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自治体、企業を巻き込み、CO2排出量とコストを15−30%削減。V1所属「ヴォレアス北海道」を運営する株式会社VOREASが行う環境活動とは。

著者: 株式会社VOREAS

V.LEAGUE DIVISION1* MEN所属のプロバレーボールチーム「ヴォレアス北海道」を運営する株式会社VOREASは、2021年9月に持続可能な環境と経済を目指す「VOREAS GREEN DEAL 宣言」を行うと同時に、プロスポーツチームとしては世界初の取り組みである、化石燃料削減プロダクト「SLOW」を発表しました。このストーリーでは、「エンタメを楽しむためには、自分自身が健康でいることや生活環境が整っていることが大前提だ」と語る株式会社VOREASの池田社長のビジョンを紹介します。さらに、現在では14の自治体、30を超える企業で導入され、コストとCO2排出量を15%〜30%削減しているSLOWがどのように展開されていったのか、そのストーリーについてもお届けします。

(*2023-24シーズンからDIVISION1に昇格)

プロスポーツチーム運営会社のVOREASが「VOREAS GREEN DEAL宣言」を掲げる理由


株式会社VOREAS

代表取締役社長 池田憲士郎


「VOREAS GREEN DEAL宣言」は、VOREASがスポーツチームとして活動してきたなかで、違和感を抱き、課題意識を持った「経済」と「環境」に関わる問題の解決へと向かっていくための宣言です。その原点には、これまでプロスポーツチームとしてホームゲームなどのイベントを運営した結果抱いた違和感にありました。スポーツとは「健康的」で「クリーン」な活動だと言う社会的なイメージがありますが、実際のスポーツチームの活動にはこれらのイメージとは相反する事実が多く隠されています。


ヴォレアス北海道のホームゲームに訪れる観客


スポーツイベントを、地球環境と人の健康の両面で持続可能なものに変えたい


例えば、健康的なイメージのあるスポーツイベントの物販ブースには、多くの場合、大量の砂糖や添加物が使用されたジュースや高カロリーなスナックが当然のように提供されています。またイベントを通して排出される飲食物の容器、レジ袋、紙チケットや、会場設営に用いられる大量の消耗資材など、1回の試合で多くの「ゴミ」が排出されていることはスポーツの輝かしい側面に隠れ、あまり知られていません。


スポーツチームを運営する会社として、本当にこれで良いのか。このままサポーターの健康や地球環境をないがしろにした経済活動を続けてもよいのか。 そんな違和感を抱きながら、改めてヴォレアス北海道の理念やスポーツチームとしての使命、起こすべき行動を考えました。そして私たちは「『地球環境』と『ヒトの健康』…その両方を守り、誰もが安心してスポーツを楽しむことができる未来」「我々が残すべき持続可能な未来」のために活動する、「VOREAS GREEN DEAL宣言」を発表するに至りました。

「GREEN DEAL宣言の4つのゴール」

「VOREAS GREEN DEAL宣言」では、4つのゴールを定めました。

「2025年までに、パートナー企業の石油エネルギー使用量を10%削減する」

「2030年までに、全てのヴォレアス商品から化石燃料由来の原料を排除」

「2030年までに、全ての連携協定自治体の医療費を5%削減する」

「2030年までに、全てのパートナー企業とサポーターに対して、VOREAS GREEN DEALに連なるアクションを実行してもらう」というものです。

「VOREAS GREEN DEAL宣言」にも記したように、特に環境問題、石油エネルギーや化石燃料の削減に向けた取り組みには力を費やしてまいりました。

経済的メリットと環境的メリットを両立させる取り組みを目指す

現在は1つ目の宣言に基づき、石油の使用量を削減する液体燃料触媒「SLOW」の販売に注力しています。脱炭素に取り組む自治体や企業では、EV車やソーラー発電を導入するなどの取り組みが進んでいます。しかし、これらの取り組みはイニシャルコストがかかるため一度に取り組むには限度があり、また補助金や優遇制度がなければコストメリットが出ないという場合も多くあります。私達の考えるあるべき環境への取り組みとは、補助金がなければコストメリットが出せない設備や機械ではなく、経済的メリットと環境的メリットの両輪を回す仕組みやプロダクトが必要があると考えています。


VOREAS GREEN DEAL宣言と同時に

液体燃料触媒「SLOW」の販売を開始(2021年9月)


SLOWは、今までと同じ業務を行いながら約15〜30%の石油使用量を減らすことができきるプロダクトです。この商品ではCO2の排出をゼロにすることはできません。ですが、イニシャルコストを掛けることなく、逆にコストを削減しながら温室効果ガスを抑えることができる点が脱炭素を目指す移行期間の中で最適な商品だと考えています。

「そんなよくわからないものは入れられない」。導入時の困難を営業担当(ヴォレアス北海道の現役選手)が振り返る


しかし、スポーツチームである弊社が液体燃料触媒「SLOW」を販売するまでには、いくつかの壁を乗り越える必要がありました。導入に際して、ヴォレアス北海道の現役選手でありながら株式会社VOREASの営業も担当する田城貴之選手にそのお話を伺いました。


現役選手でありながら営業活動も行う田城貴之


営業は2021年の秋に、まずはお世話になっているパートナー企業様からお声掛けさせていただきました。「環境宣言」自体には応援していただく声は多かったのですが、最初は「似たようなの商品を以前に購入して使ったことがあるが、ほとんど効果がなかった」ということや、お客様がボイラーの清掃や整備を依頼している企業さんから、「そんなよくわからないものは入れられない」ということを言われ、なかなか最初の導入に結びつきませんでした。


