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日本発スタートアップが世界へ躍進できない理由とは。スタートアップ起業入門プログラム「スタートアップ大学」の誕生秘話。

著者: 株式会社ユニコーンファーム


株式会社ユニコーンファームは、累計25万部を売り上げた「起業の科学」の著者である田所雅之が代表取締役CEOを務める企業です。「新産業を創造するエンジンになる」をビジョンに掲げ、2017年の創業以来、スタートアップ企業や事業会社における新規事業の成長支援を行っています。


2023年9月、ユニコーンファームが提供するオンラインのスタートアップ起業入門プログラム「スタートアップ大学」は、東京都が主宰する、スタートアップの創出と成⾧促進を目的とした事業 「Tokyo SUTeam」に採択されました。「スタートアップ大学」は、3ヶ月間でスタートアップに関わるための思考法=羅針盤が手に入るオンライン学習プログラムです。

「スタートアップ大学」は、10月より第1期を開始いたしました。


このストーリーでは、「スタートアップ大学」プログラムリードの國安が、事業に込められた思いと、「Tokyo SUTeam」プログラムに採択されてからプログラム開始に至るまでの道のりをお伝えします。


株式会社ユニコーンファーム プログラムリード 國安雄


ドイツにてミュージシャンとして活躍後、インターネットの可能性に未来を感じ、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)にエンジニアとして入社。スペインIEビジネススクールにMBA留学後、株式会社ABEJA、株式会社al+にてクライアントのAI戦略、新規事業のコンサルティングを担った。現在は株式会社ドリコムにて「AI x エンターテイメント」 の未来を模索している。MBA留学における学内コンペティションにて優勝(100チーム中)した経験から、スタートアップに強い関心を持ちユニコーンファームに参画。



【SUUが生まれた背景】スタートアップ起業は方法論だけでなく、基礎となる考え方と意識が必要。


私は2021年にユニコーンファームに参画して以来、アドバイザーを担当しています。ユニコーンファームでは、今まで約50社ほどのスタートアップや事業会社とのメンタリングを実施してきましたが、多くの起業家や新規事業の担当者が「『起業の科学』のメソッドは理解したが、うまく実務に活かせない。思うように事業を推進できない」という悩みを抱えている場面を目の当たりにしてきました。その原因は何かと考えた際、私たちがたどり着いた答えは、そもそもの起業やスタートアップに必要な基礎となる考え方・意識が足りていないからではないか、というものでした。


思い返すと、私も初めてスタートアップに参画した際、大手企業とは違う考え方や働き方に戸惑いました。MBA留学では、経営に必要な数々の手法を学ぶことはできましたが、スタートアップで必要な基礎となる考え方は、実際にスタートアップで働きながら身につけました。そして、これはスタートアップで初めて働く人なら誰しも直面する壁なのではないか、この基礎が身についていない人が多いから日本のスタートアップは世界に躍進できないのではないか、そう感じました。初心者でもスタートアップの基礎をゼロから学べる、これこそが「スタートアップ大学」の信念につながっています。



【SUUのコンセプト】:3カ月で起業家マインドセットをマスター

「スタートアップ大学」はこれから起業やスタートアップで働くことを目指す人々を対象にした講座で、3カ月のオンライン学習を中心としたプログラムで構成されています。最初の2ヶ月間では、スタートアップ起業に必要な考え方である5つのポイント(イノベーション思考・Why起点思考、未来起点思考、顧客起点思考、仮説思考)をじっくり学びます。これら5つのポイントは、起業や新規事業に取り組んだ際、壁にぶち当たったとしても、自分たちの事業の課題を発見する力を身につけるきっかけとなる重要な部分です。そして、3ヶ月目は2カ月間の学びを基に実践的なワークショップ型の授業を実施し、スタートアップ起業の行動を体験します。3カ月間のプログラム中は、メンター陣による面談を通じて、受講者の学びをサポートします。


私たちがプログラムでこだわっている点は、受講者が起業家へとマインドセットを変えられることです。そのため、「スタートアップ大学」では、動画学習で予習→事前ワーク→隔週の勉強会で課題を共有→オンライン授業で知識を定着という流れをとっています。プログラムの最後には、集大成として受講者全員参加のピッチ大会があります。ピッチに向けて経験抱負なメンター陣が全力で受講者をサポートするのはもちろんですが、受講生同士がお互いに高め合い、学び合えるコホート型学習のコミュニティに育てていくことを大切にしています。




プログラムには絶対の自信があったものの、まだ足りなかった「信頼」と「安心」。東京都との協定事業「Tokyo SUTeam」参加で流れが変わる。

これだけ聞くと、すべてが順風満帆なように聞こえますが、「スタートアップ大学」の前身となるプログラムではなかなか受講生が集まらずに苦労しました。ユニコーンファームでは以前から日本においてスタートアップの裾野がなかなか拡大しないことを課題に感じていたので、このプログラムを通じてより多くの人々に起業の思考をお伝えできる、いいものを提供できているという絶対の自信はありました。一方、プログラム自体の存在がなかなか浸透せず、「内容は魅力的に見受けられるが、中身の保証が無いプログラムに時間と費用をかけるリスクがある」という声が多く挙がりました。「このプログラムをもっと多くの人に届けるにはどうしたらいいだろう?」悩みながら試行錯誤を続けているとき、東京都が主宰する「Tokyo SUTeam」の協定事業者の募集を知ったのです。


