知らないことを知らない

トレードを専業でやっていた当時、よく聞かれたことがあります。




・ドル円は100円割るんですか?


・これからはどこの通貨が上がるんですか?


・金はいまは買い時ですか?


・日経はこの先上がるんですか?下がるんですか?




・・的な話し。




こういうときの僕の回答は決まっていて、「知りません」とお答えしていました。


だって、知りませんもの。


そんなの誰も知らない。




【誰も知らない、ということを知っている】から。




これ、サラッと流すとそれまでなんですが、けっこう重要です。


多くの人は「知らないことを知らない」んです。




周りにいませんか?


知らないことを認めないやつ。


何か教えてあげると、さも知っていたかのように返してくる。




僕は何か教えてもらったときに、「知らなかった」とふつうに言います。


で、けっこう驚かれます。


「佐藤さんでも知らなかったんですか?」的な。




いやいや、僕は知らないことだらけですよ。


っというかこれだけ情報があふれる昨今、知らないことのほうが多い。


「過去30万年分の情報よりもこれからの3年間の情報のほうが多い」と誰かが言ってました。




トレードにおいて、「誰も知らないことを知らない」とキケンです。


理由の1つ、「知っている風」な方々にカモられるからです。




例えば、何やら難しそうな経済知識を披露して、さも知っていたかのようにチャートを解説する人がいます(ということにします)。


「誰それの発言によってこの日のユーロはやはり上がりました」


「この国のこの政策が景気回復に作用しなかったため、通貨も下がりました」


とかなんたらかんたらおっしゃいます。




で、それを「おお、さすが○○先生だ」なんて崇拝してはイカンのですよ。




「じゃあ、それを事前に話していましたか?」


例えばその「誰それの発言」がある前にユーロは買いです、と断言していましたか?


けっきょく後付けでそれっぽいことを宣っているだけじゃないですか?




・・あんまり言うと単なるガヤになるので、例えばの話しでこういうことがあるんだなあ、ということを少し意識してみてください。


「知らないことを知っている」側からすればなにか引っかかる部分があるはずなんです。




ちょっと余談ですが、田舎では毎日のように「オレオレ詐欺」の話しを聞きます。


これってなんでだろう?とふと思ったんですよ。


こんだけ「オレオレ詐欺には気をつけましょう」ってテレビ、新聞、その辺の張り紙にも書いてあるのに。




たぶん、これに引っかかる人って「知らないことを知らない」人なんだと思うんですよ。


突然かかってきた、5年ぶりの息子(ほんとはオレオレ詐欺師)からの電話。


息子のことは全部分かっていると思い込んでいる親。


マス情報は他人事、自分は大丈夫だと意味不明な思い込み。


ちょっと疑問に思って、本当の息子に確認してみればいいのに、知ったつもりで確認せず。


・・そんな情景は想像に難くないですよね。




まとめると、【自分は何も知らない】ということを認めて受け入れること。


世の中は知らないことだらけ。


知ったかぶりせずに柔軟にまずは聞いてみる。


そして、いったん咀嚼して確かめてみる。




それだけで、だいぶ世の中が違って見えるはずです。

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