オーダーソファ専門店がつくる、まるでソファみたいな、ソファに寄り添うローテーブルが誕生しました。
ご自宅で過ごす時間がぐんと増えた2020年。
より快適な空間へと整えたり、インテリアを見直す機会ができたという方も多いのではないでしょうか。
そんな中、構想から1年半以上をかけて、北海道の石狩の地に自社工場を構えるオーダーソファブランド「blocco」(ブロッコ)に、あたらしいローテーブルが誕生しました。
REMORAローテーブルのプレスリリース
デザインを担当したのは、bloccoのロゴに始まり、人気ソファの「DAINY」や2018年度グッドデザイン賞を受賞した「GEMINI」(開発メンバー対談はこちら)、そして2020年2月にグランドオープンした「blocco 青山店」の内装デザインを担当したKAICHI DESIGNの山田佳一朗さん。
まるでソファのような印象を受けるローテーブル。
いかにして誕生したのか、こだわった点などを伺いました。
「REMORA ローテーブル」とソファ「GEMINI」
ーーーローテーブルを開発することになった経緯とは?
2016年頃からbloccoさんとお仕事をご一緒させていただいているのですが、オーダーソファの専門店なので、元々はソファだけのラインナップでした。そこで、ソファ「DAINY(デイニー)」(2017)を企画した際に、支柱にソファ生地を纏った「RUG(ラグ)」というダイニングテーブルや、サイドテーブルとシェルフの「FABRE (ファーブル)」、センターテーブルとサイドテーブルの「 DRESSE(ドレッセ)」をつくり、bloccoのソファに寄り添う周辺のインテリアも徐々に充実させていきました。
この時のテーブルの天板は角丸がある四角だったのですが、もっと様々なシーンに合わせられる丸いローテーブルもあったらいいのでは、というブランドディレクターであり営業本部長の沼田さんからの提案で、2019年頃から企画を始めました。新しくつくるローテーブルで決まっていたのは、「天板が丸であること」、「木の素材を存分に感じられる無垢材をつかうこと」、でした。
ーーー丸テーブルと言っても、なんとも親しみやすい丸みのあるフォルムですが、どのようにして出来上がっていったのでしょうか。
天板を作るのにあたっては、最初はいわゆる「丸」で検討していました。ですが、色々と試行錯誤していくうちに丸でもなく、四角でもない、bloccoのソファやロゴのような、どこにも角がないふっくらと柔らかみを感じるフォルムが出来上がっていきました。名前をつけるなら、“blocco楕円”と言ったらいいのでしょうか。
また試作段階では、天板のエッジの下面を面取りしていたのですが、最終的には上面に面を取り、見た目にも、触り心地にも、より無垢材らしさを味わえる柔らかさを表現することができました。実際に触っていただくと、優しい手触り感が伝わると思います。
ーーーふっくらとしたソファのような「脚」も、とてもオリジナリティのあるデザインですね。
元々は木材で、いわゆるテーブルらしい4本脚の案も当初はあったのですが、オーダーシステムというbloccoならではの特長を活かした張りの技術を使うことに着地しました。
また、天板の広さと高さが3タイプあり、3つ同時に重ねて複層的に使っていただくこともできるよう、中央に安定感のある脚があるデザインになりました。
天板の“blocco楕円”に沿ったフォルムになっているので、こちらも単純な丸でも四角でもない、柔らかなラインになっています。
ーーーところで、名前の「REMORA」(リモーラ)とは“小判鮫”の意味があるそうですね。
2019年9月に発売した「リモーラ アームテーブル」も同じシリーズなのですが、イタリア語や英語でREMORAは小判鮫の意味があります。“コバンザメのようにピタッとソファに寄り添う”ような存在になればという思いと、江戸の小判のような形であることからイメージし、名付けました。
bloccoのブランド精神に、座る人にとって、もう一人の家族のように想いに寄り添うというものがあります。bloccoならではの視点で、使う人に寄り添えたらと思っています。
REMORAアームテーブル
ーーー最後に、どんな風にREMORAローテーブルを使ってもらいたいですか?