「Tokyo SUTeam」とは、東京都が2021年11月に策定した「Global Innovation with STARTUPS」に基づき、東京都と多様な支援者の連携による多彩なスタートアップ支援の展開とその支援者同士のネットワーク化をもって、東京のスタートアップ・エコシステムの強化、ひいてはスタートアップの創出と成⾧を促進することを目的とする事業です。「Global Innovation with STARTUPS」では、5年で東京発ユニコーン数10倍、東京の起業数10倍、東京都の協働実践数を10倍とする「10×10×10」をビジョンとして掲げており、「Tokyo SUTeam」の協定事業者は、東京都や他の協定事業者と連携しながら、スタートアップや創業希望者等に対して、原則1年半にわたり、それぞれの強みを活かした多彩な支援を通じて、東京都とともに「10x10x10」のビジョン達成を目指します。


「『スタートアップ大学』でスタートアップの基礎を身につけた人たちが起業や新規事業を通じて、あらゆる「日本発」を生み出し、経済が活性化したら、日本はもっと良くなる」その確信があったので、思い切って、協定事業者の募集にチャレンジすることにしました。無事スタートアップの裾野拡大に向けて採用され、今に至ります。





エチオピア・海外ワークショップで感じた手ごたえ

「Tokyo SUTeam」の協定事業者の選考と時期を同じくして、ユニコーンファームとして行う初の海外ワークショップに参加する機会がありました。JICA(独立行政法人国際協力機構)が主導する「JICA Project NINJA」(開発途上国におけるビジネス・イノベーション創出に向けた起業家支援活動)において、エチオピアで起業家支援ワークショップを行うというものです。ワークショップの中で約50名の現地参加者に向けて「スタートアップ大学」のダイジェスト版を実施したところ、とても評判がよく、海外の名だたる大学出身の参加者からも「今までに聞いたことがない内容だった」と賞賛の声をいただくことができました。

「これならきっといける!」そんな手ごたえを感じつつ、帰国の途につきました。



(最前列・左から)國安、田所

念願の「Tokyo SUTeam」協定事業者に採択!待っていたのはプログラム開始までの怒涛の日々

帰国からほどなくして、「Tokyo SUTeam」の協定事業者への採択が決まりました。喜んでいたのも束の間、10月からの第1期開始に向けて、そこから急ピッチで準備を開始しました。

ユニコーンファームでは代表の田所以外のメンバーは全員、他にも仕事を持つ兼業スタイルで働いており、ちょうど私自身も会社で自分の事業を立ち上げたばかりでした。集客やプログラムの精緻化からオペレーションの準備まで、ありとあらゆるタスクを一ヶ月で進めていくのはなかなかのハードワークでしたが、ユニコーンファームの優秀なメンバー達と併走し乗り切ることができました。チームで働くありがたさを改めて認識した瞬間でした。

第1期は総勢33名でスタート!世界に伍するスタートアップ・エコシステム形成の後押しをしたい

満を持して23年10月にスタートを切った第1期には33名の受講生が参加してくれました。

受講生からは

「新たな事業を生み出せそうな予感しかない!!」

「身につくいい講義をありがとうございます。『起業の科学』挫折組にはとてもありがたい内容です。」

「何でも質問できる雰囲気がとても好きです。全力でついていきます。これからもよろしくお願いします」

「MBAで学びきれなかった本当のスタートアップの立ち上げ方を肌で感じられています、どう始めるんだろ、という漠然とした気持ちから具体的な新規事業の立ち上げに移れている恩恵を強く感じています」

「改めてプロダクトアウトだった大企業病の考え方を見直せています。会社に持ち帰って業務に活かしたいです」

など、うれしい感想をいただいています。



SUUオンライン授業の様子



受講生は、私たちが「こんな人たちに受講してもらいたい」と思っていた方ばかりで、改めてプログラムを開始して良かったと感じています。今後も含めて、受講者の皆さまの行動変容に繋げられるようプログラム内容だけではなく、アルムナイイベントも活動的に企画していきたいです。


まだまだ始まったばかりの「スタートアップ大学」ですが、このプログラムを通じ、日本におけるスタートアップや起業の裾野を広げ、世界と日本のギャップを埋めるような可能性をつくり、最終的には世界に伍するスタートアップ・エコシステム形成の後押しができたらと思っています。



■スタートアップ大学詳細

URL:https://unicornfarm.jp/suu

※第2期(2024/1 開始)第3期(2024/5 開始)第4期(2024/8 開始)第5期(2024/11 開始)第2期(2025/2 開始)募集中


■会社概要

・会社名:株式会社ユニコーンファーム

・所在地:東京都渋谷区恵比寿南1-20-6 第21荒井ビル4F

・代 表:田所 雅之

・設 立:2017年4月

・事業内容:スタートアップ及び事業会社の新規事業の成長支援

・URL : https://unicornfarm.jp/






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