材の購入にお悩みの方には、マイ器材を持つことによる、保守や保管、持ち運びの不便を少しでも解消してもらいたいです。
多くのCライセンス取得者がマイ器材の購入に踏み切れず、ダイビングが趣味として定着しにくい、器材の面倒さという障壁を下げることで「ファンダイビング人口の増加」&「安全ダイビングの推進」&「環境保全の推進」に貢献し、人・社会・地球を、笑顔にしていきます。
「マイ器材 保守・保管・配送サービス #KIZAIR」のビジョン
全体目標として、サービス開始時期を23年8月中と定め、サービススタートのタイミングで200名様の会員獲得を考えております。また一年以内に1,000名の会員獲得を目標としています。
事業の中長期の目標としては、「ファンダイビング人口の増加」&「安全ダイビングの推進」&「環境保全の推進」であり、器材の課題解決によってダイバーのためのファンダイビングを気軽に、身軽に、快適に楽しめる環境づくりを行なっていきます。
今後の展開について
「マイ器材 保守・保管・配送サービス #KIZAIR」は2023年8月のサービス開始に向けて、準備中です。その次の挑戦として、多くのダイバーが安心して保管していただけるようになったら、かねてより大変多くのリクエストがあった「器材のシェアリングサービス」を始めたいと考えております。
また、インバウンド対応として本サービスを海外の方にもご利用できる仕組みを整えたいです。
と言いますのは沖縄の海の綺麗さは世界トップクラス。世界中の多くの方に沖縄の海を楽しんでもらい日本の観光業・日本の魅力発信に、器材の課題解決という形から貢献したいと考えています。
会社概要
株式会社キザイヤ
代表取締役 太田光一
本社:東京都中央区銀座1-12-4 N&E BLD.7F
Webサイト 7月公開予定(https://kizair.com)
2022年4月創業(主に法人向けのデジタルマーケティング支援サービスを事業運営)
2023年5月、会社組織を変更し、社名をキザイヤに変更。
KIZAIRに関する情報をお知りになりたい方は、twitter公式アカウントの
フォローをよろしくお願いいたします。(https://twitter.com/kizair_official)
サービスに関する最新情報を、こちらより発信して参ります。
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