地域の健康を守る使命。地域医療を支える内科医として「男性更年期・不眠外来・エイジングケア」に取り組む医師の奮闘
やまうちクリニックは2005年に開業。世田谷区経堂で地域に根差したホームドクターとして「どなたでも、なんの疾患でも対応できる」内科・小児科を標榜してきました。
2023年6月、中年男性が直面するさまざまな健康の悩みにアプローチすべく「男性更年期外来」を、同年10月には、内科だからできる精神疾患が原因ではない「不眠外来」を開始しました。
今回は、院長である山内忠男医師に、このような外来をはじめた意図や、その想いについて話を聞きました。
全世代向け内科・小児科クリニックを世田谷区経堂で開業
元々の専門は「神経内科」です。身近な疾患としてわかりやすいのは脳卒中でしょうか。大学病院のような大きな病院では専門家として高度な医療が、地域のホームドクターとしては「できるだけ多くの疾患について、まず初期対応できること」が求められます。大人から子供まで、どんな疾患にも対応できるよう、内科・小児科を開業しました。
40代以上の男性に見られるLOH症候群のサイン
まず、男性ホルモン(テストステロン)は20代から30代にかけて分泌される量のピークを迎えて、その後は緩やかに減っていくんです。テストステロンの分泌量が減ることにより「疲れやすい」「肥満」「ED・性欲低下」「イライラ」「不眠」など身体的、精神的な症状が現れます。血液検査で男性ホルモンが基準よりも低い場合にはLOH症候群(男性更年期障害)と診断されます。40代以上の男性なら、誰にでも起こりうるものなんです。
男性更年期外来への挑戦日本の中年を元気に
私自身も、男性更年期障害に悩まされながら奮闘する中年になりました。同じように、自信を失ってしょぼくれている男性たちを引き上げてあげることができたら、地域の活力に繋がり、もしかしたら日本を明るくできるんじゃないかという壮大なプランも考えながらやっています(笑)
真剣な話をすると、世界的にみても高い水準であると自負できる日本の医療ですが、弱点もあります。各診療科が専門分野に偏りすぎていて、横断して総合的に診断・治療することが苦手です。大学病院などでは「総合内科」「総合診療科」などのシステムを取り入れるなど、改善される動きもありますが、まだまだ広く普及していないのが現実です。
男性更年期障害に関しても、科を横断して総合的に対応いただける医療機関を探すのは簡単ではありません。そこで、内科医という立場で、さまざまな疾患の診断・治療にあたってきた知見を総動員して、男性更年期という「男性の老化の本丸」に挑んでいきたい、というのが「男性更年期外来」をはじめた理由です。
- 男性更年期外来特設ページ:https://yamauchiclinic.com/loh/
睡眠時無呼吸症候群に焦点を当てた不眠外来
まず、最初に申し上げておきたいのは、この外来は、うつや精神疾患が原因ではなく、30代以降の生活習慣や加齢が原因と考えられる「睡眠時無呼吸症候群」の治療をメインとしています。男性・女性関係なく、睡眠の悩みをご相談いただくことが多々あり、不眠外来をはじめることを決意しました。
ぐっすり眠れないというのは、健康であるための大きな障害なんです。気持ちも後ろ向きになりますし、ストレスも溜まります。アクティビティも減り、肥満や生活習慣病の悪化など、どんどん悪循環に陥ります。内科として不眠症の治療に向き合うことは、究極の老化対策になり、地域や沿線の健康を守ることに繋がると思うようになりました。
- 睡眠時無呼吸症候群の検査と治療:https://yamauchiclinic.com/sas-test-treat/
内科医が提案するエイジングケア
医療の究極の目的が「老化をいかにして抑えるか(エイジングケア)」です。老化というと、50代・60代以降のことで、自分は関係ないと思われる方もいらっしゃいますが、30代の方でも「男性更年期障害」や「睡眠時無呼吸症候群」の治療が必要となるケースもあります。
どんな疾患でも対応できることを標榜している内科医として、老化という「すべての人が通過しなければならない現象」に立ち向かい、自身のライフワークとしていきたいという想いがあります。
