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社長の履歴書①|「社長として大切にしていることを学んだ2つの転機」/インヴェンティット代表取締役社長 鈴木敦仁

著者: インヴェンティット株式会社


創業14期目・インヴェンティットの3代目社長である鈴木社長。彼が社長として大切にしている価値観を、過去の経歴を振り返ってお聞きしました!

インヴェンティットとして大切にしたい価値観にも繋がります。(聞き手:FanReC代表/当社採用アドバイザー 濱田悠佑さん@hamadaysk))


原点はウォークマンへの感動。どんなサービスでも使われるのは便利さだけではなくそこにワクワクがあるから

濱田-ではさっそくですが、社長のこれまでの経歴について教えてください!


鈴木–新卒入社したのがダイエー社で、配属はグループ会社だったエンタメ系の会社でした。もともと起業や会社を経営したいと心に決めていて。でも具体的にどんな業界でどんな事業をやるかは全く決まっていませんでした。


学生時代にはスキーをするため、2ヶ月ほど山籠りするくらいのスポーツ好きだったこともあって、スポーツ事業に携わりたいと思い入社を決めたんです。

運よく、今では当たり前のようにあるフィットネスクラブの運営をはじめとしたスポーツ事業、ゲームなどのエンタメ事業に関わることになりました。


入社時は90年前半で、バブルが弾ける直前の頃。小売業界も絶好調で創業者の中内㓛さんに影響を受けたいうことも入社を決めた大きな理由でした。アカウンティングなど経営に必要な知識を学びながら、「エンタメ」の重要性も深く学ばせていただきましたね。


ユーザーが根本的に「楽しい」や「面白い」などポジティブな感覚を持たれないサービスや製品は絶対に購入してもらえないです。

私が小学生の頃、SONYのウォークマンを手にした時のドキドキワクワクしたあの感覚。どんなサービスを作っても、あの時私が感じたドキドキ感ワクワク感を提供しないといけないと考えていました。


・くだらないけど面白い。

・何か分からないけどワクワクする。

・純粋に楽しい。


これらの感情や感覚がユーザーにとっては嬉しいものであり、人を動かす大きな原動力になる。それを真剣に追求するからこそ、サービスや製品の価値や作り手の想いがユーザーに届く。

論理や理屈だけではなく、感情としてワクワクするものでない限り、そのサービスや製品はユーザーに長く使われることはない。

それらを事業を通じて学び、それは、今でも私の中で大切にしている大きな価値観の1つとして生きていますね。




やりたかった会社経営のためのスキルを培い、退職金は全て「英会話学習」と「CPA資格取得」に費やした

濱田-なるほど。エンタメの本質である「ユーザーへの価値」を事業を通して学ばれたと。


鈴木-はい、その影響もあって2社目はゲーム会社に転職をしました。

大手ゲーム会社のグループ会社で、1社目の経験を生かして経営企画と事業企画を兼任するポジションを担当していました。経営戦略、事業戦略、M&Aの策定、買収後のPMIなどかなり広い裁量をいただいて様々なことにチャレンジする環境を得ることができました。

IPOを目指し、現場にでも積極的に出ていって会社全体で一つの目標に向かってという体験が大変おもしろかったです。


そして、ここでも大きな学びを得ました。

それは「事業運営をしていくことだけではなく、いかに社会への還元、貢献も視野に入れて経営をしていくか?」ということでした。事業自体はトレンドもあり、急成長していました。


一方、社会的な意義ってなんなんだろう?と感じるようになっていったんです。ユーザーに愛されるサービスや製品を作ることを一番に考えてきました。

ただ、ユーザーだけではなくもっと広く社会的な価値がある事業に挑戦したいと思うようになったんです。その結果、退職することを決めました。


濱田-会社経営を通して会社として実現したいミッションと、それに加えて社会的な意義がある仕事をしたいと。


鈴木-はい。2社目を退職してからは、「次のキャリアをどうするか考える期間」として自己研鑽しようと決めていました。今後必要になるであろうスキルとして「英語」と「アカウンティング」を徹底的に身につけようと、両社とも退職金は全て英語学習と米国公認会計士(CPA)の資格取得のために充てました

2年ほどそんな時を経て、英会話教室の知人からエージェント、その人の知人と何人か人を介してインヴェンティット創業者の西田と出会い、この会社と縁を持つことになりました。

その西田の創業の思いというのが、「機械を介して遠隔で人を見守る」というものでした。

正直、そこにひかれましたね。

<まとめ>

・もともと起業をしたいという想いを持っていて、そのためのキャリアを歩んできた。

・製品やサービスを作るときに必ず大切にしている視点は「エンタメ性=「ユーザーへの価値」」。

・ユーザーにドキドキ、ワクワクする体験価値を大切にしたい。

・広く社会的な意義がある事業をしたい。そんなサービスや製品を作りたい。


Vol2に続く!


◆◆インヴェンティット株式会社 鈴木敦仁(すずき・あつひと)◆◆

法政大学社会学部卒業。小売・ゲーム・IT業界にて、営業・管理・経営企画・事業企画業務を経験。ダイエーグループにおけるスポーツクラブやアミューズメント施設運営を皮切りに、ドワンゴグループでのゲームビジネス、ホールディング企業の立ち上げやマネジメントに携わるなどエンターテインメント業界を中心に従事。その後、2011年にBtoBのITサービス事業の創成期であるインヴェンティットに参画。CFO・COOを歴任し、2016年から代表取締役社長CEOを務めている。1968年東京都生まれ。




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