大分発・ハサミを持たないシャンプー専門サロン「uruu」。起業家・母親・妻として…自分の人生をわがま

株式会社Lecture（リクレ）は「シャンプーブロー＆ヘアセット専⾨店」を複数店舗運営しています。「非日常を日常に」をテーマにシャンプーブローそしてヘアメイクをカフェ感覚で気軽に立ち寄れる場所としてサロンを利用する、新習慣を提案しています。

大分発のシャンプーブロー専門サロンは関東にも進出し、ハサミを持たない美容室「uruu（ウルー）」は予約が取れないほどの人気となっています。シャンプーブロー専門サロンの立ち上げの裏側には、代表の狩生の個人的な経験や、美容業界で働く女性に対する想いがありました。狩生の半生や「uruu」ブランド立ち上げの経緯そして事業を通してこれから目指す世界について、話を聞きました。

狩生志保（1986年生まれ・大分県出身）

夫1名、子供(男・男・女)3名の5人家族です。

趣味は仕事！と言ってしまうレベルで全く趣味がなく、とにかく女性のめんどくさい日々のプライベートワークって何かなー？と考えつつも…最近は3歳からやっていたピアノを再開しピアノを習っています。あとは活字が好きで本はよく読んでます。電子書籍も良いのですが、紙の香りが好きで電子書籍で読んで気に入ったものを書籍で購入したりして集めてます。

子供がいてどのように働いてるの？と良く言われることがあるのですが、我が家は夫が主夫をしており私が働くというライフスタイルを送ってます。

Lecture(リクレ）は何をやってる会社？

「ハサミを持たない美容室」

美容室なのに、カットしない？？

はい！弊社は美容室のメインメニューが全くない、カット・パーマ・カラーはしないシャンプーブローとヘアアレンジの専門店を運営しています。

ブランド名は『uruu(ウルー)』です。

現在は大分1店舗、福岡(天神・博多)2店舗、東京(恵比寿・自由が丘・銀座)3店舗を展開しております。

女性の皆さん…髪の毛洗うのめんどくさい！！と一度でも思ったことありませんか？

女性の身支度は何かと時間がかかる、1日何役もこなした後に髪を洗って乾かしてブローまでする体力はほぼ残ってない。。現代の女性はとても忙しいです。私も会社経営をしながら、子育て、頭が何回爆発して、アレ？禿げた？大丈夫かな？と思ったかはわかりません…。でもまた明日はきます。また1日が始まります。身支度を誰かに委託できたら…の思いを私自身も感じていましたし、友人や先に起業した仲間や先輩も含めたくさんのお声から誕生したサロンです。

シャンプーブローを通して、出勤前やお出かけ前にサロンで出かける準備をする、仕事帰りにシャンプーをして帰るという習慣を。

毎日の身支度を整えるスタイリスト、そして、心身の健康を整えるバディとして。

仕事やプライベートで毎日忙しい多くの大人女子たちのサードプレイスサロンという「私の居場所」を担っていきたいと思っております。そして、その場所が必要な時に必要な場所にあるよう、これから更に店舗展開をしていきます。

どういう方が来られていてどういうシーンで利用してるの？と思われた方はこちらをご覧ください。

将来の夢は何？『社長！』

自営業を営む家庭で育った私は、将来は○○になりたい！みたいな職業の中に会社経営・起業も自然と分類されており、どこかに就職と考えると同時に会社を起したいという選択肢ももっていました。その中で小学校高学年に大好きになった女優さんのヘアやメイク、ネイルを真似したく初めて美容室に行ったときのワクワクが忘れられず、美容室に行ったら生まれ変わるような感覚を覚え、そこから美容を主にした事業がしたいと思うようになりました。

当時、カリスマ美容師ブームだったこともあり美容室を経営？も頭をよぎりましたが、「人」に顧客がつくスタイルではなく「サービス」に顧客がつくスタイルで社会に役立ち、それが新しい文化になること！と、ざっくりすぎるくらいの案だけを描き、その方が自分の気持ちが「うん！、良いね！」とワクワクした方向に向かっていくことにしました。

じゃあ、実際、私には何ができる？私しかできないことは？？

私の家族や周りからは納得いただけると思うのですが、とてもめんどくさがりで、お風呂もダラダラ、髪乾かさないのもダメだとわかっていても乾かさない…(文字にすると美容企業とは思えないヤバいやつですね…今は違います！)

口癖はいつも、誰かやってくれー！でした。これが、子供が産まれると一変！めんどくさがれないほどに時間もない。ダラダラお風呂も入れない。もはや、「自分」という個人は消えました…。

そんな時、久しぶりに行けた美容室でシャンプーブローそして、巻き仕上げをしてもらったとき、心の底から、「あー幸せ」と思ったんです。

これは、私と同じ気持ちの方いっぱいいるんじゃない？めんどくさがりの方もめんどくさがれないほどの忙しい方も、日々のシャンプーブローを代行することで時間と幸せを同時に手に入れることができる！そう思ってしまい、そこからシャンプーブローの魅力にとりつかれ、シャンプーブローだけをするサービスを展開しよう！と決めました。

『何？その事業？よくわからないね』

事業を起こすとき、サロンという箱が必要で早速事業計画をつくり融資の相談にいきました。

その時に言われた言葉です。

実績もない、そして、同時にそんなサービスもこの世にない。20代子連れの女が急にきてよくわからないサービスで文化をつくりたいと言い出した。行動力やメンタルは強いです！なので、言い続けて、応援資金程度の融資を初めて調達し、自己資金とともに1店舗目をオープンしました。そこから半年もしない期間で黒字転換し、少しずつ実績もたまり、2店舗目そして、3店舗目、4店舗目まできたところで、更にスピードを上げたい。まずは国内での主要都市に面をとって更にブランド構築をしていこうと初めての融資以外の資金調達を行います。

美容サロン業でベンチャーキャピタルから出資を受けている企業も上場企業も少ない中、そもそもそのサービス何？感はここでも壁にぶち当たります。そして、サロン業…初期投資も重く、スケールするの？それ。。(ここは今もまだ課題ではありますが、サロン業以外の事業展開を段階毎にスタートさせ、サロン業と共にスケールしていく予定です。)