添加した薬品自体が燃焼する添加剤とは違い、SLOWは元々の燃料の力を引き出す触媒


少しSLOWがどういうものかお話させていただきますと、石油由来の燃料に1/10,000(10Lに対して1ml)という少量を添加することで、燃料に働きかけ、燃焼しやすくする触媒です。燃料の分子間力や電気的な弱い力でダマのような状態になってしまっている燃料分子をバラバラにする機能があります。




一方でこれまで出回っている添加剤はほぼ全て、添加剤自体が燃焼し、温度を上げたり圧力を高めたりすることで、内部の燃焼を促進させるというものでした。このように添加剤は完全燃焼に近づくどころか遠のき、すすやスラッジなどの発生の原因となっていました。


添加剤と液体燃料触媒「SLOW」の働きの違い。

同じ燃料に添加するという薬品でも働きが全く異なる。


この「燃料に添加する」という部分だけをみて、「添加剤と同じものではないか」、「これまでいくつか試したことがあるが良かった事例がない」という感想を持たれているようでした。


ボイラーの整備をしている方たちからすれば、お客様の大事なボイラーによくわからないものを入れられないというのは当然のことかと思います。ですから私たちは、根気強くまたわかりやすく説明することに努め、添加した薬品自体が燃焼する添加剤とは違い、元々の燃料の力を引き出す触媒であることを伝えられるようにしました。


化石燃料削減プロダクト「SLOW」を紹介する田城選手


お客様のもとに出向き、ボイラーの前で直接説明することはもちろん、ボイラーを整備している企業さんや、ボイラーの管理をされている現場の方にも丁寧にSLOWの原理や添加剤の違いなどを説明するようにしていきました。


その結果、「成果が出るかはわからないけど、ボイラーに悪さはしないことがわかった」と納得いただき、SLOWの導入を頂ける企業が増えてきました。


現在はSLOWを投入した後の重油が、重油の品確法(揮発油等の品質の確保等に関する法律)を満たしていることも確認しており、安心してご利用いただける材料は増えてきています。納得した上で使っていただくことがなにより大事ですし、細かい作業も変わってくると思っています。ですから、SLOWの説明は関係者が多ければ関係者の数だけ丁寧に行うようにしています。

実際に液体燃料触媒「SLOW」をご使用いただいたお客さまからの声


ホテル十勝家 後藤陽介取締役社長


SLOWを導入いただいた、十勝管内で5つの宿泊施設を運営しているホテル十勝屋の後藤陽介取締役社長にお話を伺いました。後藤社長によると、導入当初は現場スタッフからは「SLOW」を使用するにあたっての技術的な不安も声も上がっていたそうです。しかし実際に導入いただいたところ、「扱いがとても簡単で新しい技術も必要ないので、その面での不安はないに等しかった」との感想をいただきました。


SLOWを導入している くったり温泉レイクイン


そして、使用を開始してまもなく昨年同月比の顧客一人当たりの燃料削減率が、10月で−54%、11月で−31%、12月で−51%、1月で−60%、2月で-50%、3月で-46%と、データとして顕著に効果が表れました。全体の重油使用量としてもかなり削減し効果への実感にも満足いただけました。



これまで月に2〜3回のペースでボイラーの不着火が発生していたのが一切なくなったという点も喜んでいただきました。ボイラーの不着火というのは、ポンプから正しく燃料が送られていなかったり、燃料の着火性が低かったりするときに発生するものなので「SLOW」を使用したことで改善されたと考えられます。




他にも、2022年秋から導入している自治体や企業様からは、施設のボイラーへの導入で20%を超える燃料削減効果をいくつも確認しています。導入いただいたお客さまからは、コストメリットのみならず、温室効果ガス削減の取り組みの一つとしてアピールしていただいており、まさに「経済」と「環境」両輪が回り始めていると手応えを感じています。

「SLOW」を通じて、コストと環境の両面から北海道の企業や自治体をサポートしたい。



これからも、「VOREAS GREEN DEAL宣言」のもと、「SLOW」を通じた環境活動に力を入れてまいります。ゼロカーボンに向けて取り組む自治体の皆様や、北海道内の燃料高騰に困っている企業様の力になることができればと考えています。環境に向けてイニシャルコストをかけるハードルが高い皆様にもお試しいただけ、簡単に使用ができるSLOWを通じた環境活動の可能性を感じています。


まだまだ始まったばかりの活動と商品ですがこれからSLOWを通じた「経済」と「環境」両輪の活動を広げていくことができる手応えを感じておりワクワクしています。少しでもご興味がある自治体や企業の皆様はお声掛けいただければ嬉しいです。


このような活動を通じて、より企業様や自治体のちからになることができ、また環境活動に取り組むことでVOREASが運営する「ヴォレアス北海道」を支援することにもつながるという新しいエンターテイメントへの関わり方にもなると考えています。

エンターテイメントを提供していく企業として、新しい未来を作っていく企業として、みなさまにとって持続可能な環境活動にこれからも取り組んでまいります。


×

プレスリリース: 釧路町で液体燃料触媒「SLOW」の試験導入を開始(2023年6月22日)

会社概要

【株式会社VOREAS】

代表者:代表取締役社長 池田 憲士郎

所在地:〒070-0842 北海道旭川市大町2条6丁目21−482 HOKUO LAB 2F

設立:2017年11月1日

事業内容: プロバレーボールチーム『ヴォレアス北海道』の運営、パートナー企業への経営・事業支援業務、並びに付随する事業

URL:https://voreas.co.jp/


2023年4月のVリーグ入替戦でヴォレアス北海道はV1に昇格。

2023−24シーズンからはV1リーグでの戦いが始まる。




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