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ムレない、ベタつかない、しめつけないを実現した画期的なインナー「包帯パンツ」の開発ストーリー

著者: ログイン株式会社

魔法の生地「HOHTAI」が可能にする【ムレない、ベタつかない、しめつけない】至高のインナー「包帯パンツ」。


ハリウッドセレブを魅了し高齢化社会を救うインナーを生み出した代表、野木志郎が語るHOHTAIの過去と未来。HOHTAIで繋ぐ子供たちへのメッセージとは。



HOHTAI。汗をかいても快適な包帯パンツの革新


著名人からアスリート、皮膚トラブルを抱える人達からも愛される包帯パンツ。

自社で素材開発をし、特許を取得した素材「HOHTAI®」


この特殊な生地が【ムレない、ベタつかない、しめつけない】最高の履き心地を実現する包帯パンツを作る。汗をかいても生地が張り付かず、通気性はベア天の生地に比べ5倍以上も高い。また伸縮性のある生地が体を包むのでウエストゴムの締め付けで跡が残るような事はない。


この汗の不快感をなくし衛生的な肌環境を保つ事ができる生地はメンズパンツだけでなく、レディースのショーツやブラ、靴下にまで姿を変え、老若男女に愛される数多のヒット商品を産んできた。2023年現在も様々なシーンで重宝されている。


今でこそ多くのファンを抱える包帯パンツだが、このパンツが世に出るまでにはいくつもの課題を解決していく必要があった。

理想のスポーツ向けアンダーウェアとは。1000枚以上のサンプルを集めアスリートのためのパンツを考え抜く


物語は2002年、野木が父親の経営する下着製造工場を引き継ぐ為に入社する所から始まる。


大手企業の下請けとしてレディースショーツを製造する工場。野木はメンズでまだ確立されていないスポーツ向けのアンダーウエアの開発に着手した。


きっかけは日韓共催のワールドカップサッカーの日本VSロシア戦。日の丸を背負って戦うアスリートとそれを応援する日本に、胸が熱くなった。そこから野木は持ち前の行動力を活かし百貨店、量販店を巡り、サンプルを買い漁り、試着を繰り返した。やがて日本で手に入るパンツがなくなると、日本を脱出し海外のサンプルも買い漁るようになった。気がつくと1000枚以上のサンプルの山。それでもアスリートの為のパンツがどんなものか、確信を得られずにいた。


包帯から着想を得たアンダーウェア、「HOHTAI®」開発への道


野木は訪れていたLAで気分転換にランニングを始めると、強い日差しに全身汗だくになった。肌とアンダーウェアの間は熱く蒸れ、汗を吸い、処理をし切れず、太腿にへばりついた。足を上げる度に感じる抵抗は受け入れ難い不快感だった。こうした厳しい環境下でスポーツするアスリートに思いを馳せた時、野木はついに確信する。


「下着の中は容易に汗を拭く事や風を当てて冷やす事はできへん、この不快感を取り除く事ができれば、彼らはもっとスポーツに集中できる筈や!!」


日本に帰って、さっそくメッシュ調の生地を集め、パンツを試作し、試着を繰り返す日々を過ごすがどれも駄目だった。出口のない長いトンネルに入った気分だった。そんな中、野木の父が「これどうや?」と包帯を持ってきた。


富山県にある家族3人でやっている小さな工場に包帯を見せ、「これを大きくした生地を作って欲しい」と伝えた。20回を超える試作を作り、2年の開発期間を経て「HOHTAI®」がついに完成するのだった。



「HOTAIは大手ブランドのためではなく自分たちの手で商品化する」。独立の決断


野木の父親が経営する縫製工場は大手下着ブランドのOEMを主な仕事としており、当然、HOHTAIの生地も大手肌着ブランドへ提案すると皆考えていたが、野木はそれに反対した。


大手下着会社により価格が下落するアンダーウェア業界では幾つもの会社が淘汰され、厳しい生き残り競争に晒されており、そんな状況でオリジナル素材を使った製品を開発する事はリスクだった。野木は孤立した。しかし、状況を見かねた野木の父親は悩み抜いた末、苦しい答えを出した。それは野木がHOHTAIを持って独立する事だった。かくしてHOHTAIは野木に委ねられる事になった。



野木の情熱が開いた扉。ユナイテッドアローズや伊勢丹で商品販売へ


メンズアンダーウェア業界の右も左もわからない状況で父の元から独立した野木は、包帯パンツをまず「売る」必要があった。しかし、まだ実績も何もない会社の新素材で作ったインナーを導入しようとする会社は皆無だった。がむしゃらに電話をかけ、少しでも可能性がありそうな所には飛んでいった。そして、ようやく興味を示してくれる会社と契約を結ぶ事ができた。ユナイテッド・アローズ社との契約だ。


なんとかユナイテッド・アローズとの契約を結んだものの、受注枚数は父の工場で取り扱っていた数の10分の1にも満たない数だった。社員を抱えた野木は新たな販売窓口が必要だと感じた。野木は意を決して言った。「この数では社員に飯を食わせていけません」と。すると重松社長はしばらく考えた後に言った。「伊勢丹へ売り込みなさい」。

通常、自社で導入する商品を他社で販売する事は希少性が失われるので好まれない。しかし、野木のHOHTAIへの思いと可能性を感じ取り、異例の提案をしたのだった。


伊勢丹へ商品を持っていき、経緯を話すとあっけなく採用が決まった。野木はこの恩は忘れてはならないと誓った。


アートとしてのアンダーウェア。 野木の甲冑パンツ開発


勢いに乗る包帯パンツは次々と販売数を伸ばしていった。野木はアンダーウェアの新たな潮流を感じ取り、次の商品の開発に取り組んだ。それが「甲冑パンツ」である。包帯パンツをベースに戦国武将の甲冑をデサインプリントした商品であり、包帯パンツを一気に世界に広める事になる。