エイジングケアというと化粧品や美容医療のイメージがありますよね。当院でも肌のお悩みや疲労回復などを目的とした、自費診療でのエイジングケア点滴・注射メニューをご用意しておりますが、美容だけではなく健康面での衰えにもお応えできるのが、内科の強みだと自負しております。
クリニックの大きな挑戦
1人医師のクリニックですので、従来までの診察もして、新型コロナやインフルエンザの流行にも対応しながら、あらたな患者さんをお迎えする準備をするのは、私もスタッフも大きな挑戦でした。外来を開始してからも、仕事後にも通っていただけるよう診療時間を延長したり、正直クタクタになることも多いです。
相談いただける患者さんも徐々に増えてきています。メディアの方からの問い合わせもきています。とくに、男性更年期障害に関しては、まだまだ女性の更年期障害にくらべて認知されていませんので、反響いただいています。
総合診療医として地域に恩返しする医療の実践
開業以来、ご家族ぐるみで数多くの患者さんを診療させていただく機会に恵まれてきました。患者さんたちも例外ではなく、年齢を重ねていらっしゃいます。ジェネラリスト(総合診療医)としての研鑽を積むことができ、医師として大概のケースにはご対応できるまでの実力を身につけさせていただいたのは、地域の皆様のおかげだと感じています。地域に根差した医師として、すこしでも恩返しをできたらと考えています。
医師として目の前の患者さんに向き合うことが、この国の将来を明るくすることに繋がるのであれば、それもまた嬉しいことです。
クリニック概要
クリニック名:医療法人社団梢愛会やまうちクリニック
院長:山内忠男
所在地:〒156-0052 東京都世田谷区経堂1-22-16
TEL:050-3146-4284
最寄駅:小田急線経堂駅から徒歩約1分
診療時間:9時〜20時半(不定休)
WEBサイト:https://yamauchiclinic.com
【男性更年期外来:テストステロン補充療法】
・注射による投与と塗布薬による投与があります。注射:2~3週間ごとに1回、上腕に筋肉注射により投与します。塗布薬:毎日自宅で皮膚に塗布して使用します。どちらの方法を選択するかは、来院可能な頻度、効果その他を検討後に決定いたします。
・費用(注射):通常量4,850円(税込)
・費用(塗布薬):薬代12,100円(約2か月分)+処方料3,300円(1回あたり)
・副作用やリスク:肝機能障害、多血症などが生じる場合があります。
※保険適用外の自由診療となります。
※検査費用8,600円 + 診察料5,500円かかります
【不眠外来:睡眠薬の処方】
・治療内容:自然な眠りを誘うホルモンと同じ作用のある薬を利用して睡眠を誘導します。また、中途覚醒の治療として、目覚めの際に作用する、体内に普通に存在する覚醒物質の働きを阻害する薬の処方をいたします。 どちらも依存性がないとして厚労省で睡眠障害治療薬として推奨されているお薬です。
・費用:処方内容により3,000〜6,000円/月(3割負担の場合)
・副作用やリスク:基本的に重篤な副作用はありませんが、めまい、頭痛などが生じる場合があります。
※保険適用となります
【不眠外来:持続性陽圧呼吸療法(CPAP)】
・治療内容:鼻に装着したマスクから空気を気道に送り込み、気道を広げて空気の通り道を確保することで睡眠中の無呼吸を防止する治療法です。
・費用:検査費用2,800円(初回簡易検査、必須)/ 11,500円(2回目精密検査、必要時)、CPAP機器レンタル費用4,000~4,500円/月(3割負担の場合)
・副作業やリスク:CPAPは基本的に重篤な副作用はありませんがマスクによる皮膚のかぶれ、口鼻の乾燥などが生じることがあります。
※保険適用となります
【不眠外来:成長ホルモン補充療法】
・治療内容:不眠に伴う様々な弊害に対して、不足したヒト成長ホルモンを注射して補います。
・費用:検査費用4,000円、1本40,000円(約1か月分)、器具代金(初回のみ、約2年間使用可)5,000円
・副作用やリスク:注射針による内出血や痛み、蕁麻疹、浮腫、関節痛、筋肉痛、胸痛、女性化乳房などが生じることがあります。
※保険適用外の自由診療となります。
※初診療として3,300円かかります
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