創業200年を超え、長い歴史と確かな実績のある老舗和紙問屋から始まった丸庄の新しい挑戦。現代の環境問題に寄与すべく開発した「サーキュラーエコノミー商品タグ」の裏側に迫る。
株式会社丸庄は、文政元年(1818年)に和紙問屋として創業し205年を迎えました。企業と企業、人と人をつなぐという考えを第一にし、長い歴史と積み重ねた実績のある印刷業を中心に販売促進支援業として様々な事業を展開しています。
2014年には、「お客様の役立つサービス、商品とは何か?」の原点に振り返り環境に特化した『印刷通販まるイロ』を誕生させました。当時環境に配慮した印刷物は高価であったことから、『印刷通販まるイロ』では、早くからSDGsに対応した商品を安価かつ明確な価格表記で販売を行ってきました。
弊社はSDGsの取り組みが加速する以前からFSC認証を取得するなど長きにわたり環境配慮に力を入れてきました。今後も持続可能な社会の実現に貢献し、よりよい未来につなげるため、SDGsに配慮した印刷物の作成や新商品の開発を行っていきます。
そのような中、弊社では新商品として、サーキュラーエコノミーに焦点を当てた商品タグを2024年1月発売致します。
このストーリーでは新商品の誕生秘話と懸ける想いをお伝えします。
業界でもいち早く環境問題に着手。
弊社の歴史は文政元年(1818年)まで遡ります。弊社は1818年に和紙問屋として創業し、1928年には現在の本業である印刷部が設立されました。そこから時代の変化に合わせ、印刷のデジタル化の開始や『印刷通販まるイロ』の開始など柔軟に事業を展開してきました。
2008年より環境問題に取り組み始め、会社全体で持続可能な社会の実現の達成に力を入れてきました。2009年にはFSC(COC)認証を取得し、2021年6月には一般社団法⼈⽇本印刷産業連合会より「グリーンプリンティング⼯場」として認定され、印刷業務において総合的に環境に配慮した印刷⼯場として認められました。
これを機に株式会社丸庄が運営する『相談できる印刷通販まるイロ』は環境に特化した印刷通販へと舵をきりました。
株式会社丸庄は 「持続可能な開発目標(SDGs)」に賛同し、印刷物の制作・生産工程で必要な原材料において環境負荷の軽減に努力しております。その活動を持続し、環境保全活動に取り組むことで、企業の環境保護活動をサポートしています。
「サーキュラーエコノミー商品タグ」開発のきっかけ。環境問題の解決により深く取り組むために。
現在食品ロス及び産業廃棄物の問題が深刻化しています。農林水産省が公表した令和3年度の食品ロス量は523万トン。
SDGsではターゲット「12-3」として、2030年までに店舗や消費者が捨てる食料(1人当たりの量)を半分に減らすことを掲げています。
食品ロスを日本国民一人当たりに換算すると、毎日”お茶碗約1杯分(約124g)の食べ物が捨てられている計算になります。
また同様に、アパレル業界や衣料を取り扱う業界の産業廃棄物の現状と問題についても、近年、ファッションに対する消費者の意識が変化し、少し前までは流行が重視されていたものが、「流行よりも長く愛用できるものを選びたい」という意識に変わり、高品質の洋服が選ばれるようになりました。
その結果『大量生産、大量廃棄』という状態になり、衣料廃棄問題が深刻化しています。
日本では、年間約29億点の衣料が供給されていますが、そのうち半分の約15億点が余剰在庫となり、一部は廃棄されていると言われています。そのような中、衣料廃棄物に加工を施して新たな商品として生まれ変わらせるアップサイクルが、アパレル企業で増えつつあります。新たな商品として付加価値をつけられ、衣料廃棄物を減らすことができるため、注目を集めています。
このような社会問題を解決するために株式会社丸庄では、産業廃棄物を新たな商品として生まれ変わらせるアップサイクルという取り組みに賛同し、株式会社丸庄として何か貢献できることはないかという思いから、商品の企画に至りました。
サーキュラーエコノミー(資源循環)商品タグは、廃棄される資源をアップサイクルした紙を使用した商品タグです。さまざまな業界の課題解決につなげるためにこの企画が立ち上がると、社内外を通して賛同がありました。
商品企画に際しては、サーキュラーエコノミーに対応する紙が当社の印刷機械での印刷適性があるか、確認をする必要がありました。
また、サーキュラーエコノミーに対応する用紙について調査中、社内外から様々な情報提供があり、産業廃棄物として捨てられていたものが紙としてアップサイクルされている用紙が他にもあることを知りました。
開発にあたり苦労した点は、商品に使用する用紙の種類について。
通販で取り扱うには常に該当の用紙を確保できなければいけない為、流通が安定した用紙である必要があります。また、サーキュラ―エコノミーに該当する用紙は通常紙よりも高価で、商品も通常紙よりも高額になります。環境にいいだけではお客様にご利用いただけないとの思いから、お求めやすい価格設定になるよう工夫しました。
商品開発にあたり苦労した点の一つは、紙質によって印刷の再現性が異なる点です。それぞれの紙の特質を把握する為に、取り扱う紙を全て印刷テストし、サンプルを作成。どのような仕上がりになるかお客さまに手に取ってみていただけるようになりました。
リリース前からこの企画に賛同し興味を持っていただいているお客様もいて、販売後はより多くのお客様に届けられるよう販売促進を進めていきたいと思います。
今後の展望
今後もサーキュラーエコノミーに対応する用紙の取り扱い幅を増やし、様々な業界の方にご利用いただけるような商品ラインナップも増やしていきたいと思っております。
会社情報
社名:株式会社丸庄
所在地:東京都足立区千住4-16-12
代表者:佐々木 正一
創業:1818年
会社URL:https://www.msmarusho.co.jp/
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