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「辛ラーメン」でおなじみの農心ジャパンから初めての日本オリジナルブランドが登場して1年。目指したのは有名店の味ではなく、韓国人にとって「心に残る思い出の味」

著者: 株式会社農心ジャパン


農心ジャパンから、初めての日本オリジナルブランド「コリコレ」が発売されてから2023年9月5日でちょうど1年となります。日本法人ができてから20年目のタイミングで、ようやく日本オリジナルブランド「コリコレ」を誕生させることができました。

コリコレとは「Korean Food Collection」の略称で、本場韓国の味を日本の食卓で手軽に楽しんでほしいという想いで立ち上げました。

現在では辛ラーメンを使った「コリコレ鍋(チゲ)」や「コリコレポックム(炒め)」をシリーズ展開しています。

今回は、コリコレブランドの開発秘話を、農心ジャパン マーケティング部門 部長の 鄭(ジョン)氏と、同部署 課長の三浦氏が語ります。



コロナ禍で変化した、辛ラーメン(韓国料理)のニーズ。それを受けて、日本オリジナルブランド開発が急ピッチで始動

辛ラーメンは、韓国で発売されてから37年経つロングセラー商品で、現在では100か国以上に展開されています。

中国やアメリカでは、現地の好みやニーズに合わせたオリジナルラーメンも販売しており、辛ラーメンと同様に現地の方々から愛されています。

実は日本でも2016年頃から、オリジナルラーメンを作りたいと話は出ていたのですが、日本には国内製造工場がない為、実現できずにいました。


しかし2020年のコロナ禍で、急激に内食ニーズが拡大。またおうち時間が増えたことで、韓国ドラマから派生して、韓国のエンタメ、文化、料理の人気も高まりました。

結果として辛ラーメンの売り上げは世界的に増加、日本でも2020年の売り上げは前年比 約130%に上りました。

こうした韓国料理の人気を受けて、日本でのオリジナル商品の開発は急ピッチで動き出し、さらに「日本人にあわせたラーメン」ではなく、「本場の韓国料理を日本の方々に楽しんでもらえるようなブランド」へと、大きく方向転換するきっかけとなりました。



届けたいのは、料理だけではない。日本のお客さまに体験してほしい、韓国の「食」文化とは

「本場韓国の味を日本の食卓で手軽に楽しんでほしい」という想いを体現した、コリコレ(Korean Food Collection)ブランドですが、届けたいのは“本場の韓国料理”だけではありません。日本のお客さまに韓国の食文化を体験してほしいという想いも込められています。ここでいう食文化とは、単純な食事の種類や作法ではなく、韓国の「食」を通した、“人を大切に思う文化”を指しています。


例えば韓国では、「最近元気だった?」という意味で、「ご飯食べた?」と声をかけます。相手を元気づけたいときには「一緒にご飯食べに行こう」と伝えます。

韓国人にとって「ご飯」は、人とのコミュニケーションのツールであり、相手を思いやったり、心配したり、元気づけたいときに、重要な役割を担っているのです。



ちなみに、農心ジャパンでは社員に毎月お米をプレゼントする文化があり、それは会社から社員へのエールであり、社員同士のコミュニケーションの一環でもあります。

さらに、韓国では相手にたくさんの料理を出すことが、最高のおもてなしとされています。

大切な人に「ご飯をたくさん食べてほしい」「そして元気に生きてほしい」と願うことも、韓国では「食」を通じた、“人を大切に思う文化”として深く根づいています。

こうした韓国の食文化を伝え、日本でも体験してほしいという想いを形にしたのが、コリコレブランドです。私たちからお客さまへ、「ご飯をたくさん食べてほしい」「そして元気に生きてほしい」と願いも込めて、ご飯がどんどん進むような美味しい商品を目指しました。



商品開発で農心ジャパンが大切にしていること

農心ジャパンでは、商品開発をするうえで大切にしていることがあります。

それは、どこかの美味しいレストランの味を再現するのではなく、みんなの「思い出の味」を出し合って作りあげていくことです。

もちろん本場韓国でさまざまなお店を食べ歩いて、勉強することはありつつも、私たちが最終的に目指しているのは「みんなの思い出の味」、「心を動かした味」。


農心ジャパンにいる韓国人社員や、韓国料理をこよなく愛する日本人社員がそれぞれ、「今まで食べたことある○○の中で1番美味しかった、心に残った思い出の味」を持ち寄って、毎回商品開発をしています。


それぞれの社員の「心に残った思い出の味」のいいところを掛け合わせて作ることで、とくに韓国人がコリコレブランドの商品を食べると、「本場の味だ!」と感動してくださることが多くあります。

この「本場の味」は、単に本場の食材を使ったり、本場と同じ作り方をしているだけではなく、「母国で、昔食べた懐かしい味」だからこそ、感じられるものだと私たちは考えています。

日本の皆さんにとっても、韓国人が心を動かされるほどの「本場の味」をぜひ楽しんで頂きたいです。

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