不動産会社からの厳しい言葉で生まれた『お部屋と恋する♡』賃貸マッチングアプリ誕生秘話
社歴20年で、現在ソフトウェアの開発を行う(株)トリプル・エージャパンが、創業21年目に生んだソフトウェア、revue(レヴュー)。マンション・アパートの賃貸物件及び不動産会社と、ユーザーを結ぶシステム、アプリのサービスを開始いたしました。
開発のきっかけは、福岡市が本社の賃貸マンション仲介・管理、不動産売買を行う会社の社長との出会いから始まります。
社長は『不動産業は、賃貸を充実させることが商売の基本理念』という。その社長の要望は『賃貸アプリが欲しい』でした。
賃貸の営業が出来る自社のアプリを作ってくれないか?
そこで企画・立案したのが、現状、賃貸物件をメールでお客さまに提案する事が主体の流れをチャット形式にすることで、お客様との意思疎通を対話式にし、短期間に複数の賃貸物件の訴求を可能にすることでお客さまの契約の意思決定までの効率を上げること。
アプリの入り口でユーザー情報の取得をチャットボットで自動化させ、希望に合致した物件を提供する。そこから不動産会社の営業による提案を開始。
アプリの設計段階の報告が進んでいく中で、社長は自社のブランドアプリに満足の様子でした。賃貸部門のスタッフは、事務の女性を含め6人。これで新しいやり方で賃貸部門の成果を今後伸ばせるイメージを持っていただいているのが実感できました。
無事完成し、納品後のことです。社長との話の中で、『私個人はアプリに満足しています。が、従業員は使いたがらない。』と。
その理由を聞くと・・・
結論は、お客さんとのメールのやり取りがチャットになっただけで、アプリ内の物件は自社の管理物件だけ。福岡市の他の物件情報を持たないこのアプリでは、提案する物件数の情報が乏しい。結局、他社の物件情報が取り扱えるサイトが商談の際に必要で、自社のアプリに必要性を感じない。という事でした。
福岡市の賃貸物件だけでも、常時1万5000件以上。その情報を自社アプリの中に登録していくことは、物理的に現実的ではないこと。ましては常に入れ替わる新着物件を追わなければならない。その事で仲介部門の営業はアプリを使うことに必要性を感じなくなるのは当然だ。と納得できる話だった・・。
『トリプル・エージャパンさんには、私が言うイメージ通りのアプリを作ってもらい、後悔はしていない。しかし、このアプリに支払った代金の回収のメドは立たないけどね・・・。』
私は悔しかった。逆の立場だったら、この気持ちの整理をつけれるだろうか。と。
自分の会社にしても、企画後、5か月間の工期をかけてシステム・アプリを作り、その費用も頂いた。1年12か月の内の5か月間をかけて、その対価を頂き、納品した会社は、自分たちが作ったアプリの払ったお金の回収はあきらめている。と。
何もかも納得いかなかった。こんな屈辱は無かった。
後で部下から聞いた話ですが、当初、企画段階で開発担当が設計の中に物件データを保持することのシステムを入れようとしたらしいのですが、納品後に継続的に発生するデータ取得コストが大きくなるため、設計から外さざるを得なかった。と。
そのコスト、不動産会社に負担してもらうのか、自社で賄うのか・・・社内で折り合いをつけるには、判断がつかない内容だったと。
納品後から半年が過ぎたころ、同じようなアプリ開発の依頼が東京の不動産会社から2件あった。その不動産会社のウェブ担当者と話をする際、今回の福岡の社長が言った納品後の話と、自分の気持ちを正直に話したところ
賃貸物件を御社で更新することは不可能ですか?
『それが出来るのなら、既にやってる。』と言いたかったのですが、技術的な事に加えて人的なコストが想定以上にかかる事を言われている。即断など出来るはずもなく、その場でお断りしました。
福岡にもどる飛行機の中で、福岡の不動産会社の社長に対する申し訳ない気持ちを拭い去れず、今回、東京で『自社で更新か可能か?』と相談されたこと、一体どれだけのコストがかかるのか、検討もつきません。ただ、私自身は今年50歳、今までの自身の生業を見つめ返し、1週間後に福岡市の賃貸物件の更新を行う為の開発を始める事を決心しました。やって駄目なら、そこで諦めればいい。その気持ちでした。
約半年をかけて、コストの圧縮と技術の向上によって、令和2年4月に賃貸物件の自社更新の仕組みが完成しました。この技術を1社の為に使って頂くとなればコストパフォーマンスが悪い為、多くの不動産会社様にお使い頂く事でサービスを安価に提供することを可能にしました。これが、結果的にユーザーと賃貸物件(不動産会社)をマッチングする日本初のシステム『revue(レヴュー)』の誕生となるのです。
『恋に落ちれば契約』とテレビメディアが取り上げてくれた事の驚き
FBS福岡放送 夕方情報番組『めんたいワイド』でrevue(レヴュー)を取り上げて頂いた時は、スタッフの歓喜が社内に響いた事は言うまでもありません。
キャッチコピー『お部屋と恋する♥』
今、世界は未曽有のコロナ過によって、不要不急の外出は控えなければならない状況です。そんな中、リモートワークをはじめ、屋内での生活を有意義な時間にする工夫が必要です。新しい生活を始めるきっかけとなるお部屋探しを、お部屋と恋するくらいの出会いのきっかけにしたい。と考えました。不動産会社へ出向かなくても、スマホ一つでお部屋探しが出来る。担当の営業さんとやり取りが出来る。それを目指しました。無論、不動産会社さまの方にも、リモートで対応できる申込みシステム、重要事項説明や内覧をTV電話で行えるように。と考えたことも当然の流れでした。
令和2年10月より、revueは、東京を皮切りに、一都三県、大阪、名古屋のサービスの提供を順次開始致します。賃貸物件の更新により、全国の不動産会社さまに、自社のリモート商談を可能にしたシステム『revue』をお使い頂き、私どもはお客様が『お部屋と恋する』お手伝いをさせて頂きます。
最後に・・・
この賃貸マッチングrevue(レヴュー)の完成と利用のご案内を、その福岡の社長に一番にお話しに行ったことは言うまでもありません。revue(レヴュー)のTVチャットを使ったリモート内覧で賃貸契約に至った事のご報告を頂いた事は、私自身大きな感動でした。
◆(株)トリプル・エージャパン 会社概要
創業 1999年6月
本社所在地 福岡市中央区天神1-1-1アクロス福岡13階
代表取締役 石井 寛
ホームページ https://www.3ajapan.com/
◆本件に関するお問い合わせ先
(株)トリプル・エージャパン revue(レヴュー)事務局
https://top.revue.fun/contact/
◆PR TIME リリース
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