世間ではデザイン性のあるインナーが好まれ始めた頃で、NHK紅白歌合戦では奇抜なインナーを身につけた歌手が物議を醸していた。そんな中、歴史好きの野木は包帯パンツに戦国武将の甲冑のデザインを付す事にした。コミカルなデザインが溢れるインナー業界の流れには敢えて乗らず、ディティールに拘った甲冑を包帯パンツにかけ合わせた。はるか昔の職人によって作られた甲冑が、現代の職人が作り上げた包帯パンツと一つとなり、アートのような美しさを醸し出す事となった。


野木はこのインナーを他のインナーとは一線を画さなくてはならないと感じ、大きな賭けに出た。

原宿・東郷神社での甲冑パンツ展示会を機に取材依頼が殺到


原宿の東郷神社で開催された展示会は異例ずくめであった。そもそも神社で展示会をする事自体が前代未聞であり、飾られている商品は何より個性の強いインナーパンツであった。挙げ句の果てに太鼓の演奏も披露され、ドラムを嗜む野木自身も演奏に加わったのだ。



神社から鳴り響く太鼓の音は原宿駅にまで鳴り響いたといい、それを聞いた人々が神社に押しかけた。その中にはフランスから訪日していたライターがおり、野木はインタビューを受けCNジャパンに7ページに渡り大々的に取り扱われた。しかし話はそれだけでは収まらない。この様子はフランス国営TVの朝のニュースにも取り上げられたのだ。

それから国内のTV局の取材依頼が殺到し、毎週のように取材を受ける日々が続いた。その数は年間400本を超えた。


各百貨店で甲冑パンツの展示会が行われ、三越伊勢丹では大ホールを貸し切り展示会が行われた。尚、その間に週間及び月間のベストセラー賞を取得している。

米国歌手マドンナのツアーに甲冑パンツが使われる


「甲冑パンツを舞台衣装で使わせて欲しい」


そう電話で伝えたのは米国歌手マドンナの日本代理店と名乗る者だった。疑わしいと思いながら話を聞くとバックダンサーの衣装に甲冑パンツを使いたいというのだ。当時ツアーの情報は公開されておらず、社内ではいたずらではないかという意見まで出ていたが、野木はすぐに快諾した。


待てど暮せど連絡がない日々が続いたが、ある日ツアー名が公表された。マドンナ「レベル・ハートツアー」2015年の事である。55枚の甲冑パンツは世界中を周り、マドンナと共に世界を沸かせた。



尚、この様子を収めた写真は、今でも野木の会社に大切に飾られている。日本の職人たちによって作られた甲冑パンツが世界へ羽ばたいた瞬間だった。

アパレル業界の宿命である廃棄布を活用したボールの開発。これからも新たな挑戦を続けていく


今、野木は包帯パンツを開発する時のような大きな挑戦をしている。それは包帯パンツを作る際に出た廃材を利用した布製玩具の開発だ。


工場の視察に行った際、工場長から「この切れ端もったいない。何とかなりませんか?」と提案を受けた。バラバラになった切れ端を事務所に持ち帰り、野木は頭を悩ませた。ゴミにしかならない廃材を見つめながら、商品化の糸口を見つけようと考えた。


野木は包帯の切れ端でボールを作ると、幼児教育関係とボールコミュニケーション関係の専門家にすぐにアポをとり、試作品を持ち込んだ。


試作を専門家に見せた途端、彼らの表情が変わった。当たっても痛くなく、バウンドしない、転がらない、投げやすく、キャッチし易い、そして洗える。幼児教育界、スポーツ界にとって待望のボールだった。


教育の現場において、安全性を保ち、限られたスペースで運動の成功体験を経験させる事は容易ではなく、現場では子供たちが思い切り運動できない事に気を揉んでいた。しかし、このボールはそれらの問題を解決してくれるという。大きな音が出ないという点も高評価のポイントであった。



教授と相談し、ボールの大きさ、中に入れる切れ端の量や大きさをテストして決めてゆく事になった。



しかし、どこでもありそうな、何の変哲もないボール。これではすぐコピーされてしまう。そう考えた野木は包帯パンツで特許を取得してくれた弁理士に相談した。


すると、「特許の可能性がある」との答え。打ち合わせを何度も繰り返し、しばらくして特許が取れ、勢いが付いた。


しかし、大きな課題が待ち受けていた。大量に製造をするところがなかったのだ。


包帯の切れ端は一定の大きさではない。それを一定の大きさにカットをして揃える。これは人の手でなければできなかった。しかし、そんな手間なことをやってくれるところが日本国内には無かった。


そこで生産拠点を海外に向けた。たまたま戦略上開拓をしていたインドのメーカーに協力を仰ぎ、快諾してもらい生産の目処がたった。


すぐに試作し、あらゆるネットワークを駆使してボールを手渡した。すると、アメリカ教育機関からオファーがきた。一緒に添えれたメッセージにはスポーツコミュニケーションにとって最良のボールと書いてあった。早速100個のボールを送り、大学の授業で投入してもらった。


国内でも幼児教育の関係者から大好評を得て、たくさんの問い合わせがきた。

あらたな包帯の可能性がでてきた。



HOHTAIを託された野木の挑戦はこれからも続いてゆく。

HOHTAIが次に形に変えるものとは何か、ますます目が離せない。




※2023年包帯パンツは生産地である徳島県吉野川市の

ふるさと納税返礼品(メンズ・レディース共に)に登録される事になった。





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