ワインを作りたくて世界を旅してみる話 第四回

結果、騙された形になるんだろうか。

中学生の頃から、「自分はアメリカに行くんだ」と確信みたいなものはあった。

なかなかチャンスには恵まれなかった。

ただ、なんとなくアメリカに行くんだ、という感覚だけではなく、ワインを作りたいという目標が出来た今、「アメリカに行きさえずれば、何かきっかけがあるはず。」

だから、自分でチャンスを作った。

アメリカに行くきっかけは出来た。


目的地は、Napa Valley。

スタート地点はLos Angeles。


その差、距離で言うと400マイル(約650キロ)。
まだまだ道のりは遠かったけど、やっと、来た。

就職先は日系レストランの物販事業の営業。


の、はずだった。


契約を交わすときにも、業務内容にちょっと疑問があって何度も確認をしていた。

エージェントからも、会長からも、「心配しているようなことは起こりません」

と、何度も言われて、サインした。


その予感は的中。


会長以外の幹部以下スタッフ全員私のポジションの“存在”すら知らなかった。

会長が渡米前に見せてくれた組織図の存在すら社長は知らなかった。
確認の為に、会長と話をしようにも、日本とアメリカを行ったり来たりの会長を捕まえるのは困難だった。やっとのことで面談の機会を作ってもらい、話し合い。

結果、会長の言葉。


「君みたいな高学歴で頭でものを考えるような人はうちの会社には合わないと思うんだよね。うちは○○君みたいに高卒あがりで頭を使わず体力勝負、みたいな人が丁度いいんだ。」

あっけに取られた。


申し訳ないけど、私には時間がない。
結局その会社は3ヶ月で辞めた。

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