bloccoのオーダーソファと同様にお好みの生地を選べるので、ソファに合わせてオーダーしていただいたり、すでにbloccoソファをお持ちのユーザーさんにも新たにコーディネートを楽しんでいただけるのでは、と思っています。
3つ同時に使っていただくのもいいですし、ご自宅などの空間や用途に合わせた高さや広さを選んでいただけるといいなと思います。
ーーーありがとうございました。
苦労したことと言えば、コロナ禍で北海道の工場と関東という距離により、現地で直接の調整ができず、開発が思うように進まないこともあったそうですが、こういう時期だからこそ、気持ちに寄り添ってくれるような、思いの詰まった柔らかさを感じるプロダクトは、人の心をホッとさせてくれる存在になるのではないでしょうか。
デザイナープロフィール/山田佳一朗(Kaichiro Yamada)
1997年武蔵野美術大学を卒業後、同研究室助手を経て2004年よりKAICHIDESIGNを主宰。2011年より「花ノ停留所」で花屋を、2017年より「花住荘 -KASUMISO-」で賃貸住宅を運営。考える人、作る人、伝える人、使う人と共に考え、関わる人が生き活きと生活できるよう活動している。主なデザイン活動にイストク、リビングトーク、角館伝四郎、ひきよせなどのブランディング、GEMINI(blocco)、KOTORI(アッシュコンセプト)、酒器だるま(セラミック・ジャパン)等のプロダクトデザイン、COEDOの屋台、EDITORYのインテリアデザイン等。グッドデザイン賞(2004/’11/’13/’14/’16/‘18/‘19)、red dot design award(2010 ドイツ)、Design for Asia Award(2012 香港)、Tokyo Business Design Award 2013 優秀賞、ウッドデザイン賞(2015/‘17)等受賞。A Dream Come True(ミラノ、2007)、現代のプロダクトデザイン(東京国立近代美術館、2013)等出展多数。
REMORAローテーブルは、blocco青山店、blocco三鷹店、blocco琴似店にて展示を行っています。
現在、コロナウィルス感染拡大防止として店舗は予約制になっておりますので、ご来店いただく際は来店予約フォームよりご連絡ください。
また、遠方でお立ち寄りが難しい場合は、オンラインでの接客も対応させて頂いておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
来店予約フォーム・店舗情報
https://www.bloccoshop.jp/shop/
オーダーソファブランド「blocco(ブロッコ)」とは
“人生を変える、オーダーソファ” に出会う。
ソファは素材や技術のかたまりであると同時に、一緒に暮らす方の「想い」がギュッと詰まったカタマリであってほしい。
一つずつ、ソファ作りのプロフェッショナル達の手で作られています。お客様の要望への対応力により構築されたオーダーシステムと、丁寧で確かな職人技のモノづくり、そして、手厚い永久型のメンテナンスが特徴です。blocco はもう一人の家族のようにその想いに寄り添い、熟練の職人がオリジナルソファというカタマリに仕立ててお届けします。
blocco の魅力
好みの座り心地とサイズ、生地や脚の素材から色まで、組み合わせを楽しみながら選べます。ソファ自体のサイズはもちろんのこと、アームやクッションなどのパーツまでのオーダーも可能。
張り地も布からソフトレザー、本革までの様々な質感とお好みのカラーを250種類以上の中から選ぶことができます。さらに、脚も質感や形状など、ソファのフォルムやお部屋の雰囲気に合わせてお選び頂けます。座り心地の好みは人それぞれ。ブロッコはその人に合う座り心地をご提案できるよう、座クッションの座り心地を24通り、背の柔らかさを5通りご用意し、組み合わせ次第で必ずその人に合った座り心地を見つけることができます。
blocco 公式noteはこちら
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